ようこそ日本の危機へ!このブログでは主に最新のニュース、政治、教育問題を取り上げております。

「切り札理論」の典型が共産主義思想、その本質と本性、本音に迫る

  • 2020年1月24日
  • 2020年1月25日
  • 政治
  • 416view

 

企業も国家も、人が作った組織である以上、理にかなわないことをし続ければ、やがて滅亡への道を辿り消滅します

 

「いきなり、真顔でどうしたのですか? 何かあったのですか?」

 

「いや、日本人は国土とともに、日本という国は永遠に存続するという錯覚をもって生きているようなところがあって、防衛意識が低いので嘆いているのです」

 

女性
「憲法を改正して、自衛隊のことを明記すれば高まるのではないでしょうか」

 

「自衛力、防衛力のことではなく、国民の意識そのものを問題視しているのです。一人ひとりの意識の高まりが、日本を守るのですが、そういう意識が劣化しています。そして、私自身「切り札理論」と勝手にネーミングしているのですが、何か新しいことをし始めた瞬間から、すべてが好転すると錯覚する見方が最近増えているので、気になっているのです

 

「もう少し、具体的に言って頂けませんか」

 

「まさに、先ほどのあなたの発想です。憲法を改正すれば、国防意識が高まる、それですべてOK、目的達成ゴールイン、バチバチバチ(拍手)というやつです」

 

「半分からかっていませんか? 他に何か例がありますか?」

 

「解決が大変そうな分野に多く出る傾向があります。例えば、教育改革と言えば無償化という感じですね。」

 

女性
「『教育無償化は国難突破の万能薬』という本を書いた議員さんもいますよね

 

「本を書いて積極的に取り組もうとした点は評価したいと思いますが、結論的に言えば、万能薬にはなりません。どこかの機会に批判的に検討したいと思っていますが、典型的な「切り札理論」です。教育や人口減の問題は、原因が複雑に絡み合っているので、解決に向けては長期的な戦略が必要です。その煩わしさから逃げたいと思う気持ちが「切り札」を出させてしまうのではないかと思っています。昨今の人口減に対する幼・保育の無償化、英語教育、プログラミング教育は、その類(たぐい)だと思っています。先日の首相の所信表明演説の中で、プログラミング教育を教育改革につなげたいと言っていましたが、基本に立ち返っての教育改革をお願いしたいと思っています」

 

女性
「切り札のオールマイティがあればいいなとは思いますけどね。すべてそこで解決してしまいますからね」

 

自然科学の分野であれば、一つの発明、発見がすべてを解決するということがあるかもしれません。ただ、人間が集まってつくる社会や国家の問題、つまり人文科学の分野の問題をたった一つの治療薬(方策)で解決できるはずがありません」

 

女性
「病が重篤(じゅうとく)であればあるほど、患者はそういった万能薬を求める傾向にあると思いますが、その様な心理が働くということでしょうか?」

 

「秦の始皇帝が不老不死の薬を手に入れるために、徐福という名の男を東方に派遣したという話があります。結局、徐福は帰って来なかった。つまり、そういうオールマイティの処方薬などないよ、ということを言うための作り話ではなかったかと思っています」

 

女性
「一部報道にありましたが、アメリカで社会主義思想が若者を中心に広がっているそうです、これも「切り札理論」で説明できるのでしょうか?」

 

「資本主義経済は自由競争が特徴です。競争が激化すればするほど、格差は広がる傾向を示し、波間に沈没する船も多くなります。激しい波を目の当たりにして、波がない穏やかな湖でのんびり暮らしたいと思う人も出てくるということだと思います」

「切り札理論」の最大で典型的なものは、共産主義思想です。マルクスが生きた時代は、イギリスで産業革命が起こり、資本主義社会が成立をする頃です。「海」(資本主義国)があるので、「湖」(社会主義国)もあると考えたのでしょう。そこから演繹法的に遡って革命理論を作ったのだと思われます。

革命の対象となる社会は、封建的な階級社会に限られています。階級的な対立が矛盾を呼び、前衛によって指導された大衆が、新しい社会建設に向けて立ち上がることになります。矛盾があれば、次の段階にアウフヘーベン(止揚)できるというヘーゲル弁証法を使うことができます。ヘーゲル哲学の権威を借りながら、それを利用しています。

ただ、革命の前提は階級社会であるということ。となれば、その社会は封建社会でなければなりません。ロシアで世界最初の社会主義革命が起きたのは、ある意味で必然的であったと言えるでしょう。

マルクスは資本主義が発展すればするほど階級的矛盾が激化すると考えました。だから、革命が起きるとすればイギリスからと予言していたのですが、当たりませんでした

彼が生きた時代のイギリスは、封建領主の没落、産業資本家層の勃興、都市化の進展に伴う賃金労働者層の増大という社会状況が現在進行形で起きていた時代です。市民革命があったので、階級があるはずがないのですが、階層を階級と認識してしまったのでしょう。そのような読み間違えのため、予言が外れたと思われます。マルクスの革命理論は、階級社会であるという前提の限定理論だったのです。言葉を変えると、賞味期限付きだったということです。

先に、資本主義社会を海に例えたのは、海には波がつきものだということを言いたいがためです。つまり、波ができる社会は正常というメッセージをそこに込めています。脈や脳波は波があります。波がなく、フラットになるということは、生命体の死を意味しています。

社会主義・共産主義の発想は、その波を人工的に抑えるという発想です。本当にコントロールできるならば、国家社会主義ということも有り得ると思っていますが、不可能だと思います。理由は簡単です。規模が余りにも大きくなり過ぎているからです。その経済規模の大きさを理解してもらうために数字を出します。アメリカの代表的なハイテク上位5社の株式の総額は今や5兆ドルに達しています。ピンと来ないかもしれませんが、日本の上場会社が発行した株式の総額の8割位の金額になっています。

自然の波や津波を抑えることができないように、人の欲望と物流が起こす経済の波をコントロールすることはもう不可能です。仮にコントロールできた時は、経済活動の死を意味します。死人に口なし、死人に脈なしですが、それでは意味がありません。そのような死に絶えた社会を目標にすることは出来ません。

搾取という言葉を共産党は綱領で使っていますが、この言葉は現代社会では死語ですロシアの農奴制社会においては、搾取という言葉がまさにぴったり当てはまります。搾取の意味は、不当に絞り取られるという意味だからです。

ただ現代の企業などの組織体で働いている労働者に対して、搾取という表現は当てはまりません。働く中で様々な経験をし、人と関わる中で、自己の能力を高めることができます。時には、経営者と協力して会社の発展のためにその能力を生かすこともあるでしょう。会社の発展は、自身の生活の安定につながることもありますし、中にはそれを生きがいと感じる人もあるでしょう。そのことを、搾取とは言いません。働く人たちの意識や感覚と離れた言葉になっています。

かつてジョンソン大統領顧問をつとめたこともある政治学者のブレジンスキー(1928~2017)は「(共産主義は)20世紀のもっとも異常な政治・思想上の脱線現象として記憶されるにすぎないだろう」という言葉を残しています

日本共産党の本音がズバリ書かれたポスターがネット社会で流れています。ブログで紹介されているのですが、そのポスターを見て欲しいと思います。


(ブログ:日本よ、侍国家たれ。様より URL:http://hs34728.hatenablog.com/entry/2016/07/24/001927)

見事に、日本共産党の本音が書かれています。彼らは潜在的改憲論者なので、政権を掌握すれば「共和国憲法」を制定して、一党独裁体制を行うでしょう。そして、その際に天皇制を廃止するというのが彼らのシナリオです

共産主義者は革命至上主義の考え方をもっています。つまり、革命のためならば、多少の嘘、偽りは許されると考えるので、国民世論を考えて時には本音を隠して有権者にとって耳触りのよいことを言います。このような「共産主義、共産党を考え、批判することは、日本の民主主義を考え、高めることなのです」(『日本共産党の正体』)と福冨健一氏は言います。

ただ、もう多くの国民に見透かされているので、上のポスターに書かれている自分たちの主張を堂々と有権者に示して、選挙戦を戦うことをお勧めします。

読んで頂きありがとうございました

最新情報をチェックしよう!