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夫婦別姓制度で一番影響を与える「子供」を中心にした議論を ! ―— 夫婦同姓の歴史は約500年 / 家族制度の解体を狙う共産党

「昨日(12/11)の国会の予算委員会で立憲と共産が夫婦別姓の問題について、実施を迫っていました」

女性

「予算委員会というのは、何にいくら使うかを議論する場なのに、夫婦別姓がどう関係するのですか?」

「本来は法務委員会で議題にすべきことですが、予算委員会にテレビの中継が入ることもあり、そういう質問をしたのでしょう。凄い言葉が出てきましたよ。現在は、強制的夫婦同姓制度と言っていました」

女性

「成る程、強制と言われれば強制かもしれませんね。どちらか、一つの姓にする訳ですから」

「もし、法案が通ったら旧姓に戻りますか?」

女性

「今は別に法案が通っても通らなくても、会社では通称、つまり旧姓でも良いと言われていますので、関係ないですね。私の同僚で結婚された方がいますが、会社では旧姓を使っています」

「立憲の議員が他国の例を出していましたが、姓を合わせるのは日本だけのようですね」

女性

「姓をどうするかは文化の問題なので、他国のことはどうでも良いとは思いますけど……」

「確かに、そうですね。それぞれの歴史の中で生みだされた方式ですからね」

女性

「歴史で思い出したのですが、氏姓制度と関係があるのですよね」

「氏姓制度は古代に編み出されたものですが、姓と氏はもともと違うものです」

女性

「苗字(名字)というのは何ですか?」

「それらは同じようなものとして現在は扱われていますが、それぞれの歴史があります」

女性

「その辺りについて、本論でお願いします ↓ 表紙写真は「X.com」からのものです」

 古代の庶民は結婚をしても別姓だった

古代に氏姓制度がつくられますが、姓(かばね)は階位です。臣、連(むらじ)、君(きみ)、造(みやつこ)など多くあります。臣、連は中学の歴史でも出てきますが、高位の姓です。氏というのは、朝廷に官吏(公務員)として仕える血縁集団であり、天皇から与えられました姓と氏は、このように本来別のものだったのですが、天皇が氏を与える時に姓を一緒に与えていたので「賜姓」と呼ばれ、やがて同じ様なものとして認識されていったと思われます。

具体例で説明します。蘇我大臣馬子の場合は、蘇我が氏となり、大臣(おおおみ)が姓、馬子が名になります。一族は「蘇我大臣」を受け継ぐことになりますので、個人を特定する場合は名で判別するということになります。だから「名を名乗れ」という言葉が出て来たのです。ただ、名だけでは場合によっては他の一族の一員かもしれません。そんなこともあり、氏と名を引っ付けて、それで判断をするようになります。氏名という言葉は、そのように生まれたと考えられています。

ところで、古代の庶民はどうだったのか。庶民と言っても、良民と賤民がいます。賤民は主人に雇われて奉仕的な労働に従事する者ですが、彼らには姓はありませんでした。税を納めていた良民は姓を名乗っていました。自分たちが属していた部(グループのこと)や領主の氏を姓として使っていたのです。ちなみに古代の庶民は結婚をしても別姓でした。姓そのものが由緒あるものでしたので、それを受け継ぎたいという気持ちが強かったのだと思われます。

(「中学受験ナビ-マイナビ」)

 夫婦同姓の歴史は約500年ある

そのうち名字(苗字)が出てきますが、字(あざな)というのは、地名を基にして作られたものです。上田、荒川、豊田、浅川、中山などです。これが苗字の由来ですが、その起源については諸説あります。室町時代あたりから戦国にかけてというのが定説のようです。姓に対する一種の憧れのようなものから、苗字を付けるという習慣が庶民に広がっていったと思われます。

そうなると、今度は結婚した時にどうするかという問題になります。その辺りを研究されている坂田聡(中央大学教授)によりますと、夫婦が同じ苗字を名乗る事例が見られるそうです(別苗字もあります)。日本には農奴は存在せず、農民も田畑に対して所有権を有していましたので、それを子孫に受け継いでいくことを考えると、「夫婦同苗字」が良いとなり、それが自然に広がったと思われます。

夫婦別姓論者は民法が成立した明治時代からの夫婦同姓なので、約百年程度の歴史しかないと言っていますが、「古文書を紐解いていくと、それが誤りであることが分かる。夫婦同苗字は約五百年の歴史を有していたのであった。また江戸時代、多くの庶民は夫婦同苗字だったと考えられている。これは立派な伝統と言って良いであろう」(濱田浩一郎「夫婦同姓は高々百年ばかりの歴史に過ぎないは本当か」『祖国と青年』2024.11月号)と結論付けています。嫁の字を見れば、日本人にとって結婚は何だったのかが分かります。庶民の習俗として定着していたものを明治時代になって民法の規定として採り入れたということでしょう。上から勝手に決めた訳ではないということです。

(「今だから書ける結婚式の秘密」)

 一番影響を与える「子供」を中心にした議論を

昨日の予算委員会で共産党の田村委員長が熱心に夫婦別姓について首相に迫っていました。共産党が何故、そんなに力を入れているのか。同性婚の法制化と共に家族制度の解体、そして戸籍制度を狙っているのは確かです。国を根底の部分で支えているのが家族制度です。家計(家族)は経済の三主体の一つでもあります。そこに照準を合わせて攻撃を加え、社会を内部から崩壊に導いて、最終的に革命を成し遂げようという戦略だと思われます。社会の解体と革命は違うと思いますが、彼らの感覚では同じなのでしょう

夫婦別姓制度の最大の問題点は、子供が産まれた瞬間に同じ家族の中に2つの姓が存在するようになることです。物心がついた頃に、姓のことを子供なりに考えるようになるでしょう。兄弟だけど、別々の姓ということも出てきます。そうなると、アイデンティティの形成に於て様々な問題が起きる可能性があると思われます。

選択的夫婦別姓という欺瞞的な名称で議論するのではなく、夫婦子供別姓制度というのがこの問題の本質を言い表した名称なので、一番影響を与えるのは子供であることを明らかにした上で議論を進められることを願っています。

(「LINE NEWS」)

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