GSOMIA(日韓軍事情報包括保護協定)を巡る動きを、連日のようにマミコミが報道している。反日新聞の中には「歩み寄れ」と、トンチンカンな社説を掲載しているところもあるが、日本が破棄しろと言っている訳ではなく、韓国が勝手に日米韓の同盟から離れようとしているだけである。
最新の報道によれば、韓国大統領府はGSOMIAの失効(23日午前0時)をめぐり、21日にも国家安全保障会議(NSC)の常任委員会を開き、最終的な結論を出す見通しとのことであるが、それはあくまでもポーズであり、すでに文政権の中で結論は出ている。
文大統領は韓国のテレビ番組(11/19)に出演した際に「日本が原因を提供した」「協定終了の事態を避けられるなら、最後の瞬間まで日本と努力する」と発言したとされる。これは破棄をする時の理由として、日本の責任を問うための布石を打っているだけである。
文政権は大陸と北に顔を向けて思考している。心の底から破棄を望んでいるくせに、それを素直に行動で示せばアメリカから睨まれる。日本の輸出管理のせいにすれば、国民も納得し、支持率も上がる。
結論がすでに出ているものに対して、他国が説得しても意味がない。時間と労力の無駄である。大事なことはGSOMIAの破棄によって、前線が日本列島に移ることになるので、その防衛線を強化することである。
歴史は繰り返すと言うが、7世紀の白村江の戦いの後の状況が時を超えて再現されることになるだろう。かつて友好国の百済を再興すべく半島に派遣された日本軍、唐・新羅の連合軍と戦い大敗する。その後大和朝廷は日本防衛のため、九州太宰府の近くに水城(みずき)を構築する。現在、水城は遺構として残っているが、実戦で使われたことは最後までなかった。
備えあれば憂いなしである。朝鮮半島は赤化統一に向かって走ることになるだろう。在韓米軍の撤退があれば、さらにそれが加速することになるし、中国の南シナ海、東シナ海への進出がさらに激しくなるだろう。そこにロシアが加担してくる可能性もある。それらを見越して防衛ラインを強化する必要がある。
日本一国では、到底守り切れない。日本海の大和堆の漁場ですら満足に防衛できていない弱腰である。同盟国アメリカとの関係をより緊密にする必要がある。早く憲法を改正して、自衛隊のことを明記する必要がある。「殺人者集団」と見当違いの悪罵を浴びせた政党もあるからだ。