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イルカの打ち上げは海の異変を知らせている ―― 環境問題で一番重要なのは人口問題

女性

「この前、イルカが大量に浜に打ち上げられたというニュースがありましたでしょ。また、今日も8頭が海岸に打ち上げられたそうですよ」

「先日の時は、ダイバーが手分けして、海に戻したそうですね」

女性

「そのうちの6頭が死んでしまったので、原因を探るために研究所に運び込まれて調べるみたいです」

「それとは別に、今日もまたあったのですか?」

女性

「そうなんです。何か不気味な感じがしますよね」

「海の中に異変が起きているということでしょう。我々人間には分からないけど」

女性

「異変と言えば、ホタテの稚貝を育成する網走市の能取湖で、生産計画量の9割に当たる稚貝が死んでいることが分かったそうです」

「9割と言えば、ほぼ全滅のようなものですよ。被害金額も膨大なものになりますよね」

女性

「億の単位の被害と聞きましたけど」

「原因は?」

女性

「現時点では、分からないみたいです」

「湖だから、赤潮とは関係ないでしょ。ホタテ貝の値段が上がるかな?バター焼きが好物なんだけどね」

女性

「食べる心配をしているのですか? 環境問題を心配して下さいよ。ここからが本論です ↓ 表紙は「SPIBRE」提供です」

 イルカの打ち上げは海の異変を知らせている

国連環境開発会議(UNCED)というのは、1992年6月3日から14日にブラジルのリオデジャネイロで開催された環境と開発をテーマにした国連会議です。一般的には「地球サミット」と言われているものです。この会議に国連加盟国のほぼ全てと言って良い位の数、172か国が参加し、そのうち116か国は国家元首が出席し、NGOの代表者が約2400人参加しています。この辺りのことは、高校の「現代社会」や「政治経済」の教科書にも書かれています。

ところで、どうしてそんなに多くの人が集まったのかということです。この会議が、環境と開発をめぐって、先進国と途上国の「せめぎ合い」の会議となったからです

(「zakzak」)

 環境か開発かという中で出てきたのが「持続的な発展」

環境を守ることの大切さは、誰もが頭の中で分かっています。環境が破壊されれば人間自体が存続できなくなります。何よりも環境優先、「かけがえのない地球」というスローガンのもと開催されたのが1972年の「国連人間環境会議」(ストックホルム会議)だったのです。この時の会議のコンセプトはとにかく環境最優先というものでした。だから、会議の名称に、開発を臭わせるようなものは入っていなかったのです。

ただ、その考え方で推し進められてしまうと、これから工業化をして発展をしようと考えている国にとっては手かせ足かせになってしまう可能性があります。環境が大事なのは分かるが、開発も大事という途上国の意見が反映され、1992年は環境開発会議になったのです。看板の表題の書き換えは成功したものの、会議の結果がどうなるか分からない。途上国は「開発」にシフトを置いた決定であって欲しい、先進国は環境問題の前進のため、途上国の協力も含めて世界全体で協力しなければいけないというのがおよそのところだったと思います。

1992年のサミットは、それぞれの思惑をもって臨んだ会議だったのです。

(「中学受験ナビ」)

 一番重要な問題は人口問題

環境問題の中に人口問題を入れて考える時代です。現在は例えば、人口問題は「国際人口開発会議(ICPD)」(1994年)ということで、切り離して行っています。切り離した上で、人口問題は抑制ではなく、選択というのが現在の一致点です。選択というのは、産む産まないという問題は、他律的なことではなく、あくまでも女性に委ねるということであり、それによって人口の安定化と持続的な発展を図ろうという考え方です。

それで上手く行けば良いのですが、実際には、無理だと思っています。絵に描いた餅だと思います。そう思っている国は多くあるとは思いますが、非常に言いにくい問題ですし、「抑制」の考え方を出すと、人権問題と言われる可能性もあります。出産については、民族や宗教によって考え方の違いもあります。難しい面があるのです。

国連の最新の予測(2022年)によりますと、世界人口は2030年に約85億人、2050年には97億、2080年代中頃に約104億人でピークに達し、2100年までそのレベルに留まると予測されています。数字の予測は出すことが出来たとしても、現在が多分限界に近いと思われます。海水温の上昇、気温の上昇、海の生き物が陸上近くで死ぬ事件、今回はイルカでしたが少し前はクジラが大阪の湾内で死にました。宇宙船地球号の中に、何らかの問題が生じているのです。

『世界人口推計2022年版』はまた、世界人口の3分の2は、女性一人当たりの生涯出生率が2.1人未満の国や地域に暮らしているとのことです。全世界がこうなら良いのですが、人口が増えている少数の国が全体の数を押し上げているかたちになっています。具体的には、コンゴ民主共和国、エジプト、エチオピア、インド、ナイジェリア、パキスタン、フィリピン、タンザニアです (「国連広報センター」) 人口問題は実質的に手付かずの状態になっています。

(「国連経済社会局」)

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