「安部首相が連続在職日数で歴代単独最長となったそうですね」
「これはこれで大変な記録だと思います」
「私は女性の安部さん人気が結構あると思います」
「そういう意見は初めて聞いたけど、どういうこと?」
「日本の女性は、トランプさんのように威厳があって堂々としている人よりも、少し頼りない感じが好かれると思うのです」
「昔、そういう話を聞いたことありますね。韓流ドラマの「冬のソナタ」でヨン様人気が日本であった時、韓国ではどうして、ああいう「なよっとした」男を日本人は好きになるのか分からないという声がありましたよね」
「日本では多分、強面の首相は余り受けないと思います」
「首相は顔や雰囲気で選ぶわけではないですからね」
「ところで、今までの最長記録保持者の佐藤栄作元首相とは、親族の関係だったのですね」
「安部首相の母方の祖父の兄が、佐藤栄作元首相になります」
「言ってみれば、総理大臣になるべくしてなったような人なのですね」
「政界には不文律というか流れみたいなものがあって、誰もができるようなポストではないので、様々なフィルターで篩(ふるい)にかけられていると思います」
「『産経』(8/25日付)に麻生元首相のこんな言葉が紹介されています。「どす黒いまでの孤独に耐えきれるだけの体力、精神力がいる」と」
「その職を経験した人ならではの説得力ある言葉ですね」
「であれば、体調に変化をきたしても仕方がないですよね」
「殆ど休みなく働いていれば、どこかに変調が起きてもおかしくない年齢ですからね」
「私なんかは、少し具合が悪いと健康第一と思って休むことを考えますけど、多少悪くても続けようとする心理、どう考えますか?」
「我々とは背負っているものが違いますので、比較はできないと思いますが、そこに人生とか生き甲斐を感じていらっしゃるのではないかと思います」
「私も今の仕事に人生とか生き甲斐を感じていますけど……」
「そうですか、だけど、そう言っている顔が笑っていますよ」
「そう見えるだけだと思います。微笑みをいつも大事にしているのです」
「ああ言えばこう言うタイプだというのが分かります。ここからが本論です ↓」
安倍長期政権、相手のミスも一つの大きな原因
史上最長だから、すべて良かったという総括はスポーツの世界とは違い、それはあり得ません。成果と反省すべき点をきちんと総括し、今後の政局運営に生かして欲しいと思います。
約7年8か月の長期政権ですが、その長さはアメリカ大統領の任期4年の2期分に相当します。そう考えると、長期政権の実感が湧くのではないかと思います。次に、その長期政権を樹立することができた原因・理由をどう考えるかです。簡単に言えば、内側の協力と相手方のミスということだと思います。
ミスとくれば、民主党の3年間の政権運営についてでしょう。そもそも綱領さえ作らないので、その柱となるべき考え方があいまいなまま政権を運営しても上手くいく訳がありません。一番の原因は、そこにあると思います。民主党は史上最高の308議席をとって華々しく政権をとりましたが、その3年後にものの見事に政権から転落しました。その後の政権だったということがラッキーだったのかもしれません。
インターネットに載っていた象徴的な意見を1つだけ紹介します。
「民主党に投票したことを悔やむ日々。野党時代の「年金問題」等を評価し政権を担うに足りると判断した私は誤りでした。公約の一つである、「八ツ場ダム建設中止」反故。「高速道路無償化」反故。「子ども手当」反故。国家事業は損益だけで論じるべきでないにも関わらず「スパコンは2位ではダメですか?」発言など目にあまる反日政策」
「3メディア(BLOGOS、JBpress、現代ビジネス)特別広告企画 提供民主党より」
安倍長期政権、その成果と課題
長期政権になったのは、それなりの理由があるのです。
今の政治は経済対策が上手くいかない場合は、どうしても支持率が下がります。だから、経済が良好でさえあれば、多少強圧的な政治であっても国民は我慢するというのが、世界の流れです。日本もまた、例外ではありません。トランプ大統領が言葉の端々に経済や景気のことをメッセージとして出しているのは、そういうことを意識しているからです。
「アベノミクス」という上手い造語を考えて、国民にアピールしたのが良かったと思います。そして実際に、経済も順調に推移しました。2013年12月の東証平均株価は、1万6千円台ですが、昨日の株価は2万3千円台です。そこに象徴されていると思います。
安全保障と外交については、全般的に無難にこなしていたと思います。アメリカのトランプ大統領との個人的信頼関係も築けたようです。プーチンの腹芸に胡麻化された感じがしますが、韓国に対しても毅然と対応していたと思います。中国の習近平を国賓で呼ぶというプランは、二階氏や公明党筋から出てきた話だと思いますが、コロナ禍もあり実現していません。結果的には、良かったと思います。
残っている課題は、憲法改正と拉致問題の解決でしょう。憲法改正については、与党内がまとまっていません。腰を引いているグループがいます。公明党はどちらかというと反対にまわっています。憲法改正を踏み絵にして、政界再編を狙って欲しいと思っています。国民民主党の残留組や維新の会などに与党工作をしたりして、安定的な2/3確保に向けて動いて欲しいと思っています。
拉致問題は唯一解決の道は、「ボス交」しかないでしょう。敵地に乗り込むしかないと思います。北朝鮮は経済不況、食料不足で困っています。韓国とは喧嘩をしている最中、中国との国境はコロナ対策で閉じてしまっているし、中国も今はアメリカや内政問題で北朝鮮どころではないという状況なので、実は今が絶好のチャンスなのです。
「一強ゆるした「多弱」野党」(「産経」)--野党は現在も反省なし
安倍首相のもとで国政選挙は5連勝です。「必ずしも与党が盤石だったわけではない」(「産経」2020.8.25日付)のです。それなのに勝てたのは、何故なのか。スポーツで言うと、野党はフォームがバラバラな選手が試合で戦うようなものだったのです。
今の野党の綱領を読むと、綱領の重要性が分かっていないと思っています。多くの時間をかけて綱領の文書をまとめることにより、参加した議員の連帯感が生まれて、そこが核となって多くの人たちを引き付ける力となるのですが、そのような発想は皆無です。
今回も、合流ありきで新党を作る流れになっていますが、まず最初に綱領だろうと思っています。核になるべき人たちが、理念を言葉にするところから始まらなければいけないと思います。そこに政治家の良心があるのではないかと思います。そういうものがないと、政策的に迷った時に判断できなくなります。
そして野党の人たちの最大の勘違いは、多くの国民はもう一つの保守勢力を待望しているのに、一生懸命政権の妨害勢力を作ろうとしています。支持なし政党層を分析して、科学的な政治戦略を練ったらどうですか、と言いたいです。自分の考えや理念があるのならば、それを体現するために政治活動するのも一つの生き方でしょう。ただ、そういう議員は少ないのではないかと思います。もともと、代議員というのは、字の如く、国民の意見を国民に代わって議会で発言して政策に反映させるのが仕事です。
その原点に戻り、国民がどのような国づくりを求めているのかをしっかり見極めて欲しいと思っています。
読んでいただき、ありがとうございました。
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