「今日は『反日への最後通告』という本を紹介します」
「どなたが書かれたのですか?」
「元韓国陸軍大佐だった池萬元(チ・マンウォン)氏です。1942年生まれですから、今年で78歳です。その彼が、日韓の対立を1日でも早く終わらせたいという思いで、わずか40日で書き上げた書です」
「帯に『反日種族主義』に続いて出版された衝撃の書」とありますね」
「両方読みましたが、衝撃度は「種族主義」を仮に1とすると5くらいですね。「種族主義」の方は片足を韓国に載せていますが、こちらの書は完全に日本に載せています」
「逆に、韓国内で大変だったんじゃあないでしょうか」
「今でも大変みたいです。「エピローグ」にこう書いています。「1997年から筆者が書いた公共の問題に関する文章はいつも訴訟の対象だった。これまで200件を超える訴訟事件を経て、現在進行中のものも20件に及ぶ」とあります」
「何か、凄いですね。どちらも執念のようなものを感じます」
「「エピローグ」に「本書には筆者の魂が込められている。本書は、固定観念に囚われている韓国社会に一大衝撃を与えるに違いない。百年間、堅固に凍り付いた厚い氷の層を打ち破ろうとする本だからだ」とあります」
「百年間、ですか?」
「彼の言葉を使うと、およそ百年以上昔の日本が統治をする前の朝鮮半島は「阿鼻叫喚の未開の国」(56ページ)だったのです。その後のウソで塗り固めたような歴史を破りたいということなんです」
「これは、いつ出版されたのですか?」
「今年の4月ですね。まだ、発売間もないです。ただ、6月時点で3刷ですから、売れ行きは好調だと思います」
「韓国でも発売されているのですか?」
「昨年、『朝鮮と日本』という題で出版、販売されています」
「おとなしい表題を付けたのですね。「日本は学ぶことの多い国」という副題もつけたのでしょうか?」
「表題に合わないでしょう。何もつけなかったと思います」
「この後も続きます ↓」
「日本は悪魔の国というのは、共産主義者がつくりあげた虚像」(池萬元)
共産主義者たちの発想は万国共通なので、日本にいる反日、共産主義者にも当てはまると思います。彼らの世界観について語っています。
今の韓国の歴史は共産主義者たちが書いたとしています―― 「独立後に南北に分断されてからの韓国の歴史は「進歩」と「保守」との闘争の歴史だ。「進歩」は韓国内の共産主義者たちを意味し、「保守」は李承晩と朴正煕に代表される自由民主主義を堅持する国家守護勢力を意味する。」(243ページ)
共産主義者特有の階級国家観です。本来、敵対しないで協力して国を治める必要があるのに、封建時代の身分制社会でもあるまいし、階級というありもしない概念を持ち込んで、対立を煽るというやり方です。これは、万国共通です。
そして「韓国人民が幸福になるためには、その障害となる米帝とファッショ政府と資本家を処断する闘争を行わなければならない」(244ページ)という単細胞的なまやかしのスローガンを紹介しています。ただ、これも日本共産党と同じです。彼らは、日本はアメリカ帝国主義と独占資本に支配されていると言い、その2つと戦えと言っています。彼らが説く「2つの敵論」と同じです。
バーチャルな世界に生きている訳ではなく、一人ひとり個性をもった人間が様々な思いを抱き肩を寄せ合いながら、協力して国をつくってきた歴史があります。階級というグループ分けもおかしいし、仮にそういうグループを作ったとして、なぜ対立して闘争しなければいけないのか、という疑問が当然出ます。
そもそも弁証法的唯物論といっている以上、根底には弁証法を考えていることは確か。弁証法というのは、正-反-合なので、仮に対立したとしても一度「合」となり、対立が解消するという法則なのではないでしょうか。要するに、単なる方便として弁証法を使っているに過ぎないのです。中国の共産主義者が世界を敵に暴れようとしています。彼らの勝手な論理にもとづく世界観がこれから連日のように報道されると思います。手を切る時期に来ています。
「韓国では慰安婦がナイチンゲールよりも気高いと言わなければいけない」(池萬元)
「慰安婦は、韓国において神聖不可侵な存在だ。慰安婦を大義名分にして自らの政治的野望を達成しようとする「挺対協」もそれと同じだ。この二つが聖域として手厚く保護されているのは、これらが韓国における反日感情を維持・拡大させる上で決定的な役割を果たす」(108-109ページ)としています。
この「挺対協」が韓国で絶大な力を持って反日運動を元慰安婦たちと共に展開したことはよく知られたところです。ところが、つい先日李容洙(イヨンス)さん(91)が寄付金が私的に流用されていると暴露したことから、前理事長の尹美香(ユンミヒャン)氏の父親に「管理費」や「人件費」名目で6年間に計7580万ウォンを支給していたことや、7億5千万ウォン(約6500万円)で購入していた家屋を元慰安婦のために使わなかったことも明らかになったのです。尹氏はこの活動で国会議員にもなっていますが、流用疑惑はさらにあるだろうと言われています。
著者は慰安婦の問題で20ページを割いています。慰安婦へのインタビューもあり、慰安婦になった個々人の具体的事例として6人の境遇を具体的に紹介しています。慰安婦についての海外の研究論文についてのコメントもあります。なお、掲載されている写真が13枚あり、その中には「慰安婦大募集」という新聞広告の写真もあります。
そして、結論としては「世界の人々に慰安婦問題は北朝鮮になびく共産主義者たちが日本を排斥するために韓国の国民の心の中に潜在する反日感情を煽る道具として悪用して来たこと、そして、そのために慰安婦問題を歪曲することさえ辞さなかったことを伝えなければならない」としています。
③ 強制ではなかった創氏改名
「日本が併合しなくても、いつかはロシアや中国に併合される国だ」(ステン・ベルクマン)
「自分と異なるものを認められない者が民主主義国家を経営することができようか?韓国人は自分の誤りを認めるより、我を張って弁解するのに汲々としている。そうすれば自分の体面や自尊心を保てると勘違いさえしている。無能で苛斂誅求(かれんちゅうきゅう)を行うことしか能がない朝鮮人の政府と、有能で搾取をしない日本人による政府のうちで選べと言うのであれば、私は日本人の政府を選ぶだろう。韓国人は10%の理性と90%の感性で生きている。朝鮮人の特徴は1人がリンチに遭えば、その人がやったことについて調べてみることもせずに、皆が一斉に駆け寄って有無を言わせず袋叩きにすることだ」(尹致昊/ユンチホ。開化主義者で米エモリー大学名誉法学博士)
日本が好き好んで併合したわけではなく防衛のためやむを得ず併合したことと、併合と植民地支配の違いは、前にこのブログ(5/25日「公民教科書に書かれた反日的記述」参照)でも書きましたので省略します。
毎日新聞の投稿欄(2020.1.18日付)に「創氏改名」について80代後半の男性の文章が載っていました。「朝鮮半島では、朝鮮人の皇民化政策が進められ創氏改名が行われた」「民族の誇りである言語や名前を巡る自由が奪われた悲しみはいかばかりであっただろうか」というものです。本来、民族感情が絡む問題を投稿蘭で載せるべきではないと思います。字数が限られているので、複雑な背景や問題を書ききれないからです。新聞社の良識を疑います。
ここで言っている言語とはハングルのことだと思います。ハングルを日本人が強制的に禁じたという話がこのように広がっているのですが、逆だと言っています。福沢諭吉の言葉を引用しながら、井上角五郎という男がいなければ、ハングルはなかっただろうと池萬元氏は言っています。
そもそも、それまでの朝鮮王朝はへたに民衆に知識を授ければ反抗するようになるだけと考えて、学校どころか文字も普及させようとはしなかったのです。データを調べてみますと、1911年から1942年までに日本が朝鮮に建てた学校数は3753校で、学生数は191万人を超えています。就学率も1911年の併合時にはゼロに近かったのですが、1945年に64%、1948年には74.8%になっています。
なお、創氏改名については、一直線でそこに話が向かった訳ではなく、様々な事情が絡んでいたのです。朝鮮の方から、日本人名を名乗らせて欲しいという要望があったことも確かですし、担当官のノルマ意識から、本人が嫌がるのに半強制的に日本姓を与えたということもあったようです。日本の中にも、一種の差別観から、違う民族なので日本名を名乗らせることに抵抗感をもっていた人もいたようです。ただ、これらは人間の感情レベルの話なので、細かく議論しても余り意味はありません。
日本の考えとしては、併合なので民族は違えども日本人と同じに扱うべきということで、「『日本名を名乗る権利を与える』ことを決め、1939年に朝鮮戸籍法の改正が行われた」(『日韓併合の真実』彩図社.2019年/165ページ)のです。
名前は生まれた時に付けます。ただ、姓というのは、高い身分の人から頂くものであり、姓があるということは誇るべきことという感覚が日本にあったと思います。封建の身分制社会では、姓がない者もいたからです。
朝鮮でも同じです。奴婢というのが李氏朝鮮の時にもいますが、姓はありません。そういう状況の中での創氏改名であったということを認識する必要があります。立派な姓名があるのに、無理矢理別の姓名にした訳ではありません。名前の改名は自主性に任せたようですが、およそ20%の者が日本名に変えたとのことです。
読んで頂きありがとうございました。
よろしければ、「ぶろぐ村」のクリックを最後お願いします↓