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中国、韓国、北朝鮮の結びつきは思った以上に強い / 彼らの本音を見極めて外交戦略を練る必要あり

女性

「中国の習近平国家主席の韓国訪問が実現するみたいですね」

「コロナウイルスの状況が落ち着き次第と言っていますが、外交トップ同士の合意ですので、これは実現するでしょう」

女性

「米日韓の同盟の中に、くさびを打たれてしまいますよ」

「そうですね、日韓の間に今はかなり大きな隙間風が吹いていますので、そういう意味では抜群のタイミングですね」

女性

「米中対立の状況下、中国側に付こうとしているのでしょうか」

「もともと韓国経済は中国にかなり依存しています。かといって、アメリカと政治的に対立したくはないし、できない。一番の願いは、米中対立の終息でしょうね」

女性

「韓国の徐外相の談話がここに出ていますが、「米中の共栄と友好協力は世界平和にとって重要」と言っていますね」

「まあ、それが大義名分ということでしょう」

女性

「アメリカにも言い訳が立つということですね」

「本音は違うところにありますけどね」

女性

「私も外交について少し理解をし始めました。要するに、狸の化かし合いということですよね」

「いかに上手く相手を丸め込んで、自国の利益を獲得するかです」

女性

「ここからが本論です ↓」

 中国あっての韓国経済

国際関係を見る時は、政治と経済の両側面で見る必要があります。政治関係は喧嘩したり、仲直りしたりということで、その時々の国際問題を巡ってめまぐるしく動く可能性がありますし、実際によく動きます。日本を例にとれば一番大きな変化は、戦後の終戦から講和までの一連の動きではないでしょうか。

1945年に敗戦となりますが、その6年後にはアメリカと講和をし、軍事同盟(安保条約)まで結びます。もちろん、そうなるためには半島や大陸においての様々な要因が重なったのですが、国際政治の流れはそのように速いのです。

ただ、経済関係の結びつきは主に民間企業同士、契約を通して行われますので、どうしても固定的にならざるを得ません。そして、経済が上手くいかなくなると、政権への批判圧力が大きくなりますので、経済優先の立ち位置を選択することが多くなると思います。

以上が、総論的な話ですが、データを見ると韓国経済は中国にかなり依存していることが分かります韓国の総輸出額の約25%は中国です。「端的にいえば、韓国は太陽の光を反射して輝く『月』の経済」と真壁昭夫氏は指摘します(『9つの悪魔に支配された韓国経済の悲劇』白秋社.2020年)。                                                 ちなみに、日本と中国の経済的結びつきもかなり強いです。日本の輸出額総額が76.9兆円ですが、中国向けは14.7兆円(全体の約20%弱)でこれはアメリカの15.3兆円についで2位です。


 中国経済の冷え込みを一番影響を受けるのが韓国経済

2018年を境に、中国経済は下降線を辿るだろう、というのが大方の見方になっています表面上は何とかプラスの成長率を保っているのですが、中国政府は業績が不振な企業に対して補助金を支給することにより経営を支えているのです。そのことが何故分かるのかということですが、国際決済銀行(BIS)の作成資料によって、中国の民間企業(銀行を除く)の債務残高はここ10年で倍に増え、GDP(国内総生産)の2倍になっているのです。

実感をもってもらうために、家庭での住宅ローンに置き換えて考えてみます。簡単に言うと、年間の所得(手取りではない)の2倍の住宅ローンを組んでいるようなものです。ただ、ローンが仮に支払われなっなった場合は、もともと物件には資産価値がありますので清算して相殺すれば良いのですが、中国の民間債務は担保価値が明らかに足りないものが多いと思います

アメリカは、中国との通商摩擦から始まって、制裁関税の発動、中国大手IT企業を標的にし出しました。そこには、アメリカが最先端技術競争で中国に後れをとることを現実の危機としてもち始めたからに他なりません。ポンペオ国務長官の演説もあり、アメリカの対中国敵視政策が本格的に稼働しそうなので、中国と韓国でその対策を立てようというのが、今回の習近平訪韓の狙いです

 

 北朝鮮と韓国の結びつきは、予想以上に強いものがある

北朝鮮で幹部を務めていた李正博(リジョンホ)氏の寄稿が「文藝春秋 5月号」(2020.5)に掲載されたのですが、その中で韓国は北朝鮮に4290億円もの秘密資金を提供していたと言っています。その話を聞いて、変に納得してしまいました。

情報提供者の李正博は、北朝鮮の秘密資金管理機関の元幹部です。金日成から金正恩の3代に仕えたのですが、金正恩が叔父の張成沢をはじめ幹部を処刑してしまったことに衝撃を受け、2014年に韓国に亡命し、現在はアメリカにいます。そのような筋からの情報なので、信ぴょう性は高いと思います。

韓国は核を持つ訳にはいかない。核開発は北朝鮮に専ら行ってもらう。そして、将来半島に統一国家が樹立された場合、核ありの朝鮮人の朝鮮人による朝鮮人のための国家が誕生する。在留米軍は半島にとどまる理由がないので、撤退していくであろう。そうすれば、憎き日本に対して、何事も今まで以上に強く主張できるようになるだろう。

今の文大統領は盧武鉉大統領の秘書室長をしていた人です。盧武鉉大統領は現役時代に、「自分は核開発放棄へと圧力をかける国際社会に参加しているけれど、実際には北朝鮮核開発の正当性を代弁してまわったのだと、金正日に訴えているわけです」(呉善花、西尾幹二『日韓 悲劇の深層』祥伝社.2015年/237ページ)と言っています。


核についての「夢」を南北間で描いていたのではないでしょうか。2018年から2019年は、そのような夢に向かって、韓国と北朝鮮の指導者たちが動きました。アメリカ、トランプ大統領と金正恩との首脳会談は2回も行われました。韓国の文大統領が間に入ったのです。

しかし、上手くいきませんでした。見込み違いが大いにあると思います。トランプ大統領の北朝鮮の核保有は絶対に認めないという姿勢は、最後までブレなかったのです。首脳会談の中で、様々な提案がなされたことでしょう。しかし、最後までトランプ大統領は首を縦に振らなかったのです

現在は、北朝鮮と韓国の関係は余り良くありません。脱北者の団体がビラを撒き、その報復として北朝鮮が海城(ケソン)の南北共同連絡事務所を爆破して以来、両国関係の交流が途絶えていると言われています。ただ、朝鮮の人たちは民族の血を大事にします。簡単に、修復してしまうのではないかと、思っています。何かあっても、いつも韓国側が折れるかたちで修復が図られてきたというのが、今までの流れです。

そして、この両国は確かに朝鮮戦争を行った間柄ですが、根底の部分で結びついていると思います。1つの国として捉える視点が必要なのではないかと思います

韓国と北朝鮮では、国が異なり、政治体制も異なるわけですが、李氏朝鮮時代以来の伝統的な国家観、社会観、価値観、道徳観などが、現在もなお形を変えて生き続けているという点では、北も南も、本質的に変わりはありません」(呉善花、西尾幹二 前掲書.211ページ)。そのように考えると、韓国の日本に対する様々な対応を納得することができるのではないかと思います。

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