「ワイドショーや週刊誌は、統一教会問題でかまびすしいのですが、この問題の本質は一体何なのですか?」
「安倍元首相への狙撃事件があって、犯人の母親が信者ということからそちらに焦点が移って、最初は名称変更で騒いで、今は関係した国会議員ということで騒いでいます」
「当初は、教団名を出していませんでしたよね。確か、ボカして報道していたと思います」
「変に名称を出すと、訴訟を提起されますからね。様子見で出さなかったと思います」
「会長の釈明会見がありましたが、あれからマスコミの方はヒートアップしたという印象を持っています」
「複雑な心理が織り込まれたと思っています。反安倍色の濃いマスコミは犯人に同情的な思いを募らせ、その攻撃先を旧統一教会に向けていきます」
「犯人の母親が1億円位の額を寄付していたということが分かったからでしょうね」
「変な庶民感情と子供の生活をどうして考えなかったのかという、ごく常識的な意見論と多額の寄付金の受領は慎重にするべきだろうという協会への批判的な意見などが混じり合ったため、エネルギーが膨らんだと思っています」
「それにプラスして、自民党批判みたいなものがありますよね」
「そうですね、立憲も8月23日に旧統一教会や関連団体と同党国会議員との関わりに関する調査結果を公表しています。新たに枝野幸男前代表を含め、関わりがあったのは全部で14人と発表しています」
「だけど、今日のNHKテレビでは、泉代表が自民党に対して厳しい口調で批判していましたよ」
「週刊誌や新聞の論調がそうなっているので、それに合わせたコメントなんでしょ」
「ここからが本論です ↓なお、表紙の画像は、MBS毎日放送提供のものです」
日本全体が「魔女狩り」になっている
「魔女狩り」とは何か。中世ヨーロッパで「魔女」だと認定された女性は、次々と捕らえられ火あぶりにされたのです。この事件について、2つの問題があります。1つは、誰が「魔女」と認定するのかという問題と、2つ目は仮に認定されたとして、何故「魔女」を殺さなければいけないのか、ということに対して論理的及び説得的な説明がありません。
ヨーロッパを席巻した「魔女狩り」裁判の教訓は、人間は時には集団で思考停止になる生き物であるということを証明したことです。特に、農耕民族の日本人は、そうなりがちです。太平洋戦争はまさにそうだったと思います。統一教会の問題は、マスコミを含めて日本社会が「魔女狩り」になっています。
(「Celeby[セレビー]/スコットランドでは、数千人が「魔女」ということで犠牲になったと言われています」)
「王様は裸だ」と叫ぶ少年が必要
そういう状態から脱するためには、どうすれば良いのか。「王様は裸だ」と叫ぶ少年が必要なのです。この裸の王様の物語はご存じだと思いますが、王様が詐欺師に「本当に能力の高い人しか見えない服を、是非王様に着ていただきたい」と言われます。その服が出来上がったと言って彼らは「豪華な服」を持ってくるのですが、見えないと言うと無能だと思われてしまうので、王様は見えるフリをします。裸の王様が市中をパレードします。大人は皆な見えるフリをして何て素晴らしい衣装でしょうと誉めそやします。得意満面の王様に向かって、一人の少年が「王様は裸だ」と言う話です。
その瞬間に、王様と市民は真実に目覚めるのです。このブログもその少年になりたいと思い書いています。
具体的に話をしましょう。立憲民主党の調査によると、「枝野氏は教団の友好団体が発行する「世界日報」から憲法に関する取材を受け、2006年に座談会記事が掲載された。前国会対策委員長、一人の衆院議員も旧民主党政権時代の10年に世界日報にインタビュー記事が掲載された。また、ある衆院議員が教団の友好団体『世界平和女性連合』にパーティー券を購入してもらっていたほか、一人の参院議員、そしてもう一人の衆院議員の2人は関連団体の会合に祝電を打つなどしていた」というのが結果だと言います。
これらの何がいけないのですか? 法的に何も問題はありません。要するに、教団そのものが悪しき存在という捉え方です。であれば、教団が何ゆえに「悪」なのかを説明する必要があります。
(「アマゾン」)
『朝日』の社説と週刊『新潮』を検証する
『朝日』の社説を紹介します。何ゆえに「悪」の説明はありません。「岸田内閣と自民党は、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係を本心から反省し、今後断ち切るつもりがあるのか。……積年のウミを出しきり、教団と決別できなければ、政治への信頼回復は厳しいと知るべき」。完全に統一教会は「魔女」と認定した上で論を進めています。
ただ本来は、「どうして本心から反省しなければいけないのか」、「なぜ関係を断ち切る必要があるのか」、「なぜ積年のウミと言えるのか」、「なぜ決別できなければ政治への信頼回復が厳しいのか」について論理的に説明する必要があります。
ただ、書いている人が頭に血が上って、思考停止状態になってしまっているのです。裸に見えるけど、豪華な服を着ていると思い込んでいるのです。要するに、魔女は退治しなければいけないと、勝手な使命感に燃えて書いているだけです。
週刊『新潮』(9/1日号)のトップ記事は「萩生田の嘘・嘘・嘘」という強烈な見出しでした。全部で7ページにわたる長い記事でした。読んでみましたが、これも頭に血が上って「魔女」退治になっています。
この記事のどこにも、なぜ統一教会が「魔女」なのかの説明は一言もありませんでした。改めて聞きます。「なぜ、統一教会関連施設に行ってはいけないのですか?」「なぜ、統一教会関連施設に立候補者のポスターが貼ってあるといけないのですか?」「なぜ、講演会に出席してはいけないのですか?」「なぜ、イベントに参加したりゴルフコンペに参加してはいけないのですか?」
別に、私は統一教会の信者でも何でもありません。憲法は「思想・信条の自由」ということで、あらゆる団体の自由な活動を保障している国です。暴力団、朝鮮総連、革命政党が自由に活動しています。その憲法の考えに基づいて、意見を述べたまでです。
(「Yahoo! ニュースーYahoo!JAPAN」 )
読んでいただきありがとうございました。
よろしければ「ブログ村」のクリックをお願いします。
↓