「アメリカ大統領選挙について話をしましょうか」
「バイデン大統領が撤退を決めて、すぐに後継者が決まりましたね。あれは凄いなと思いました」
「アメリカならではのスピーディさがありますね。日本なら一悶着(ひともんちゃく)ありそうですからね」
「立候補をするしないでモメて、新しい候補者をどう選ぶかでまたモメるでしょうね」
「ただ、バイデン氏が結構立候補にこだわったので、それがハリス氏には都合よかったという面があります」
「それはどういう意味ですか?」
「もっと早くに撤退表明していれば、民主党は公開予備選挙をしなければいけなかったからです」
「そうすると、必ずしもハリス氏がその選挙で勝てるとは限らないということですね」
「その通りです」
「ラッキーガールなんですね」
「ガールというお年ではないですけどね」
「何才ですか? 」
「59歳の元検事です。ここからが本論です ↓ 表紙写真は「ウォールストリート・ジャーナル」提供です」
アメリカ大統領選挙―— 象徴的な対決
アメリカ大統領選挙の投票日が今年の11月5日です。約3か月後に迫っていますが、民主党のバイデン大統領が約10日前に撤退を決めたことにより、急遽民主党の大統領候補者として出てきたのがハリス副長官です。
今までなかった対決の図式となります。ハリス氏はインド系移民の母親とジャマイカ系の父親を持ち、以前から出自は黒人でかつアジア系だと説明しています。男性対女性、さらには白人対非白人という、ある意味で象徴的な対決となります。
その出自に対してトランプ氏が攻撃を加えています。「お前はインド人か黒人か」―—彼ならではと言うべきか、アメリカならではと言うべきなのか。日本では考えられない口撃を加えています。度が過ぎれば、逆効果になるのではないかと思っています。
(「読売新聞オンライン」)
トランプ氏も高齢で、健康上の問題もある
バイデン大統領が高齢からくると思われる様々な問題ゆえに撤退しましたが、実はトランプ氏も78歳という高齢です。太り気味で、ファーストフードが好きで、ゴルフ以外の運動はしません。つまり、健康を維持するということについて、あまり関心もないし、努力する方ではないということです。
万が一を考えると、副大統領がどのような人物なのかということを考える必要がありますが、トランプ氏が指名したバンス上院議員(35歳)については、キャリア不足という指摘がなされています。行政機関での上級職としての経験が皆無、公職経験がほとんどないということで、そこをウイークポイントとして突いてくるという選挙戦術が予想されます。
(「日テレNEWSNNN-日本テレビ」)
アメリカの出方次第で大きく変わる―― 台湾とウクライナ
アメリカの出方次第で大きく変わるのが、台湾とウクライナ情勢です。特に日本にとって重要なのが台湾情勢です。バイデン大統領はこれまで再三再四中国が侵攻すれば、台湾を防衛すると明言してきています。ハリス氏もその考えを引き継ぐものだと思います。
トランプ氏は前政権の時は、中国に対抗して親台湾の政策を進めています。実際にF16戦闘機を66機売却していますし、重要閣僚を台湾に送っています。ただ、「中台紛争になった時、米国が台湾を守るのは難しい」と発言しています。側面援助はするが、イザという時でも米軍を出動させることは難しいと考えているのだと思います。
「アメリカファースト」を叫んで大統領になったのがトランプ氏です。その基本的なスタンスには変わりはありませんので、最大限の自助努力を求めてくると思われます。日本に対しても最大限の防衛努力を要求することは間違いありません。LGBTについては、否定的な考え方をするでしょう。そして、アメリカに敵対する国に対しては、対抗していくことになります。その筆頭が中国です。
(「産経新聞:産経ニュース」)
読んでいただきありがとうございました。
よろしければ「ブログ村」のクリックをお願いします。
↓