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国際平和のリーダーになるためには軍事大国になる必要あり ―― 逆説的真実が歴史の真理

女性

「先日の話の中ではっと思ったのは、徳川幕府の話でした。太平の世の基礎を作った家康は巨大な権力と武力を持っていた、だからこそ平和な世を築くことができたというお話、なる程と思いました」

「歴史に学ぶというのは、そういうことだと思います」

女性

「歴史に学ぶという言葉はよく知っているのですが、現実の中でどのように役立てて良いのか分からないというのが実情ではないでしょうか」

「日本は世界一古い王朝を有している国です。一つの歴史の流れとしてすべて理解できるという稀有な国です。2000年に亘る歴史事象と各地に遺る文化財などから我々はもっと学ぶ必要があると思います」

女性

「それで、この前の話に繋げたいと思うのですが、やはり平和というのは合議によっては無理でしょうか?」

「そのテーマはもしかしたら人類の永遠のテーマかもしれません。歴史を紐解く限り無理だと思います」

女性

「一番ポピュラーな考え方は、平和愛好の輪が徐々に広がって、ついには全体を巻き込むという考えというかイメージですよね」

「論理的にはそれが正しいと思うのですが、政治の論理は、そこに力の論理、欲望の論理が加わりますので、実際にはそうはならないのだろうと思います」

女性

「例えば、核兵器廃絶運動がありますよね。全世界から核兵器廃絶という当たり前の目標だと思うのですが、今の運動形態は廃絶の輪を広げようという運動です」

「実は、これは上手くいかないだろうというのが歴史の教訓です」

女性

「世界を支配するような核兵器を大量に持つような巨大な軍事大国が現れて、そこが全世界に持っている核兵器をすべて廃棄せよと命令できれば良いと言う考えですか?」

「核廃絶が実現するとすれば、それしかないと思っています」

女性

「被爆国日本が先頭に立って核廃絶を進めるという考え方は現実的ではないということですか?」

「「被爆国日本」は核廃絶に於いては、影響力はありますが、具体的な力を各国に及ぼす訳ではありません。かつて、刀狩りの命令を豊臣秀吉が出しました。あっという間に全国の刀が集められました。そういうものなのです」

女性

「時の権力者が天下に号令しなければ、何事も進まないということですね。ここからが本論です ↓」

 世界平和を実現するためには、力をつけなければいけない

徳川家康という軍事的才能もあり政略家であった彼が、天下を統一して、その巨大な権力をもって日本を治めたから、江戸時代の260年間は平和な治世だったのです。実は、これが平和の社会を作るための原理なのです。難しい理屈は何もありません。世界史を紐解いても、同じです。

パックス・ロマーナという言葉があります。「ローマの平和」という意味です。紀元前1世紀末から帝政が行われますが、いわゆる五賢帝の時代まで約200年間の平和が続きますが、ローマ帝国による力の支配が貫徹していたため、帝国内の都市は繫栄し、そこで暮らす人々は平和を謳歌したのです。

そういった歴史の教訓から学ぶとしたならば、本当に平和な社会、理想の社会を世界的に実現したいとするならば世界一の軍事強国、経済強国、政治強国になることです

(「Tokyo Art Beat」)

 平和の「和」を広げる考え方は破綻している

平和を広げる考え方は、論理的に正しいと思うかもしれませんが、歴史的に見た場合、そのような実例は古今東西ありません。ということは、その考え方で世界平和を目指しても無駄な努力になるということです。2人の会話にありましたが、核廃絶の輪を少しずつ広げようとしても、結局は無駄になるということです。大事なことは、世界のトップの決断ということです。会社と同じです。社員が口を酸っぱくして会社の方針を力説しても、会社の流れは変わることはありません。トップがどのように考え、その権限で会社をどう動かそうとしているか、それが全てなのです。

 核廃絶を進めるならば、核保有国になる必要あり

被爆国が先頭になって核廃絶をしなければならない、という主張を貫きたいのであれば、核保有国になる必要があります。論理矛盾と言うかもしれませんが、それが歴史から学んだ一つの真実です。つまり、現実社会というのは純粋な論理で動く世界ではなく、政治力学が支配する社会なのです。

つまり、世界的な核兵器廃絶を進めるならば、経済大国であり、軍事大国のアメリカがその先頭に立つ必要があるということです。ただ、そのアメリカはそういった考え方は現在はしていないように思います。

オバマ大統領の時にアメリカは世界の警察を止めると言いました。次のトランプ大統領はアメリカファーストと言ったのです彼らには、世界ナンバーワン国家の義務が分かっていなかったのでしょう。世界は約200位の国で構成されています。これらを一つにまとめる使命が世界ナンバーワンの国に課せられた目に見えない義務だったのです。戦前は、その役割をイギリスが担ったのです。その考え方の根拠は、大きな力を持った国によって世界をリードしてもらおう、それが世界平和の早道という考え方があったと思います。多分、パックス・ロマーナの時代から脈々と受け継がれている考えだと思います。

(「雑学サークル/パックスロマーナ」)

 国際平和のリーダーになるためには軍事大国になる必要あり

データを出します(2020年「世界銀行」)世界軍事費1位のアメリカと2位の中国を比較します。アメリカは中国の3倍以上の軍事力を持っています。アメリカの軍事力は、2位の中国から10位の韓国の軍事力を合計したよりも上です。ちなみに、今話題になっているロシアの12倍以上の軍事力を有しています。

軍事力と経済力は正比例しますが、それだけ圧倒的な国力をもってしても、世界にはアメリカに従わない、国連に素直に従おうとしない国があります。まだ、力が足りないということでしょう。他国がひれ伏すような力を有し、そして、その国が転じて平和を語ること、それがなければ国際平和はありません。

日本が国際平和のリーダーになるためには、ある意味皮肉ですが、世界一の経済大国であり、軍事大国になることです。それがまず第一段階。そして、その力で世界に向かって号令を掛けることができれば、核兵器のない世界な平和が実現します。


(「Yahoo!ニュース-Yahoo!Japan」)

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