(この文章は3/21日に書きました)
そこまで分かっていても、実際には結構、逆をやってしまうことが多いのです。
それを上手く分けて、新しい教育制度を作っていくということだと思います。
皇位継承の順番はすでに決まっていること
マスコミの中には、しきりに世論誘導を図る目的で雑音をまき散らす輩がいます。子供と違って大人の場合は、何らかの意図をもちながら、もっともらしい理屈を展開するので、質(たち)が悪いこと、この上ありません。
「安倍政権が封印 愛子天皇論」(『週刊朝日』3/6日号)ですが、タイトルのつけ方に2重にいやらしさを感じます。政権批判と天皇制への揺さぶりという、一石二鳥を狙っています。愛子さまが女性だという理由で天皇になれないというのは、理不尽であり、それを安倍政権がそうさせていると思い込ませて、政権批判を拡大しようという狙いです。
ただ、皇位継承については、憲法がその第二条で「皇位は、世襲のものであって、国会の議決した皇室典範の定めるところにより……」とあり、それを受けて皇室典範の第一条では「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する」と定めてありますので、現在は第一位の秋篠宮殿下、第二位の悠仁親王殿下、第三位常陸宮殿下と、第三位までは、すでに決まっています。
だから、そのことを踏まえれば、「封印」という言葉は全く当てはまりません。というか、多分国民の多くがよく分かっていないので、屁理屈を言って世論誘導をしてしまおう、という作戦かもしれません。朝日新聞系列の週刊誌なので、生き馬の目を抜く位は、お手の物だと思っているのでしょう。国民を舐めているのだと思います。
男女同権、男女平等といった原理が生成する以前から天皇制は存在している
無形、有形に限らず、すでに成立をしたものに対して、その後に出てきた法やルールによって処理することは許されません。
日本の皇統は男系によって受け継がれ、2千数百年という時代をカウントして、日本の一つの文化とも言えるべき状況をつくってきました。今の私たちにとって大切なことは、その伝統を守り通すための決意と、存続のために尽力することだと思います。
よくヨーロッパの例を引き合いに出して、日本の皇統を論じる方がいますが、比較をするべき問題ではありません。そういう発想をする方は、法学関係の方に多いのですが、ヨーロッパで行われていることを日本が真似る理由は全くありません。真似た瞬間に、日本が日本では無くなります。
ヨーロッパの国々で、王室を持つ国の数を調べてみました。全部で7か国ありました。イギリス、デンマーク、ノルウェー、スウェーデン、オランダ、ベルギー、スペインです。このうち女王はイギリスとデンマークに2人の女王がいます。そして、スウェーデン、オランダ、ベルギー、スペインの4か国は、次の代で女王が誕生する予定です。なお、「王室7か国」のうち、日本と同じように男系男子を原則としているのはスペインだけです。そのスペインも、直系の男子がいない場合は「女王」が認められています。
ただ、これらはあくまでもヨーロッパの事情だということを改めて認識して欲しいと思いますし、そもそも日本とは王室の歴史的長さが違います。
(起源) (代数)
日本 紀元前660年 126代
デンマーク 900年頃 55代
イギリス 1066年 40代
スウェーデン 1523年 23代
モロッコ 17世紀 23代
スペイン 1479年 18代
マレーシア 1957年 15代
タイ 1782年 10代
オランダ 1815年 7代
ベルギー 1830年 7代
サウジアラビア 1932年 7代
トンガ 1845年 6代
ブータン 1907年 5代
ヨルダン 1946年 4代
ノルウェー 1905年 3代
日本の場合は、一つの王朝で続いてきたのですが、ヨーロッパの場合は、王室は存続していますが、王朝は交代しているということです。日本の皇室はその歴史の古さだけではなく、一つの系として受け継がれてきたことに意義があります。
今の世界は、国連という組織はありますが、余り機能していません。世界は経済的、軍事的な大国を中心に動いています。そういった意味では、まさに戦国時代ですが、将来どこかの国を中心にまとまるとしたならば、文化・伝統の国であり、「人畜無害」の日本が相応しいと思っています。世界連邦が現実味を帯びてくるようなその日まで、今の日本の国体を守っていく義務があると考えます。
アインシュタイン(1879~1955)が来日(1922年)した時に「世界の未来は進むだけ進み、その間に幾度か争いは繰り返されて、最後の戦いに疲れる時が来る。そのとき人類は真の平和を求めて、世界の盟主をあげねばならない。この世界の盟主なるものは、武力や金力でなく、あらゆる国の歴史を抜き越えた、もっとも古く、もっとも尊い家柄でなくてはならぬ。世界の文化はアジアに始まってアジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。われわれは神に感謝する。われわれに日本という尊い国をつくっておいてくれたことを」という言葉を遺しています。
一番強い国が中心に入ると世界はまとまりません。
アインシュタインは、その天才的な鋭敏さで日本がどのような国なのかを見抜いた上で、上記のメッセージを発したのだと思います。
読んで頂きありがとうございました
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