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「ギフテッド発見プロジェクト」を組む時代  ―― 時代の節目や激動期に天才児は出現する

女性

「小学3年生の男の子がプロの囲碁棋士になったそうです」

「同じ位の子供を持つ親としては、やはり気になりますよね。多分、今日はその話題を出してくるのかなと思っていました」
女性

「ニュースを聞いて羨ましいなと思っちゃいました。高校は行かなくていいので学費はいらないし、プロとして賞金を稼いでくれますよね」

「あのを……、関心は、そっちなんですか?」

女性

「あら、ゴメンナサイ、つい本音が……」

「私も新聞記事を読みましたが、オセロから入ったそうですね。オセロに夢中になったので、親がオセロ塾を探したけど無くて、近くに囲碁教室があったので白黒で一緒だろということで入門したみたいですね」

女性

「4歳で囲碁を始めて、小学1年でハンディありでプロに勝ち、2年生ではハンディなしでプロに何回か勝ったこともあるそうです」

「彼は完全にギフテッドだと思います。1歳で大阪の地下鉄の路線図、3歳で足し算、引き算を覚え、4歳で面積の大きさ順に都道府県の名を言えたそうです」

女性

「自慢じゃあないですが、私なんか47都道府県を上から言えと言われても分かりません」

「あのを、とにかく自分と比較しないようにして下さい。この子はギフテッドですから。天分とは、よく言ったもので、天から授かったものを持って生まれたということです」

女性

「私には全く無いと言うことですか?」

「すいません、話がこじれるので、くれぐれも比較されないように。能力はともかく、あなたの美貌は天から授かったと思っています」

女性

「私も、実はそう思っていたのです。ここからが本論です ↓なお、表紙の写真は映画「ギフテッド」のポスターです」

 時代の節目や激動期に天才児は出現する

時代の刺激の中で、時代をリードする人間が輩出され、その人が思想や学問・芸術あるいは政治をリードするというのが世界史を俯瞰(ふかん)して言えることです。

例を挙げればキリがありませんが、例えば一番分かりやすいのが中国古代の春秋戦国時代という約500年にわたった乱世の時代です。司馬遷の「三国志」で有名な時代ですが、中国本土を舞台にして多くの国が勃興し、中国統一を目指して殺戮を繰り返した時代です。

様々な謀略や駆け引きが行われ、権力を握った者は、その権力基盤を強固にするために反対勢力を打ち滅ぼし、周辺諸国を攻めるということが日常茶飯事のように行われていた時代です。人の命が物凄く軽い時代でしたが、不思議なことに現代にまで伝わる重厚な思想――儒家、道家、法家、墨家、兵家、陰陽家など――が数多く生まれています。

そのメカニズムについては、科学的に解明されていませんが、自然環境、社会環境の激変が人間あるいは民族という「種」を守るために何らかの力が働いたのかなと思っています。

 

 和解から対立の時代に向かう時代

冷戦が終わり、グローバル時代に入ったと思いきや、世界は再び新たな緊張関係の時代に入ってきました。マスコミの中には、新冷戦時代と名付けているところもありますが、「冷戦」というのは睨み合いということです。ウクライナとロシアの戦いを見れば分かるように、あれは睨み合いではありません。すでに、熱戦の火ぶたが切られています。

言葉の定義はともかくとして、グローバル時代というのは、国境というハードルを低くしてお互いに人とモノの交流を活発に進めようという考えでした。それが敢えて言えば、世界平和に寄与するからというものでしたし、地球温暖化といった地球規模の問題にも対応できる考えだということで多くの国からの支持も得たのです。

そういったグローバル時代から、今は急速に別れを告げようとしています。ロシアのウクライナへの軍事侵攻が一つの決定的なきっかけとなりました。和解から対立の時代に急速に向かおうとしています。世界史のこういった激変期に、その要衝の地域に天才が出現するというのが、今までの流れなのです。

だから、日本に多くの天才児(ギフテッド)が出現しても、おかしくはないのです。

(「岐阜新聞Web」)

 「ギフテッド発見プロジェクト」を組む時代

天からすれば、地上に特別な才能を与えて送り込んだ人材を、見逃されたのではたまったものではありません。そのため、周りから分かるような細工を施しているのです。「この子は少し周りの子と違う」と普通の親であれば気が付くような細工が施してあります。

ただ、気が付いても本人の才能をきちんと見抜いてくれるかどうかを考えて、天は多めにギフテッドを地上に派遣しています。だから実際に天分を持ちながら、その能力を発揮または評価されずに一生を終わった人も多くいると思います。

野球の大谷選手は100年間で一人いるかいないかの逸材だろうと言われています。学問の世界でも、そういう人材が日本にいるはずです。現在、日本のどこかの幼稚園、小学校、あるいは中学校にいる可能性が多分にあるのです。「ギフテッド発見プロジェクト」を組むべきだと考えています。一人の天才を発見できれば、日本の科学技術力の向上に大いにプラスになるからです

カギを握るのは、発達障害と言われている子だと思っています。

(「こどもまなび☆ラボ」)

 子ども家庭庁に、子どもの能力発見プロジェクトを期待する

発達障害というネーミング自体が問題だと思っています。このことは、前にこのブロクでも指摘した通りです。英語では、「development disorder」です。「development」は発達、「disorder」はイレギュラーという意味です発達はするけれど、普通のバウンドとは違ってイレギュラーなバウンド、つまり他の人とは反応が違うと言っているのです

日本語は「障害」という言葉が使われているので、まるで発達をしないかのような先入観を抱かせるようなネーミングなので、教育関係者の叡智を結集して発達障害という言い方を変える必要があると思っています。

イレギュラーバウンドなので、物事へのこだわりが強いのです。逆に、何か新しい物事を発見する、あるいは極めようとするならばこだわって研究、練習しなければ究めることは出来ません。何にこだわるのかは、その人によって当然違います。魚であったり、囲碁であったり、野球であったり、プログラミングであったり、様々です。

世界の文化史や科学史は、ある特定の人間のこだわりが生み出した成果の歴史だとも言えますそのことだけに妙にこだわるが、後のことは殆ど価値を感じない。傍から見れば変人かもしれませんが、そういうキャラクターが実は人類の発展に大きく寄与してきたのです。

日本では、発達障害とレッテルを貼られると、程度によりますが、通級あるいは支援学校ということになります。中には、本人も家庭もその瞬間から自分の能力を見出せなくなってしまう子どももいるのではないかと思っています。

子ども家庭庁が創設されます(2023年4月予定)。それを機会にそういった子供たちの能力を見つめ直すということを国として取り組んで欲しいと思っています。

(「内閣官房」)

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