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「質の高い教師の確保」―― どう考えるか /  教えの問題は現場に関わっている人に聞くのが大原則

「9月の中旬過ぎたのに、この暑さ。残暑というレベルを超えていますね」

女性

「この暑さと学校ではインフルエンザが流行っていて、親としては気が気じゃあありません」

「読書の秋という言葉がありますが、それどころではないという感じですね」

女性

「私としては、とにかく元気に学校に通って、日々それなりに勉強してくれれば良いと思っています」

「中学受験は考えていないのですか?」

女性

「そういうタイプの子ではないと思っていますけど……。まだ、本人とそのことで話をしたことはありません」

「学校見学に連れて行って、急に受験すると言い出す子もいるそうですよ」

女性

「じゃあ、行かないようにしないと……」

「学校見学では、良い面をアピールしてきますからね。行ったら最後かもしれません」

女性

「私は中学、高校と公立育ちなので、私学がどういうものなのか、見てみたい気はしますけどね。ただ、お金がかかりますからね」

「公立にも教え上手で、熱心な先生はいると思いますからね」

女性

「ウチの子の担任の授業を、この前の授業参観の時に見させてもらったのですが、子供とのやりとりが上手く、感心しました」

「おいくつ位の方ですか?」

女性

「まだ、若いですよ。40才を少し過ぎた位だと思います」

「そういう能力がある先生が日の目を見るような教育行政が望まれますよね」

女性

「そうですね。ここからが本論です ↓」

 教育の問題は現場に関わっている人に聞く

中教審は「質の高い教師の確保特別部会」という部会を立ち上げて、8月28日に3回にわたって開いた部会を取り纏めたものを当時の永岡文科大臣に渡しました。

「質の高い教師」という看板を掲げて大学の教員を集めて部会を開いたからといって、妙案が生まれる訳がありません。カネと時間の無駄だと思います。現場の問題は現場を知る人たちが集まってアイディアを出すべきです。そして、地方によって、子供や親、教員の事情も違います。解決方法が一通りでない場合も出てきます。

文科省の役人、あるいは文科大臣はそういうところに足を運んで、意見を聞き、それを参考にして意見をまとめるということでしょう。

(「産経ニュース」)

 考えていることが機械的

現場を知らない人間に教育の問題を与えて考えさせても、一般的な回答しか出てきません。であれば、Chat GPTに聞いた方がまだマシです。時間が掛からないからです。

「質の高い教師の確保」という表題のつけ方を見ると、「質の高い教師」と「そうでない教師」がいて、大事なのは前者をいかに採用するか、確保するかという発想になっています。様々な現場での経験や研鑽によって「そうでない教師」が「質の高い教師」に化けることが当然あるのです。

中には最初から教師の力量を発揮する人もいるでしょう。採用された時は、「そうでない教師」でも経験を積む中でレベルの高い授業が出来るようにもなるのです。人間は成長する可能性がある生き物という視点が欠落しています。

(「note」)

 現場で何らかのかたちで残っている仕事は何らかの意味がある

教師の業務を、①教師が本来的に担う必要がない業務、②負担軽減できるもの、そして本来業務という区分けで整理しています。何で現場を離れた第三者がそういう判断ができるのか、理解に苦しみます。そして、教師は授業をやっていれば良いという価値観がそこにはあります。

実際に、①の例として挙げているのは、登下校対応、放課後の見回りです。②の例としては、部活動、校内清掃です。日本の教育は、子供たちと日常的に接する中で、信頼関係を構築し、教育成果を上げていこうという発想から、そのような業務を教師が担うようになったのです。

業務を整理して削るという発想ではなく、教育予算を増額して現場に配する教員の数を増やせば済む話です。私学が部活動を地域に委託したという話は聞いたことがありません。部活指導を教育指導と位置づける。そういう指導経験の中で、教員の中には「質の高い教師」になっていく人もいるのです。

(「スポーツ庁Web広報マガジン」)

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