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国会中継を見て――国会は対決の場は冷戦時代の考え方、叡智を結集して国難に立ち向かえ

 

「テレビの国会中継を見ているんですか? そんなの見る人は殆どいないですよ。」

 

視点を変えて見てみると、結構おもしろいよ

 

「だから、さっきからニヤニヤして見ていたのですね」

 

「今、質問しているこの議員は、頭が動き過ぎだなと思ってね」

 

「確かに、そう言われれば……。だけど、身振り手振りを入れているので、どうしても頭も動いてしまうのではないでしょうか?」

 

スポーツと同じで、ヘッドが動くのは良くないと思います。テニスやゴルフのような道具を使うスポーツでは、上手い人は体軸が真っすぐなので、ヘッドが殆ど動きません。今度、スクールに行ったら、そこだけ見てごらん。」

 

女性
「分かりましたけれど、この議員はどうしてこんなに頭が動いちゃうんですか?」

 

国会質問を単なるパフォーマンスの場と考えているか、もしくは変に気持ちが先走ってしまって前のめりになっているのだと思います。それから、このカメラアングル。大臣が居眠りをするのを撮ろうとしていますよね」

 

「カメラマンも前のめりになっているということですか?」

国会がまだ開催されたばかりだと言うのに、4社の新聞社が国会論戦について社説を掲載し、それぞれ苦言を呈しています。

「代表質問 野党は将来展望を明確に示せ」(「読売」1/24)

「『国の基本』をもっと語れ」(「産経」1/25)

「対決姿勢だけの国会では困る」(「日経」1/25)

「不遜な首相の答弁態度」(「東京」1/25)

観客はどんな試合でも、見れば良い試合か、ダメな試合か分かります。先日の炎鵬と阿炎との相撲対決、終わった後に思わず場内に湧き起こった炎鵬コール。解説の北の富士さんは「決まり手が足取りじゃあ、ちょっと可哀そう。足取り持ち上げとか、何か別の名前がないの」と思わずおっしゃっていました。本人はにこりともしないどころか表情が全く変わらない。それが武士道精神を感じさせて、また良かったです。観客を前のめりにさせるような相撲内容でした。

本人が前のめりになると、それを見ている聴衆は思わず引きます最高機関としての身のある論議が欲しいとは、どの新聞社も共通に感じたのでしょう。お互い官僚や秘書が作成した文章を読みっこする国会劇場、官僚の力を借りるなとは言いません。ただ、もう少し自分の言葉に直して発言して欲しいと思います。

プロの政治家として、中学生や高校生がその演説を聞いて、プレゼンテーションの参考になるようなレベルのものをできれば望みたいと思っています。そういう点では、もうひと工夫が欲しいと思います。

「与野党の主張は往々にしてすれ違いがちだが、ここまで議論がかみ合わない国会もまれだろう」(「日経」)

と、手厳しい。立憲民主党や共産党は、階級国家観にもとづく立憲主義の考えをとるので、国会は階級間の利害対立が横行する場と捉えます。国として何が大事かという発想ではなく、政権を弱体化させるためにはどのような質問をするのが有益か、という基準によって質問が考えられています。

与党が困るような質問をすれば、マミコミもそれに乗って報道してくれる、そんな期待があるので、桜問題、IR問題が中心となります。ただ、どういう答弁が返ってくるかは、大方予想はついていたと思います。国会の場ですべて解決できる問題ではないと判断したならば、他の重要問題について、その理念を含めて論議して欲しいと思います。

「今年最初の国会論戦にしては極めて物足りない。国の基本をもっと論じ、日本が直面している課題に踏み込んでもらいたかった」と「産経」は指摘しています。占領軍憲法をいつまで、後生大事にして使い続けるのでしょうか。呆れてしまいます。憲法を改正したからといって、現実政治が大きく変わる訳ではありません。憲法の問題について、どの政党も及び腰という印象です。

中国への前のめりが続いています習近平国家主席を国賓待遇で迎え入れることに対して、国民民主党の玉木代表が懸念を表明されていましたが、頑なにやり遂げようとしています。二階氏は中国や韓国に対しての脇が甘く、そういった影響だと思われますが、この政府の対応についても呆れています。

皇統をどう守るか、人口減の根本的対策、教育改革にむけての議論など、前のめりになって欲しいことについては、全体的に不発でした。こうやって見てくると、本当に噛み合っていないということが分かります

AI時代の幕開けと言われています。資本主義もちょうど節目に来ていると思います。21日からスイスで開かれている「世界経済フォーラム」の中で、企業は株主だけの利益優先の考え方から、地域社会や環境、そして従業員に配慮した経営戦略が今後は求められるようになるとの話題が出ていたとのことです(「日経」2020.1.23日付)。

トヨタ自動車は静岡県裾野市の工場跡地(約70万平方メートル)に道路などのインフラを整備し、そこに事業所、住宅、店舗などを設置して「スマートシティ」をつくる構想を今年の1月に発表しました。簡単に言えば、企業城下町構想です。単純にすべて寄せ集めれば、上手くいく訳ではないと思います。

鍵を握るのは、住民を結びつける文化をどうやって創出するかだと思います。そこが一番の課題だと思いますが、場合によっては、その都度修正して素敵な街づくりをしていって欲しいと思います。そして、こういった試みが人口減対策に有効かもしれません。そんなことも視野に入れて、「スマートシティ」構想を企業の協力のもと、研究していただければと思います。例えば、国会ではこういう具体的な提案も欲しいのです。

国会は対決の場というのは、冷戦時代の考え方です。しかも、日本は和の国です。天皇を中心にお互い正面を向いて、手をつないで国造りをしてきました。だから、日本は滅びることなく2000年以上の歴史を刻むことができたのです。ユーラシア大陸の歴史は、国家が相争い、興亡を繰り返してきました。戦いで血塗られた大陸の考え方に染まることも、共産主義者の口車に乗ることもなく、日本の和の伝統のもと、新しい時代に見合った国づくりをしましょう。

国会は「国権の最高機関」(憲法41条)です。最高機関にふさわしい、心温まるような論戦を期待したいと思います

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