「前回は睡眠の話でした。早速、質問が来ました。要するに、「寝支度」というのは具体的に何をすれば良いか、何を心掛けたらよいかという質問です」
「この質問は時代を反映しているような気がします。かつての時代であれば「寝支度」という言葉ですべてのルーティーンをイメージしたと思います。要するに、交感神経を刺激するようなことは、寝る2時間くらい前からはしないということです」
「私もそれで失敗したことが何回かあります。パソコンを遅くまで操作していて寝つけれなかったり、子供を夜叱ったりした時は、なかなか寝付けなかったですね」
「お子さんも寝られなかったと思いますよ」
「夕食を食べて自室でずっとゲームをやっていたんですよ。勉強をするふりをして。思わず怒鳴ってしまったのです」
「よくあるパターンですが、お互い眠れなくなってしまいます。そうすると、朝起きるのがつらくなります」
「どうすれば良いでしょうか?」
「親は子供の生活のリズムをつくってあげる責任があると思っています。まず、交感神経、副交感神経の理屈を教えてあげて、寝る前は親子で仲良く過ごすということだと思います」
「小学4年生と2年生なんですけど……。幼児ではないので……」
「ギャングエイジですね。ある意味難しい時期かもしれません。すべて手放さないで、週に1回でも良いのでダンナも交えて家族談義をしたらいかがでしょうか」
「えっ! 何を話題にするのですか?」
「何でも良いと思いますよ。職場のこと、仕事のこと、自分が小学生だった頃の話とか、お子さんが小さい時の話など、してあげたらどうですか? 自分の趣味の話でも良いし、最近のニュースから何か感じたことでも良いと思いますよ」
「なるほど。今言われて気が付いたのですが、子供と余り話をしていない気がしてきました」
「話をしているようで、実は何も話をしていないことってありますからね」
「ここからが本論です ↓ 表紙写真は「ツーリズム豊田」提供です」
公立学校がラーケーションを導入し始めた
ラーケーションというのは、ラーニング(学び)とバケーション(休暇)を組み合わせた造語です。小中高校生の「平日休み」をラーケーションということで、それを欠席日数に入れないという考え・試みのことです。
要するに、その「平日休み」を単なる休みではなく、家族と過ごすとか何かの目的のために過ごすなどということで使ってもらおうというものです。実際に導入している自治体は、愛知県(名古屋市を除く)と大分県別府市です。なお、沖縄県座間味村は4月から導入するとのこと。
取り方は事前申請制です。取得日が決まったら、所定の申請用紙を提出します。内容的に学びの要素があれば、行き先や過ごし方に制限はないとのことです。親と地元の神社に参拝する。これでもOKです。年3日までは欠席としないとのことです。学んだことを親子で話し合ってもらう。上手く活用できれば、親子関係も良くなりますし、子供にとって良い刺激になると思います。
(「寺子屋朝日-朝日新聞デジタル」)
子供の「自分探し」の手伝いを親がする
子供は勉強さえしていれば良いという考え方はダメです。昨日(2/9日)、NHKの朝のニュースの中で教育虐待の話題が出ていました。親から常に勉強、勉強と言われ続け、悪い点数を取ると、暴力や暴言の雨嵐というものです。100点を取らない人間はカスのように言われて、夜中の2時、3時まで勉強をさせられたこともあるそうです。そういう教育虐待を受けて苦しんでいる子供がいるのではないかと思います。親からすれば、子供のことを考えてついついということなのかもしれませんが、2つの意味で間違っています。
1つは、勉強よりも「自分探し」、つまり子供のアイデンティティを確立することが重要です。つまり、自分の適性、志向、希望、能力について、本人がどのように捉えているかを確かめつつ、親はその分析を手助けします。そして常に、2人の間にズレがないかどうか確認をする必要があります。そういう中で、およその進路が見えてくると良いと思います。将棋の藤井八冠も大谷翔平も勉強はそんなに頑張ってはいないと思います。彼らは大学を出ていません。要するに、ある程度の進路を決めてから勉強すれば良いということです。
2つ目は、どんな理由であっても虐待を受けた心の傷は一生消えることはありません。中には、追い詰められて親を殺してしまったという事件まで起きています。本来、家庭の中で人間関係の築き方、人との接し方を学ぶ中で、自分の人生を考え、親はそれにアドバイスする存在でなければいけません。
(「改革志向のおっさんブログ」)
体力づくりを親子で取り組む
子供と対峙して何か気の利いたことを言う自信がなければ、一緒に体力づくりに汗を流しても良いと思います。ノーベル賞受賞者にある記者が、ノーベル賞をもらうためには何が必要ですかと聞くと、体力と長生きをすることと受賞者が答えたことがあります。半分ユーモアのつもりでしょうが、言い得て妙です。実際に、研究分野でノーベル賞をもらう方は70、80歳代の方が多いのが実状です。若き時の実績でも、判定に多くの年月がかかるからです。とにかく、何の仕事をするにしても体力は必要です。
40代くらいまでは男女ともに若い頃とそれほど体力が落ちないというデータがあります。もちろん、これはある程度トレーニングをしているという前提での話です。40~50代であれば子供と同じように身体を動かしてお互い切磋琢磨できると思います。
体力には筋力、俊敏性、持久性など様々な側面がありますが、子供の希望を聞きながら親子で楽しくトレーニングできれば最高だと思います。自然に家庭内での会話も成立するようになるでしょう。家庭内の生活を、子供とどのようにつくっていくのか、そこにも工夫が必要です。
(「MARI MARI MARCH WORS」)
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