「昨日のブログの話ですけど、ニクソン大統領が共産主義国家の中国をフランケンシュタインに例えていたのは、言い得て妙ですね」
「ただ、フランケンシュタインというのは、もともとは天才的な頭脳をもつ青年科学者の名前だったのです」
「えっ、そうなんですか! じゃあ、怪物の名前は何だったのですか?」
「名前は元々なかったのです。怪物は見捨てられる存在だったので、名前をつけなくても良いと思ったのではないでしょうか」
「だけど、戻って来て、いろいろ復讐をしたりするんですよね」
「感情をもっていますので、醜く作られた上に見捨てられたので絶望の果てに、復讐を誓います」
「いつ頃から、その怪物に名前がつくのですか?」
「調べてみたのですが、よく分かりません。この原作の小説自体が約200年前にメアリー・シェリーというイギリス人によって書かれたものです。その後、映画や舞台で上演されるうちにフランケンシュタインがいつの間にか怪物の名前になってしまったようです」
「小説では見捨てたのですが、現実の世界では仲間に入れて、ともに友好と繁栄を誓ったのですがね」
「恨まれる筋合いは何もないのですが、怪物は所詮(しょせん)怪物で、人間にはなり切れないということではないでしょうか」
「ただ、顔だけが醜いということなので、現代の整形技術を使って綺麗な顔にしてあげたらどうでしょうか?」
「そうすれば、普通の人間というより、かなり能力が高い人間が誕生しますね。中国人は、個々人の能力は相当高いと思っています」
「中国も共産主義を捨てれば、まっとうな国になると思いますけどね」
「仮に複数政党制、議会制、選挙制度などを採り入れれば、どの国も安心して付き合うことができるようになるし、そうなればもっと発展すると思いますけどね……」
「そして、世界は平和になるということですね」
「こうしなければいけない、こうあるべきだ論が先に来てしまって、それ以外を見ようとせずに猪突猛進している感じです。そのため、多くの国との摩擦が生じています」
「会社でも、そういうタイプの上司がいて困っているのです。オレ流こそ正しいということで聞く耳を持たないのです」
「その上司に付いている人もいるんでしょ」
「そうですね、決して孤独ではありません」
「世界で起きている縮図が、あなたの身近にもあるということですね」
「ここからが本論です ↓」
フランケンシュタインを元気にしたのが日本
フランケンシュタインを作ったのはアメリカかもしれませんが、そのフランケンシュタインを元気にしたのは間違いなく日本です。
外務省のホームページの文章 (現在) を紹介します。
「国交正常化以降,両国の経済関係や人々の往来は緊密化していきました。貿易総額は45年間で,約10億ドルから約3000億ドルに増加。中国は日本にとって最大の貿易相手国であり,現在約2万3000社の日系企業が中国に進出し,現地の雇用にも貢献しています。一方で中国にとっても,日本は米国に次ぐ2番目の貿易相手国であり,対中直接投資額は第3位,進出企業数は第1位となっています。また日本は中国に対し,これまでに総額3兆円を超えるODA(政府開発援助)を実施しています」
外務省は得意満面で書いていますが、フランケンシュタインを本物の怪物にしたのは日本だということが分かる文章です。
ODA(政府開発援助)を何と2018年度まで中国に対して3兆6500億円もの大金を支払ってきたのです。ODAというのは、少なくとも自分より経済発展している国に対してはしないものです。2010年に中国はGDPベースで日本を抜いて世界2位の経済大国になりました。それでも、ODAを支払っていたのです。その原資は日本国民の税金です。与野党国会議員と政府の国家意識のなさと無能さに呆れるばかりです。
何のことはない、それが軍事費に回され、経済開発に回され、挙句の果てに尖閣の領有権を主張され、沖ノ鳥島のEEZ内で勝手に調査されるなど、自分の首を絞めているだけです。
そろそろ目を覚ましませんか。
日中平和友好条約を破棄されたし
1972年のニクソン訪中により「米中共同声明」が出されます。その中で、
「すべての国の主権と領土保全の尊重,他国に対する不可侵,他国の国内問題に対する不干渉,平等互恵,及び平和共存の原則に基づき,国と国との関係を処理すべきである旨合意した。国際紛争は,この基礎に基づき,武力の使用または威嚇に訴えることなく解決されるべきである。米国と中国は,相互の関係においてこれらの原則を適用する用意がある」
さらに
「一、 双方共,国際的軍事衝突の危険を減少させることを願望する。 一、 いずれの側も,アジア・太平洋地域における覇権を求めるべきでなく、他のいかなる国家あるいは国家集団によるこのような覇権樹立への試みにも反対する」とあります。
誠実に守るつもりはなく、戦略的判断から取り決めた文書ということが今になって分かります。
この共同声明の中で、日本に関する記述で気になる部分があります。「中国側は,日本軍国主義の復活と対外拡張に断固として反対し,独立,民主,平和,中立の日本をうちたてんとする日本人民の願望を断固として支持する」。これは、日本での革命を目論む日本共産党の主張そのものです。つまり、日本を混乱に陥れようとしている勢力と協力する用意があると言っているようなものです。
そして本来、こういった不穏な文章に対して、日本政府は中国共産党政府と話し合いをするべきですが、そういったことを曖昧にして、ひたすら友好条約の締結に向けて邁進します。
1978年に日中平和友好条約が結ばれます。
「両締約国は、主権及び領土保全の相互尊重、相互不可侵、内政に対する相互不干渉、平等及び互恵並びに平和共存の諸原則の基礎の上に、両国間の恒久的な平和友好関係を発展させるものとする」(第一条)。
「両締約国は、そのいずれも、アジア・太平洋地域においても又は他のいずれの地域においても覇権を求めるべきではなく、また、このような覇権を確立しようとする他のいかなる国又は国の集団による試みにも反対することを表明する」(第二条)。
二階氏は日中関係を樹立したことを「先人の努力」と言っていましたが、アメリカに右倣えをして結んだ文書です。中国共産党は、友好といったことを真剣に考えていません。それが証拠に、ここで決められたことが守られていません。守られていない以上は、破棄を通告すべきでしょう。
平和友好条約というのは、簡単に言うと「親友条約」です。今の関係はどう見ても親友と呼べるような状況ではないでしょう。親友ではなく、普通のお付き合い(通商条約)で良いのです。
いつまで、騙されているつもりでしょうか。こういうことを曖昧にしていると、結局舐められて、勝手なことをされるだけです。
速やかに、破棄通告をされることをお勧めいたします。
明日は、共産主義そのものについて論評したいと思います。
読んで頂きありがとうございました。
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