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世界最古の王朝制度を守るために / 安定的な皇位継承を確保する必要


 世界最古の王朝制度をもつ国――日本

現在の天皇が第126代です。皇室制度は、日本のアイデンティティであり、世界に誇ることの出来る伝統でもあり文化です。偶然に繋がった訳ではなく、そこには多くの方々の思いと努力、さらには苦労があったのです。そのバトンを後世に繋いでいくことが重要です。

皇室制度は何故必要なのか。単純に疑問をもつ人がいるかもしれません。2つの理由からです。1つは、国家の安定、安泰のためです。例えば、会社という組織を安定させるために、重鎮になるような人を会長、あるいは相談役として置くことがあります。これと同じ原理です。

2つ目は、独裁政治の防止のためです。人間は権力をもつと、それを欲しいままに使いたくなります。その時に、その権力者の「上」に権威ある者が存在すれば、その者の勝手な振舞いを抑えることができます。精神的なプレッシャーにもなります。それでは何故、戦前の軍国主義が起きてしまったのかと言う人がいるかもしれません。一言で言えば、憲法に文民統制の規定がなかったからです。

(「All About」)

昨年度のNHKの大河ドラマ「麒麟が来る」は、明智光秀の生涯を描いたものでしたが、織田信長も登場しました。突飛な行動をとる信長も、朝廷に対しては一目置いていましたし、そのように描かれていました。信長の性格だと、権威ある重しのような人がいなければ、そのまま突っ走ってしまっていたでしょう。

 

 男系――日本においては必然性があったこと

男女平等という理屈を言って、女系天皇、女性天皇という意見を言う方もいます。善意の方もいますが、中にはこれを機に皇室制度を異質なものにしてしまい、やがては廃止に追い込もうというシナリオを考えている政党・団体・グループもいます。

ただ、皇室制度を「男女平等」という観点から論ずるのは間違っています。1つは、「平等」という概念は世界的にみても18世紀になって形成されたモノサシです。そのはるか1千年くらい前の古代の時代に皇室制度がつくられています。後からつくられた規準によって、すでに定着しているものを改変することは許されないからです

2つ目は、男系男子による継承は、日本人が農耕民族であり、家族制度の延長として国家を考えたことと関係があるのです。

どういうことか。農耕生活を家族で支え合って行うのですが、力の強い男が外で専ら働き、女は子育てや家事を行うという役割分担が決まり、家の代表者として男を立て、その姓を受け継ぐことにより家や田畑を守っていくというシステムが自然につくられていったと思われます。そして、国家はその家族制度の延長として考えられたものなのです。それは、言葉としても残っています。家=宅、大宅(おおやけ)=公。つまり、公的な組織である国を大きな家族のようなものと考えたのです。

「古事記」神話の中には、イザナギ、イザナミの2人の男女の神様が協力して国をつくったという話もありますし、天の岩戸に隠れてしまう天照大御神は女の神様です。それらの話の中には女性蔑視の考え方はありません。

ちなみに、大陸の狩猟民族は、どちらが狩猟をするということではなく、男女関係なく自分の能力を使って獲物を獲ることが大事だったと思います。女性でも男性以上に狩猟が上手な人がいたでしょう。獲物を追っての移住生活ですから、子育ても2人で面倒を見ながら行えば良い訳です。役割分担を決める必要がないのです。自然と、男女平等的な考え方を受け入れる素地が形成されていったのでしょう。

(「kojiki.138shinsekai.com」)

 女系を認めれば混乱が生じる

有識者会議では、女性宮家の創設が論点になるだろうと言われています。ただ、それを行うと女系天皇になる恐れがあり、「系」が変わってしまいます。そうなると、多くの民間人が「天皇の系」となり、皇族の血を引く者と言い出す可能性も出てきます。そして、その中に異国の血筋をもった人がいるかもしれません

具体的に考えてみましょう。女系を認めるということは、女性天皇の子供が天皇になることを認めることを意味しますその瞬間に、女性天皇の相手の民間人の男性を仮にA氏とすると、A氏の親が、天皇の祖父母となり、A氏の兄弟を含めて親類縁者はすべて天皇家の「血筋」の者となります。すでに亡くなった人の墓が天皇家ゆかりの墓となり、場合によってはそれにふさわしい墓に変えるという話も出てくるかもしれません。そして、そこに宗教の問題が絡んでくると、やっかいな問題に発展しかねません。皇室はもともと神道の大元締めの立場にあり、様々な宮中行事を執り行っています。その資格の問題も浮かび上がってくることになるかもしれません。

継承資格者は増えますが、正統性などをめぐって混乱が生じる可能性がでてきます。突然、我こそは皇族の有資格者であると「家系図」を持って大陸や半島から名乗りを上げる人がいるかもしれません。その他、様々なことが起こる可能性があり、混乱が生じると、皇室に対する国民の尊崇の念も薄まり、制度そのものが揺らぎ始め、ひいては日本という国も揺らぎ始めることになります。実は、男系には、日本人の叡智が凝縮されているのです

 旧宮家の力を借りることも視野に入れる

「君が代は千代に八千代に」と歌ったのは、代々守り育ててきた皇室制度をそのまま受け継ぐことが出来れば、日本という国は永遠の時を経ても存続できますよというメッセージがそこに込められています

麗澤大学の八木秀次教授は「伏見宮系の今に続く男系子孫を現在の宮家の養子とするなど皇籍取得を実現することが伝統にも沿い、『安定的な皇位継承確保』に最も適うと思われる」(「安定的な皇位継承確保のために」『産経』2020.4.27日付)と言われてます。

伏見宮系の11の宮家は初代天皇の男系子孫ですが、GHQの指導もあり戦後に臣籍降下をしています。その宮家のいくつかを皇族として復帰させるということも当然議論される必要があると思っています。

(「meaning-words.com」)

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