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21世紀の国家は何を目指して歩むべきか――「多様化」がキーワード / ロシアと中国――帝国主義時代と同じ思考回路になっている

女性

「日本でクアッド(quad)が開かれましたね。ところで、クアッドはどういう意味ですか?」

「4つの、4倍といった意味の英語です」

女性

「ということは4か国限定ということですか?」

「クアッドは組織ではないので、拡大するとか、縮小するとかという発想はないと思います。あくまでも、中国へのプレッシャーをかけるために急遽集まり、メッセージを世界に向けて発信したということだと思います」

女性

「中国という特定の国を想定したものではないと岸田首相は言っていましたよ」

「それはあくまでも表向きの理由。中国の情報はアメリカが逐一掴んでいると思いますが、台湾海峡は相当に危険であるという判断が根底にあると思います」

女性

「つい先日、バイデン大統領はNATOの首脳会議に出たばかりですよね」

「ウクライナ情勢が日々緊迫して事態が進行しています。太平洋地域が安泰ならば、ロシアーウクライナの問題に没頭したいところでしょう」

女性

「没頭せず、こうやって緊急的に集まりを主導したということは……」

「中国や北朝鮮の動きで、何か危険性を感じるものをアメリカが得たのでしょう」

女性

「いつも感心するんですが、アメリカは行動が早いですよね」

「大統領制ということもあると思います。日本は議院内閣制なので、国会の議論や承認を経て内閣が動きます。そのため、どうしても行動がワンテンポ遅くなります」

女性

「クアッドもIPEF(インド太平洋経済枠組み)も、すべてアメリカが考えたものでしょ」

「そうですね。そういう点では、用意万端であり、見事だと思います。ただ、ここまで用意したのだから、国際社会に対して、時代的なメッセージを発信して欲しいと思っています」

女性

「時代的なメッセージって、何ですか?」

「ロシアや中国は領土にこだわっているけれど、もうそんな時代ではない、目を覚ませと言って欲しいですね」

女性

「ここからが本論です ↓」

 ロシアと中国――帝国主義時代と同じ思考回路になっている

帝国主義の時代は、自国の軍事力を背景に世界の陸地の分捕り合戦をしました。力が強い国が多くの領土を所有し、多くの富を手に入れる。日本も後発ながら、その帝国主義戦争に参加した国の一つです。ただ、そういったことが遠因となって2度の世界大戦が起き、人類は大いに反省をしたはずです。

そういった世界の教訓に学ぼうとしない国が、ロシアであり、中国です。しかも両国は国連の常任理事国です。

国連は、戦後の世界平和をリードする役割をもって作られた組織です。常任理事国は、その先頭に立たなければいけないのに、全く真逆の侵略行為を行っています。これでは、この3/4世紀の世界平和に向けての人々の努力は何だったのかと言わざるを得ません。

(「www.vivonet.co.jp」)

 情報発信に工夫を

「力による一方的な現状変更に対して、断固として反対する」――これは、ロシア、中国を念頭に置いた発言です。アメリカのバイデン大統領、日本の岸田首相が何回も繰り返し言っています。

ただ、一つの事しか考えていない相手に対して、敵対的な意見を言っても、殆ど効果はありません。反発して、さらに力を蓄えて、正面突破を考えるでしょう――「中国は必ず断固とした行動をとり、自身の主権や安全を守る」(「日経」2022.5.24日付)。これでは、戦争になってしまいます。相手の考えの土台であり、基盤となっているものがあるはずです。

それを解きほぐして、その誤りを説くことが求められています。現代は、情報戦と言われますが、理論の伴った情報戦でなければ、効き目はありません

現代は論理と理論は国境を越えていきます。相手の国や国民がふと立ち止まって考えるような理論なり論理を発信する努力が必要です。それなりに発信をしていることは認めますが、例えて言うと、直球だけ投げています。そのため、相手は何も考えていません。条件反射的にバットを振っているだけです。カーブ、フォークなど多彩な変化球を交えないと、歯止めになりません。要するに、情報発信に工夫が必要ということです。その点、ウクライナのゼレンスキー大統領は俳優出身だけあって、情報の発信の仕方が上手いと思います。硬軟織り交ぜながら、情報発信しています。見習うべきでしょう。

(「サカイク」)

 21世紀の国家は何を目指して歩むべきか――「多様化」がキーワード

21世紀の国家は、経済的、文化的豊かさを追究すべきでしょう本当に世界の国々が、その目標で一致出来るならば、軍事費を徐々に削ることが出来ます。ところが、残念ながら、そのようなレベルに全く達していないので、各国は隣国の状況に合わせて、国防費を調整するしかないのです

21世紀の国家が目指すものは、一言で言えば「多様化」です。お手本は、自然です。様々な生き物が切磋琢磨して生きています。その姿を微笑ましく美しいと感じるかどうかが、一つの分かれ目となります。

どういうことか。独裁国家は「一つの色」に染めたいと本能的に考えています。中国の香港統治やウイグル統治を見れば分かります。一つの考え、価値観、一つの民族、一つの国家にまとめたいと思うのです。何故、一つにこだわるのか。それは、正しいものは一つしかないという彼らなりの理屈があるからです。

ただ、絶対的に正しいものがあれば、その理屈は正しいと思いますが、この世界は相対世界ですつまり、正かどうかは、その都度、状況に応じて決めるという考え方が相対主義ですが、今の世界はその考え方で動いているはずです。人間社会は神の集まりではないので、そのように相対的に真理は決まっていくと思いますし、そもそも共産党が正しいかどうかは誰が決めるのかという問題が最後残ってしまいます。

いろいろ書きましたが、国家の指導者は、このような政治哲学的な情報を発信する時代になったと思っています。

(「タキレポ」)

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