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NHK「けさのクローズアップ――用水路事故」の報道に接して

NHK用水路事故の報道を見て

先日の12月16日、NHKニュース「おはよう日本」「けさのクローズアップ」で身近に潜む危険 用水路事故を取り上げていた。農業用水や生活用水を流している。そのため農業地域だけでなく住宅地も含めて日本全国到るところにある用水路。総延長の長さ約40万kmとのこと。この用水路に転落してのケガや、中には命を落としている人もいるということである。

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(朝日デジタル)

毎年70人前後が犠牲になる用水路事故。
NHKによると、来年度予算案に都道府県主導の対策に国が全額補助することになったそうだ。

本当に危険な箇所であれば、未然に事故を防ぐために何らかの対策をすることは必要だと思うが、テレビやインターネットで紹介していたケースは、ほとんどが本人の不注意、あるいは日常気をつけていれば防ぐことができるものばかりであった。

中でも言葉を失ってしまったのは、自宅前で孫とバドミントンをしていて用水路に落ちて額を切って血だらけになった男性のケースである。
そもそもバドミントンは室内競技、どうしてそういう危ない所で孫とバドミントンをするのだろうか。

孫が落ちる危険性だってあっただろう。
孫がいる位まで人生を生きてきて、そんなことも分からないのだろうかと思ってしまう。
殆ど本人の不注意だろう。
用水路に落ちた挙句に対策を、と言う。石につまづいて転んで、そこに石があるのが悪いと言うタイプである。

用水路に焦点を当ててそこだけを見ているので、何となく話がおかしくなっている。水の事故と言えば、川や海の事故が思い浮かぶ。

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(wikipedia)

データを紹介すると、

2018年の河川や海の水難事故の発生件数1356件、水難者1529人、死者・行方不明者 692人(海/371人、河川/197人)である(警察庁生活安全局「平成30年における水難の概況」参照)。

用水路での死者は47人(2018年)で、NHKが消防庁にアンケートをして独自調査で出した死者の数は154人とのこと。
用水路だけを対策の対象とすべきではないだろう。

考えてみれば我々の周りは多くの危険が潜んでいる
階段や廊下で滑って転んで打ちどころが悪く入院騒ぎ、死に至ることもある。歩道を歩いていて、後ろから自転車、自動車が突っ込んでくることもある。
ドアに挟まって指の骨を折る人もいる。
挙げたらキリがない位に多くの事故が室内外で日常的に起きている。

事故は偶発的に起こる場合と、必然性が高い場合がある。必然性が高く、多くの犠牲が予想される場合は対策が必要であろうが、何でもかんでも対策ということで蓋や柵をしてガードレールをしてと、お金をかけることには反対である
蓋をすれば、清掃がしにくいという問題も出てくるし、他の施策との兼ね合いも含めて、優先順位というものも自ずからあるからだ。

そもそも、まず一人ひとりが危険回避義務を有しているし、社会は助け合いで支え合うものである。
中には行政の手が回らないこともあり、それに対して市民・国民として力を貸すのは当然だろう。

10秒まとめ

全ての危険を回避するために行政がお金を使うのは反対。
それぞれが気を付けるべき!

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