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【意外】「世界最高の国ランキング」と「人助けランキング」の日本の順位は?

 

「昨日、アイデンティティのことをせっかく学んだので、その確立のために、2つのランキングを紹介したいと思います

 

アイデンティティとランキングが、どう関係するの?」

 

アイデンティティというのは、自己評価と外部評価を一致させることなので、ランキングの順位と内容を見れば、外国人が日本のどこをどのように評価しているかが分かるのです

 

女性
「外から見た日本の姿を知るためということね」

 

「1つはアメリカの新聞社が、毎年発表している世界最高の国ランキングです。結果は3位でした。ちなみに昨年(2019年)は2位でした。1つ落としたものの、世界3位なので、立派なものでしたが、観光魅力度、税制、ビジネスの開放度などで高評価を得ての3位ということでした」

 

「観光魅力度は、この間の努力の成果ですね」

 

何回でも来たい国、来るたびに新たな発見がある国づくりをしないと、真の観光立国にはならないと思います。特に日本は島国なので、飛行機か船でしか来ることができない。その点からすでに、ヨーロッパの観光国と比べてハンディを背負っていることを自覚する必要があります」

 

「私はひとり旅が好きなんですけど、日本はうら若き女性が一人でも安心して旅行できるので、それも魅力だと思っています」

 

「なるほどね、最近は少しあやしくなってきましたが、外国に比べれば治安は良いですからね。その内容で、外国の女性を意識してのコピーが何か出来そうだね」

 

「京都、大原、三千院、恋に疲れた女が一人 ♪」

 

「どうしたの? 急に歌い始めて 」

 

「コピーと言うから。つい…。今のは『京都慕情』という歌よ」

 

「僕は、あなたに疲れるよ」

 

「日本の自然とローカル線がマッチする、といつも思っているのよ。日本は意外に魅力的なローカル線が多くて、車窓からの眺めも楽しめるので、最高という感じになるわ」

 

「前に、紀勢本線で紀伊半島を周ったことがあった。那智の滝に行って、白浜温泉に入ったよ」

 

「五能線、呉線、小海線などがお勧めね。そして、あと現地での郷土料理が楽しみよね」

 

「日本には『地産地消』の考え方が伝統的にあるので、それぞれの土地の味と料理があります。そういうのを味わって食べ歩くのも楽しいと思うね」

 

「天地の恵みをいただきますの文化ですよね」

日本で稲の栽培が始まったのは、縄文時代後期から弥生時代にかけてと言われています。それ以来、日本人は米を主食にしてきました。やまとことばでは、稲の神様のことを「サ」と呼んでいました。早苗、早乙女といった言葉にその名残があります。そして、「米」を分解すると八十八になります。神様の力と多くの人の手の助けがあって、お米が採れると考えたのです

そのため、日本では食器を手でもって食べます。西洋では、食器を下に置いて食べます。この違いは、食に対する考えの違いから来ています。西洋では、自分の力で獲得したと考えるので、自分の力を誇示するために人に見えるように下に置いて食べます。日本では食を得たことを自然神とこの食にまつわる人たちへの感謝を込めて「いただきます」と言って、食器を手で持って食べます。下に置いて食べることを「犬食い」と言って嫌いました。

副食として、野菜、山菜、魚介類、獣、鳥も食べられていました。それらは、主食の周りに置かれる数々の品ということで、やがて「おかず」と呼ばれるようになっていきます。

日本料理の正式な配膳法である本膳料理は、室町時代に完成します。本膳には、ご飯、汁、煮物、香り物、酢の物。二の膳には、吸い物、和え物、三の膳に焼き物を載せます。安土・桃山時代になると、茶の湯の文化が中国から入ってきて、懐石料理が誕生します。懐石というネーミングは、禅宗の修行僧が寒さをしのぐために懐に温めた石を入れたところから来ています。本来は濃茶を飲むだけだったのですが、空腹でそれを飲むのは胃に負担がかかるということから、簡単な食事を出すようになったのが、懐石料理の始まりとされています。

会席料理というのもあります。同じ「かいせき」なのでややこしいのですが、この「会」は句会の意味です。和歌、連歌、俳諧を楽しみながら、美味しい料理とお酒を味わったところから始まっています。

禅宗は、生活すべてが修行と考えます。食事も一つの修行なので、箸の持ち方から始まって、使い方、食べ方など作法があります。例えば、迷い箸や箸を舐めることは、行儀が悪いとして注意されました。それと、もともとあった食は神様からのいただきものという考え方が混じって、今の日本の食文化が形成されていったと考えられています。

 

「ところで、もう一つのランキングは人助けランキングというもの。こちらはイギリスのチャリティ機関が2009年から毎年行っているものですが、総合順位は126カ国中107位と先進国の中では最下位の結果でした」

 

「えっ、その結果はちょっとショックなんだけど…。どういう基準でランク付けがされているのですか?」

 

「指標は3つで、寄付とボランティアと見知らぬ人、あるいは、助けを必要としている人を助けたかです。おおざっぱに言うと、寄付とボランティアは平均的、最後の見知らぬ人を助けたかが悪かったみたいです」

 

「その3つの指標はすべて行動が伴うことよね。日本人は引っ込み思案なので、ランキングも下がるのかしら」

 

「おっしゃる通りだと思います。仲間だと認識すると、積極的に助けようとするけれど、そうでないと思うと、壁を作ってしまうとこがあります。ただ、その壁も拒絶の壁ではなく、助けようとした時に相手に断られたらどうしようという不安の壁なんです」

 

「多分、そういう気持ちは外国の人には理解されないかもしれないわね」

日本民族がもっている仲間内で固まるような「邦人意識」があることは確かでしょう。長年、農耕民族として土地と関わり、地域との関わりの中で集団生活を営んできたという歴史があります。日本民族の良さは、地域という「舞台」が設定されることにより発揮されるものなのです。その「舞台」から切り離してしまうと、突然「小心者の大根役者」になってしまうところがあります。いざと言う時に緊張しやすい、上がりやすいというのは、民族の血から来ているものなのです。

「舞台」の上で名演技をさせるためには、完全な「個」として捉えるのではなく、地域や職場といった集団の中で「個」を捉える必要があります。クラスや職場に配属する場合は、その人の人間関係を考えて配属します。

日本の学校教育はすべて一斉授業という発想ですが、もうその発想はやめて欲しいと思っています。授業によっては、クラスや学年を細かく区切るということを考える時代だと思っています。当然、合間には個別指導も採り入れることを考えなければいけません。

戦後の行政、特に高度経済成長期以降の行政は効率優先という発想だけで行われているところがありますそういうことが、日本人の繊細な心を微妙に傷つけていることに余り気付いていません。

大規模市町村合併によって、昔から使っていた郡や町、村の名前を勝手に変えてしまう。漢字表記をひらがな表記に変えてしまう。学校統廃合で学区を変更してしまう。小学校や中学校を勝手に廃校にしてしまう。行政の都合や判断で行われてきた何気ない行為ですが、こういうことが度重なって地域の人間関係に影響を与え、場合によっては地域が崩壊します。人の流れが変わりますので、商店街が寂れて、シャッタ―通りになったりします

こういったことを理解している人が、国会議員、首長、地方議員として地元や国のために活躍して欲しいと願っています

読んで頂きありがとうございました

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