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朝のゴミ拾い日記  (その1)

  • 2019年11月22日
  • 2019年12月3日
  • 日記
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   街の「気」が落ちると人が来なくなる。「気」が充満している街には、人が集まる。ゴミや雑草が増えると「気」が落ちて、人が近寄らなくなる。ゴミは人と街の活力を奪う。実は「気」が落ちている所は、電波状況も悪くなる。少しでもお役に立てばと思い、散歩をしながらゴミ拾いをする。

 マンションを2・3棟過ぎると、戸建てが立ち並ぶ住宅街。そこを過ぎて近くの公園を目指す。1・2・3のリズムで歩くといい、といつかテレビの健康番組で言っていた。1・2のリズムだと「癖足」ができやすいが、それを防ぐことができるし、3歩目が若干大股になるので、歩幅維持にもなるとのこと。なるほど、ちょっとした工夫、アイディアが大事ですね。

 

 住宅街を過ぎるあたりから、ゴミが目につくようになる相変わらず多いのがタバコの吸い殻。昼間の路上喫煙はほとんど見かけないが、なぜか吸い殻がやけに多い。夜に人がいないのを見計らって吸っているのだろうか。最近は女性も路上でタバコを吸うらしい。「なぜ、分かるかって?」。吸い主にもその言葉を言わせるようにと、小言を言ってから拾ってあげる。

 

 紙巻きタバコが今は当たり前であるが、江戸時代まではキセルで吸っていた。明治の文明開化の時代に日本に入ってきたのが、紙巻きタバコ。この紙巻きタバコに注目したのが「明治のタバコ王」と呼ばれる岩谷(いわや)松平(まつへい)。薩摩出身の大変豪快な人だったらしい。国内で最初の紙巻きタバコを「岩谷天狗タバコ」の商品名で大量宣伝、大量販売をしたため、あっと言う間に紙巻きタバコが日本に普及、定着してしまった。

 

ただ、その頃の人達はタバコが健康に良いと思っていたそうである。葉っぱを煎じてお茶として飲む。胃に入れて良いのだから、タバコの葉っぱを燃やしたものを煙にして肺に入れたものは、きっと健康に良いだろう、という理屈だそうだ。私の母は85歳くらいまでタバコを吸っていた。養護老人ホームに入ってからも吸っていた。ある日と言っても、昭和の時代であるが、「タバコは健康に悪いらしいよ」と言うと、「ほんときゃあ」と方言丸出しで驚いていた。

最近は見た目にスリムでかっこいいタバコも作られ、女性も吸いやすい工夫がされている。JTは全くの民間会社ではなく、公益性をもった特殊会社なので、吸わせる工夫ではなく、例えば吸うと健康になるタバコ、煙が出ずCO2も出ないタバコとか、吸い殻がフィルターも含めて植物の肥料になる、あるいは捨てても紙・フィルターが土壌の中で分解するといった製品の開発を考えて欲しい。あるいは、ペットボトルのキャップのように、吸い殻を集めて持って行けば、量に応じてJTが慈善団体に寄附をするというのはいかがであろうか。

 そんなことを考えながら歩いていると、公園に到着した。広さは5千坪位の比較的広い公園。ここに着くと「コケコッコー」の声がいつものように聞こえる。何故かオスの鶏が1羽だけ住み着いている。(2羽いないのでニワトリではない、というつまらないことは言わないように)。 

 エサをあげていると、近くの老夫婦に声をかけられる。「何をあげているんですか」。昨日の食べ残しのおにぎりなんですよ、と答えると、「皆さんがエサをあげているから、鶏も幸せですよね」。そうですね、と私。鶏の幸福論については深めていないからそれ以上は答えられないが、ほのぼのとした空気がニワトリを中心に立ちのぼる。

 

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