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教科書に書かれている嘘シリーズ(8)――憲法9条をめぐる問題

社会科教科書も他の教科書と同じく文科省が検定している。文科省は日本の国の省庁の一つなので、それは当然、客観的な事実もしくは日本の政府の立場に立った記述がなされるべきだと思う。学問の自由と言うが、それは別の場面で保障されれば良い問題である。そして、学問の自由という名のもとに、反日的かつ作為的な立場の考え方で殆どの社会科教科書が書かれている

 学問の自由

文科省自体が反日組織になっているのか、教科書の反日的な記述を見逃してしまっているのか、そのあたりはよく分からないが、どこの国の教科書かと思われるようなものが全国の教育現場で使用されている。児童・生徒は純粋なので、教科書の記述とそれを伝える教員の説明を真実だと思い込む。それが刷り込みとなって、間違った価値観を持ち、それがひいては日本の社会を歪んだ方向に引っ張っているというのが、今の現状である。それが教育現場で作られている反日構造である。だから真面目に教科書をよく読んだ者ほど、反日思想を身に付けていくことになる。

その代表的なものが平和主義に関する記述であろう。どの教科書も力が入っている。それはページ数で分かる。今回、サンプルとして使う第一学習社の『現代社会』は10ページも使っている。巻末資料に日本国憲法の全文が掲載されているにも関わらず、本文で憲法前文と9条をわざわざ引用しているのだが、一つの考え方に誘導するような書き方をしている

(教科書)

…戦争の放棄を規定している。そして、この目的を達成するために、第2項で「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。…」(73ページ)

(条文に忠実な記述…本来はこう書かれるべき↓)

…戦争の放棄を規定している。そして、第2項で「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。…」

教科書の書き方だと、戦争の放棄が目的なので、戦力は持てず、自衛隊は憲法違反となる。「前項の目的を達するため」という文言は、「芦田修正」と言われて、芦田均の提案により入った語句であるが、このあいまいな文言を入れることにより、解釈によっては自衛隊合憲となる道が開かれることになった。殊勲賞ものの提案であるが、余程気に入らないのであろう。

「」からはずした上で、「前項」を「この」に書き換えてしまっている。憲法の条文そのものを勝手に直して、教科書に載せて良いのかということである

第一学習社の『現代社会』の記述をさらに紹介する――「第二次世界大戦で、日本は、アジア太平洋地域を中心に、多くの人々に、多大な被害を与えた。また、日本も、沖縄戦、たび重なる本土空襲、広島・長崎への原子爆弾投下による被害などで多くの尊い人命を失った。このような悲劇はくり返さないという反省と決意の下、日本国憲法には平和主義が盛り込まれた」(72ページ)。

アジア太平洋地域での戦闘と本土空襲や広島・長崎への原子爆弾投下などを「このような悲劇」と一括りして、それらについて「反省と決意」としている。アメリカが行った本土空襲や原爆投下まで日本が反省したことになっている。

アメリカに対する寛大な記述態度が、1951年の安保条約締結を境に変わる。平和憲法があったお陰で日本は平和を維持できた、と信じている立場からすると、アメリカ軍や安保条約、自衛隊は平和を乱す元という捉え方なので、教科書の書き方もそうなっている。

長沼ナイキ基地訴訟の自衛隊違憲判決、自衛隊のイラク派遣は違憲という名古屋高裁判決、安保条約が違憲かどうか問われた砂川事件を取り上げ、最後に「沖縄の基地問題」として1ページ使っている。

戦後日本が戦争に巻き込まれなかったのは、安保条約による米軍の駐留と自衛隊の存在があったからである。世界最強の軍隊が日本の両ウイング(青森、九州、沖縄)と首都圏を守るように駐留している国をどの国も恐くて攻撃などできないだろう。強い軍隊によって守られた平和である。それが現実であり、それがすべてである。

9条があったからではない。そもそも、条文の存在すら知らない国もあるだろうし、国際司法裁判所の判決を「ただの紙切れ」と言い放つ国も日本の近くに存在している。神社のお札ではないので、神通力はないのである。

何か一つの決まりを作れば、現実がその通りに動く訳ではない。空想的平和主義では、現実を合理的に説明することができない。現実の対応は、周りの動きを踏まえて、戦略的になされることになる。周辺国や世界が「平和を愛する諸国民」(前文)であるならば、軍備増強や安保条約、米軍駐留は当然必要ないし、いらない。そうは言っておられない状況があれば、それに対応するのは、当たり前の話である。

教科書には、周辺諸国や世界の動向が全くといっていいほど書かれていない。だから、何も知らない子供たちが教科書を素直に読むと、9条の平和主義をかなぐり捨てて、日本が軍国主義に向かって突っ走っているように思うだろう。多分、書いている人たちは、そんなことを狙っているのではないかと思っているが、偏ったイデオロギーが注入されている。

・9条の原案を考えたのはアメリカなのに、朝鮮戦争が起こると非武装の方針を180度転換したのは何故か。

・日本は終戦のわずか6年後に講話と国連加盟を許され、しかもアメリカと軍事同盟である安保条約を結んだのは、何故か。

・日本と同盟国であったドイツは2つに分断され、東西ドイツに別れた。国連加盟も1973年に同時加盟したが、日本に遅れるこ    と22年であった。ちなみに、統一ドイツとなったのは1990年のこと。このように、日本と比べてドイツの扱いが違ったのは何故か。

・1960年は国民的規模で安保反対闘争があったが、世論調査を見ると、現在は安保条約を支持する人が多い。それは何故か。

以上のような疑問があったとしても、教科書を読めばそれが分かるような書き方をする必要がある。ただ、教科書を丹念に読んだとしても解答は導き出せない。

何故ならば、一つの思い込みによって書かれているし、周辺国やアメリカ、あるいは国民の防衛意識の変化といった社会の動向抜きで文章が書かれてしまっているからである。

現場の一教師の意見を出版社がいちいち取り上げることはしない。殆ど黙殺される。

SNSというツールで現場から直接国民の皆さんに意見を届けることができるようになった。有難いことだと思っている。

読んで頂きありがとうございました

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