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キバを剥く、強権「中国」―― 香港で現代版「焚書坑儒」が進む / 中国は同じような歴史を繰り返す国

「中国では、今日から反スパイ法が施行されます」

女性

「もともと反スパイ法というのは、ありましたよね」

「2014年に、もともとの法律が制定されていて、それが今回改正されたということです」

女性

「今までのものと、何が違うのですか?」

「今までは「国家機密」だけに絞っていたのですが、「国家の安全と利益に関わる文書、データ、資料、物品」の提供や買収に広げたのです」

女性

「簡単に言うと、自由に捕まえることができるようになったということですね。何でこの時点で厳しくしたのですか?」

「習近平は猜疑心が強いと言われています。怪しい者はどんどん取り締まれということなんでしょう」

女性

「香港は窒息したと言われていますが、皆んな窒息死しちゃいますよ」

「そうなるかもしれないと思っています。当局はこの法律を重点活用すると言っています」

女性

「具体的に何が出来るのですか?」

「疑いがあると思えば、手荷物検査が出来ますし、スマホを強制的に調べることも出来ます」

女性

「何か怖いですね」

「狙った獲物を確実に拘束できるようにするための法改正と思った方が良いでしょう」

女性

「君子危うきに近寄らずということでしょうか。ここからが本論です ↓ なお、表紙写真は「You Tube」からのものです」

 すべてのデータや情報の収集が危険

「国家の安全と利益に関わること」という抽象的な文言になっているので、当局の判断であらゆる捜査が可能となりました。例えば、スマホを強制的に取り上げて、中身を検査し、中国の中で撮ったスナップ写真1枚あれば、中国内の街の様子を知ろうとした、ということで身体拘束できます。そして、裁判は非公開なので、闇から闇に葬られます。

韓国の中国大使館は、中国に滞在する韓国人に対して、中国の統計データやネット検索、保存といったことに対して控えるように呼び掛けたそうです。

日本人は2017年以降、17人がスパイ行為ということで拘束されています。3月にアステラス製薬の社員が空港で拘束され、そのままの状態が続いています。

(「Yahoo!ニュースーYahoo! JAPAN」)

 香港で現代版「焚書坑儒」が進む

香港では、当局が有害と見做された本が知らない間に図書館から撤去されていたということが明るみになりました。「民主」「自由」「公民」といった言葉が入った本が図書館から排除されていたそうです。「香港国家安全維持法」が制定されて昨日(6/30)で3年となります。治安面だけでなく、言論・思想の面からの締め付けが強まっているということです。現代版「焚書坑儒」と言っても良いのかもしれません。

「焚書坑儒」というのは、古代の秦の始皇帝が行った施策です。儒者を生き埋め(約500人)にして、全国から集めた反体制的な書物を焼いてしまったのです。勿体ないことをしたものだと思います。ただ、全部が無くなったわけではなく、秦の統一以前の書物も現存しているそうです。その辺りは、中国人のしたたかなところだと思います。

それはさておいて「焚書坑儒」の狙いは、思想の統一です。秦の始皇帝は広大な中国を統一した実行力がある人物です。国をまとめるためには、考えを一つにする必要がある。余分な考えを流布する書物は百害あって一利なしなので、集めて燃やしてしまえ、という発想でしょう。

(「歐円風」)

 中国は同じような歴史を繰り返す国

歴史は繰り返すと言います。民族のDNAに刻み込まれたものが、時を経て頭をもたげるのではないかと思っています。民族のもっている長所、弱点があります。言葉を換えれば「くせ」みたいなものです。人間の「くせ」は簡単に取れません。世代を継いで受け継がれていく、そのため同じような歴史を繰り返すのではないかと思っています

中国の歴史は、ある意味ユニークだと思っています。古代の春秋戦国時代の約500年間は思想的に百花繚乱の時代です。儒教、道教、法家思想など現代においても影響を与えている教えが一斉に花開く時代でした。ところが、秦が中国を統一してからは、強権王朝が順番に出現しますので、思想的な発展は全くと言って良い程ありません

自由無き社会に思想・思考の発展なし、です。春秋戦国時代の晋の名臣である叔向が鄭の執政である子産に「滅んだ国には法律が多い」と述べています。言い換えれば、権力を集中しようとした国は滅びやすいということでしょう。

ただ、為政者からすると、真逆に見えるのではないかと思っています。強い国家を作るためには、一つの考えで人民をまとめる必要がある。まとめることによって、国は強くなり、指導者はそれ故に人民に慕われる。現に、毛沢東は「焚書坑儒」を支持していますし、当然習近平も支持していると思います

(「ニッポン放送 NEWS ONLINE」)

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