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『男の子の脳、女の子の脳』(3) ―— ジェンダーを問わない教育がもたらす悪影響 / 男の子と女の子では発達の順序が違う

  • 2024年5月18日
  • 2024年5月19日
  • 教育論
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女性

「前回のブログで男女の性差を考えるならば、別学が本当は良いという話でしたが、世の中の流れは、共学に向かっています」

「山形県、宮城県、福島県、茨城県の県立高校は一部の市立を除いて、すべて共学にしました」

女性

「最近のニュースですが、埼玉県は共学、別学で揉めているそうです」

「揉めているというか、共学にしようとしている人たちが、議会の議員を巻き込んで運動しているのでしょ」

女性

「何となく政治色の匂いがすることは確かです」

「あくまでも子供たちにとって何がベストの選択なのか、教育論で判断する必要があります」

女性

「私は別学で育った人間ですが、それはそれで楽しく学校生活を過ごせましたので、様々な選択を用意して上げれば良いと思います」

「別学、共学と用意をして、子供たちに選択させるという意見ですね」

女性

「埼玉県の男子校、女子校の中には伝統校がありますので、わざわざその伝統を壊してまで共学にする必要はないと思います」

「共学も、そのままですね」

女性

「共学のニーズもある以上、自治体としては無視できないと思います」

「ただ、これからは男子生徒による盗撮の問題が、学校という現場で起きるかもしれません。実際に昨日(5/17)、都内の私立中・高一貫校で起きた事件ですけどね……」

女性

「これからは、能力を伸ばすための環境と身体の安全という2つのことを考えて学校を選ぶ時代かもしれませんね」

「ここからが本論です ↓」

 

目次

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男の子と女の子ではケンカの仕方が違う

男の子と女の子の違いは、生来のものです。「男と女の間には深くて暗い川がある」という歌がありましたが、性器を切除した位では、乗り越えることが出来ない程の「深くて暗い川」が両者の間に流れているのです。

霊長類のチンパンジーについての喧嘩の仕方は、人間にも通じるものがあります。源の部分においては人間と同じだからでしょう。チンパンジーのオスはメスの20倍ケンカするそうです。ケンカが一種のコミュニケーションになっているからだとヤーキス霊長類研究センターの霊長類学者のフラン・ド・ヴァールは言います。実際に、オスのチンパンジーは、朝ケンカして、午後にはグルーミング(毛繕い)し合っていることもあると言います。

一方、メスのチンパンジーはめったにケンカをしないそうですが、一回したらそこで友情は終わるそうです。修復はほぼ不可能とのこと。なぜ、ケンカの仕方が違うのか。頭の構造が違うからです

(「goo BLOG」)

 

男の子と女の子では発達の順序が違う

言葉や細かい手先の能力を司る脳の部位は、女の子は男の子より6年早く成熟し、空間認識を司る部位は逆に男の子の方が4年早く成熟するとのことです。要するに、男の子と女の子では、「脳の異なる部位が異なる順序で発達する」(『男の子の脳 女の子の脳』)からです。

小さい時ほどその差異が出ますので、例えば字を書くという作業では女の子の方が上手く書ける子が多いでしょうし、ボールを取るという動作では男の子の方が上手でしょう。迷子になりやすいのは女の子です。幼い女の子に「ここの道を真っすぐ行って、1本目を右の方に曲がるとお父さんがいるから……」という指示は最悪です。重要なのは、子供たちの発達において、そういう男女の違いが出ることを念頭に置いて対応することです。

脳の部位が完全に成熟するのは、男女とも30歳頃です。それ以降は、何かを学ぶ時の学び方の差異も、能力の違いもなくなります。だから、逆に言うと、それまでは発達の順次性が違うということです。

(「ニッポン放送 NEWS ONLINE」)

ジェンダーを問わない教育がもたらす悪影響

現在はジェンダーを問わない教育が普通に行われていますが、男子が最も害をこうむるのが幼稚園と小学校の低学年、女子の場合は中学と高校の年代にあらわれるとのことです。女子は代数や幾何学を解く場合は大脳皮質を使い、男子は海馬を使って解こうとします。そのため、男女同じように形式論理的に数学の授業をした場合、女子が落ちこぼれる可能性が高くなります。

女子は具体的なモノに結び付けて数字を理解しようとしますので、抽象的な数字や記号、図形の羅列があると、脳がそれを受け付けようとしなくなります。それは読み物の好みにもあらわれます。女子はフィクション、ノンフィクションを問わず具体的に人間や動物が登場する物語を好みます。論説文は苦手な人が多いでしょうし、抽象的な哲学論議は避けたがります。

女子の理系進学者が少ないということが言われています。共学を推進すればする程、そうなります。スポーツの世界は男女別が常識ですが、だからサッカーやバスケをする女子が出てくるのです。男女一緒であれば、女子の出番はないし、プレーする子もいなくなると思います。女子校の吹奏楽部には、トランペットを吹いたり、ドラムを叩いたりする女子が現れます。共学の吹奏楽部となれば、トランペットとドラムはほぼ男子となります。スポーツ、音楽、数学、すべて理屈は同じです。

真剣に女子の理系進学者を増やしたいと思うのならば、中高は別学にして、女子の特性を踏まえた教え方をするようにすべきなのです。このシリーズの参考文献:『男の子の脳、女の子の脳』(草思社)

 

(「朝日新聞デジタル」/全日本吹奏楽コンクール金賞受賞/精華女子の演奏)

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