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スピリチュアリズムと『古事記』/『古事記』はメッセージ性が高い書

  • 2020年4月4日
  • 2020年4月5日
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(この文章は4/4日に書きました)

昨日はスピリチュアリズムのお話しをしました
女性
大宇宙を貫く法則と言われたことだけ覚えています

 

この大宇宙の中のものは、生物、無生物を問わず、素粒子という細かいものの集まりによって成り立っていることは科学的に明らかです

 

女性
今、流行のウイルスもそうですか?

 

ウイルスが生物か無生物かは、意見が分かれるところだと思いますが、素粒子でできていることには間違いありません

 

女性
そんなことから、素粒子の構造やミクロ世界の法則の解明が重要なのですね

 

昨日も話題にしたのですが、すべての物質は原子に分解でき、その原子は陽子(+)と電子(-)と中性子によって成り立っています。実は、その「三者」の関係と性質について『古事記』は、その冒頭で明らかにしています

 

女性
それを後世の日本人に伝えるために、『古事記』が編纂されたとお考えなのですね


 『古事記』に対して見当違いの批判をしているのが、津田左右吉の『古事記及び日本書紀の研究』

『古事記』は歴史書ではなく、2つの目的(意図)をもって作られた書です。1つは、宇宙の法則を明らかにすること。もう一つは、それを踏まえて統治の法則を明らかにすることです。それを神話の形にしたのは、2つの意味があり、1つはこれらの法則を中国に知られないためであり、2つ目は、神とつなぐことにより皇統を守ろうとしたのです。『古事記』はある目的をもって書かれた書であり、これを歴史書として捉え批判するのは見当違いです。

見当違いの代表格が、津田左右吉の『古事記及び日本書紀の研究』(毎日ワンズ.2018年)です。彼は『古事記』を歴史書として考えた上で、見当違いの批判をしています

「記紀の記載は一体どういう性質のものか、それは歴史であるかどうか、もし歴史だとすれば、それはどこまで事実の記載として信用すべきものか、もし歴史でないとすれば、それは何であるか、……」(津田左右吉 前掲書/48ページ)

かなりお怒りになっていることが文面からも分かります。折角なので、もう少し紹介しましょう

「記紀、とくにその神代の部は、その記載が普通の意義でいう歴史としては取り扱いがたいもの、実在の人間の行為または事績を記録したものとしては信用しがたいものだからである」(前掲書/49ページ)と。

そもそも、記紀ということで『古事記』と『日本書紀』をまとめて扱うことが誤りです。記紀は、ほぼ同時期に出されたものですが、その意味合いがそれぞれ違います。『日本書紀』は全体で30巻あり、対外的な正史として正式の漢文で書かれています。『古事記』は全3巻、原稿用紙に直すと150枚くらいのものです。この2つをまとめて扱うという出発点が間違っています

『古事記』は先に書いた通りです。天武天皇の気持ちが込められています。国家の最重要機密事項なので、絶対に中国に知られたくはありません。そのための「細工」がいくつか見受けられます。まず表題をカモフラージュしたのです。

古い事の記録としたのです。

中国は日本の新しい情報が欲しいので、関心が向かないようにしました。中身も大和言葉を散りばめて、わざと読みにくくしました。さらに念押しで、神話の形を採り入れて、そこに言いたいことを組み込んだのです。『古事記』編者の太安万侶は、『日本書紀』の編纂にも関わっていますので、両者を意識的に書き分けているのは明らかです

何故、それほど天武天皇は中国を恐れたのか。それは白村江の戦い(663年)で唐・新羅連合軍に惨敗を期したからです。およそ3万人の日本兵が犠牲になったと言われています。中国は今と同じ拡張政策をとっています。というか、狩猟民族は基本的に領土を増やそうと考えます。領土が増えれば、獲得できる獲物が増え生活が安定する、そういうDNAをもっている彼らに対して、単独で守らなければいけません。彼らの日本攻めを心配し、水城を博多に急いで作ったのを見れば、彼の焦りがよく分かります。

 「天之御中主神」(中性子)が重要な役割を果たす

『古事記』の序文に「乾坤(けんこん)初めて分れて、参神造化の首(はじめ)と作(な)り、……」とあります。この辺りの文章は本文の冒頭部分の「国生み」の章と併せて読む必要があります。「乾坤」つまり、天地があらわれ、「参神」(三神)である「天之御中主神」(あめのみなかぬしのかみ)、高御産巣日神(たかみむすひのかみ)と神産巣日神(かみむすみのかみ)が、この宇宙世界の大元(おおもと)として立ち現れた、と言っています。さらにそれに続けて、「陰陽斯(ここ)に開けて、二霊群品の祖(おや)と為りき」とあります。

この記事の最初の会話の中に出てきた原子の話に当てはめると、中性子にあたるのが「天之御中主神」です。プラスの陽子にあたるのが「高御産巣日神」、マイナスの電子あたるのが「神産巣日神」なのです。注意して欲しいのは、「たかみむすひのかみ」と「かみむすひのかみ」です。2つの神の名前の違いは「た」があるかないかの違いです。つまり、ここにプラスとマイナスにたまたま分かれているけれど、本質的な違いは殆どないというメッセージが込められているのです。そして、この2つの神が「群品の祖」、つまりあらゆるものを生み出す元となったと言っています。

「男と女の間には、深くて暗い河がある」と唄った人がいましたが、それは違うと『古事記』は言っています。確かに、性同一性障害という病気があるということは、思ったほどの違いはないということでしょう。

ただ、最も大事なのは、「天之御中主神」です。この神は『古事記』の中で最初に登場して、その後全く出てきません。どういうことか。会社のトップが用がないのに現場に姿を現さないように、「天之御中主神」は、はるか高いところに鎮座して、そこから影響力を与えている存在として考えられていたのです。

中国は陰陽五行説ということで、陰陽の2つの原理までは到達していたのですが、中心核の解明まではいかなかったのです。この「中性子」が当時の日本の最高機密だったのです。奇しくも、そこから時代にして1200年以上経ってから日本人の湯川秀樹博士が「中性子」の発見でノーベル賞を受賞したのです。そこには見えざる力が働いていたのかもしれません。

 『古事記』には、統治原理とそれを支える宇宙の法則について書かれている

その中心核を発見した国(日本)と、発見しなかった国(中国)。その違いはわずかですが、政治的には大きな違いとなって現れます。日本は一つの王朝のもと、その後皇統が途切れることなく現在まで続きますが、中国は多くの王朝が勃興して、現在は共産主義者に国を支配されています。

「中性子」、つまり「天之御中主神」の位置に天皇を配置して、両翼に右大臣と左大臣を置いて固めます。「天之御中主神」である天皇は権威の象徴なので、実際の世事については何もしません。権威者としての天皇の在り方が定着するのが、奈良から平安時代にかけてです。日本独特の幼帝の擁立が行われているので、それで分かります。約30人います。外国では清国の溥儀の1例があるだけです。帝というのは、権力者と相場が決まっているからです。

左大臣と右大臣が権力者として実務を仕切ることになります。太政大臣→左大臣→右大臣の順番ですが、太政大臣には、本当にふさわしい者がいない場合は空席にするというのが一つのルールでしたので、いない時が多かったのです。ですから、通常は左大臣と右大臣です。左大臣の方が上ですが、権力的にそれほどの違いがある訳ではありません。この辺りも、『古事記』のメッセージ通りです。

「二霊群品の祖(おや)」であるプラスエネルギーとマイナスエネルギーの働きでどういうことができるのか、ということについて『古事記』が語っています。男女の二神が協力して島々を産み出していきます。いわゆる有名な「国生み」の話ですが、この場面も、重要なメッセージが多く含まれています。

淡路島を最初に作るのですが、この意味は何か。「淡」を分解すると「氵」と「炎」になり、「水」と「火」に分解できます。モノが燃えた灰の中から新しい生命が生まれ、水は生命の保持に欠くことができません。つまり、文明社会を維持する上で、火と水をコントロールすることの重要性を説いています。「火」の意味として、エネルギー、武器、兵器などがその中に含まれています。「水」は穏やかで優しい時とキバを剥く時の両面があります。津波、川の氾濫は時に人を悩ませます。最近はそれにプラスして海洋汚染など水質汚濁の問題があります。

そして次に、国作りをする上で、根源的で基本的なものを定める必要があることを言おうとしています。詔、勅語、宣言文書、憲法前文など何でも構いません。なければ国歌でも良いのですが、国や民族の歴史、価値観などが書き込まれたものでなければいけません。その国の人心を掴むことができないからです。

このように、メッセージ性が強い話が『古事記』の中に入っているのです。客観的な歴史を伝える目的で書かれたものではなく、日本の国が存続するために必要な統治原理とそれを支える宇宙の法則について、神話の中に盛り込んで後世に伝えようとしたのです。

単なる神話、単なるつくり話という先入観で『古事記』を読んでも、何も分かりませんし、重要なメッセージを見落とすだけです。もっとも、それは『古事記』に限らず、すべてのことに当てはまることかもしれません。

濁りなき澄んだ目でモノを見る。先人の遺志を受け継ぎ、読み取る努力をしなければいけないのです

読んで頂きありがとうございました


 

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