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家族という組織をイベントによって強化する時代 / 地域の教育力が衰亡し、意識して子育てをする時代になった

  • 2021年3月20日
  • 2021年3月20日
  • 教育論
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「今年度もいよいよ終わりに近づいてきましたね」

女性

「私の子供の学校は、24日が修了式、25日が卒業式です」

「ウチの学校と反対ですね。ウチは卒業式が先で、次の日が修了式です。卒業式をみんなでお祝いをして、最後ご苦労様ということなので、卒業式が先の方が理にかなっていると思いますけど……」

女性

「小学校の全過程を修了して、それを踏まえて『卒業おめでとう』なので、それはそれで理屈が通ると思います」

「上手いことを言いますね。理屈は何にでも引っ付くという言葉がありますからね。」

女性

「今年は、桜の花の下での卒業式となりそうですね」

「桜とくれば入学式だったのですが、これからは、桜は卒業式の代名詞になるかもしれませんね」

女性

「新たな旅立ちの花ということに、これからはなりそうですね」

「それよりも、大事なのは一つの節目を学校や家庭でどう迎えるかだと思います。何かご家庭で考えられていますか?」

女性

「いえ、特に何も……」

男「まだ、小学校4年生でしたかね?」

女性

「今度6年生になります」

「大事な学年なので、家族で「終業式」を行って、年度を締めくくった方が良いですよ」

女性

「今までそういうことをしてこなかったのですが、どうすれば良いでしょうか?」

「お子さんが頑張ったこと、褒めてあげて、この1年間どう過ごそうと思っているか、言わせたらどうですか?」

女性

「そういうことを、考えていないし、言えないと思います」

「急には無理なので、あらかじめ考えさせておいて、当日紙に書いた自分の気持ちを発表させれば良いと思いますけど……」

女性

「ここからが本論です ↓」

 家庭の教育力の低下の原因は、家族の関わり方が少ないため

家庭の教育力の低下ということが言われて久しいのですが、それは家族で共有する時間が少なくなっているからです。そこに原因がありますので、量と質、つまり時間をかけ、接する場面をどう演出するかを考えるようにすれば良いのです。

中高校生の自殺が増えていますが、家族が子供たちの支えになっていないということです。そのため、何か外的、内的な要因が加わると、衝動的に自殺をしてしまうということだと思います。下のグラフを見ると、日本はG7の中で若者(15~34歳)の自殺率が1番高い国だということが分かります

家庭の教育力の低下。言葉を換えると、量と質の両面において、子供との関わり方が薄くなって、家族でありながら実態は単なる「同居人」になってしまっているということです。単なる「同居人」ではなく、家族の一員になるように「家族行事」を考えたいところです。それを各家庭で実践するようにします

 

 (nikkan-spa.jp)

 イベントによって強固な組織にする

普段の日常とは違ったイベントを組み込むことによって、集団の中に新たなエネルギーが注入され組織の結びつきが強くなることがあります。運動会や学芸会、遠足といった学校行事を入れることによって子供同士の交流が出来て、集団への帰属意識が高まります。

会社・企業で社内行事を設けることがあります。それも同じ理屈です。「飲みにケーション」も使い方によっては組織にとって大事な潤滑油になります。

今日(3/20)の朝のNHKテレビで「大家族主義」を方針として掲げ実践している企業を紹介していました。要するに、社員全員をかけがえのない家族の一員と考えて、例えばお昼に肉まんを無料で配る、社内で成人式を行う、「婚カツ」応援組織を立ち上げてパートナー探しを手伝うなどの活動をしています。そういうきめ細かい配慮があると、社員の士気も上がりますし、いざという時に社員一人ひとりが会社のために力を発揮するでしょう。

(ten-navi.com)

家族も組織なので、同じように考えることができます。家族だから何もしなくてもお互い分かり合えるはず、というのは勝手な思い込みです。子供が小さいうちは誕生会、節分豆まき、家族旅行などを企画し、学校に通うようになってからは、年度の終わりを家族で振り返って締めくくるようにします

 

 卒業式(卒園式)を家族でお祝いする

子供の卒業や入学を家族全員でお祝いをします。子供の成長にとって大事な節目を、子供の自立への第一歩になるように家族でイベントを計画します。イメージが湧くように、以下プログラムを載せます。

 

  項目 担当者 内容
1.開会宣言 親(司会者) 〇〇ちゃんの卒業(卒園)をみんなでお祝いしたいと思います。これからお祝いの会を開きます (全員の拍手)
2.報告 本人 今日学校で卒業式がありました。卒業証書をもらって、嬉しかったです
3.6年間の思い出 本人 運動会や修学旅行の思い出など (卒業文集に書いたものを読んでもよい)
4.感謝のことば

 

本人 何か親からしてもらったことで有難かったことを言わせる (あらかじめ書くようにして、なるべく見ないで言わせます)
5.お祝いの言葉

 

小さい頃のエピソードを入れて、おめでとうの気持ちを伝えます。祖父母や兄弟がいれば、何か一言言ってもらう。
6.会食

 

親(司会者) 乾杯をして食事
7.決意表明

 

 

本人 これからの自分の目標について、考えていることを言います(あらかじめ書くようにして、なるべく見ないで言わせます)
8.閉会宣言 親(司会者) 本人への励ましの言葉、会の感想、何でも良いので一言言って会を閉めます

 

 お祝いの会で普段とは異質の「空間」をつくる

親は普段とは違った「空間」をつくるように努力します。普段、離れて住んでいる祖父母がいれば、来てもらって一緒にお祝いしてもらっても良いと思います。

とにかく、馴れ合い的に行わないことが大事です。本人に緊張感と真剣さをもってもらうように、事前に言うことを紙に書いたりして準備をさせます。そのため、お祝いの会は、卒業証書をもらった当日でなくても構いません。なお、それぞれ年度の終わりに、無事修了したことをお祝いしても良いと思います。

 本人が10年後、20年後でも覚えているような印象深い会にするために、親は知恵を絞るようにします。子供が感極まって泣いてしまう位の内容を考えてみて下さい。上手くできれば、子供も親も一つ成長することができます

「(株)SPECIAL EVENT」

子育てはへたな理屈よりも、気持ちをいかに伝えるかが大事なのです。頑張ってください

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