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「中国」、「中国共産党政府」、「中国の国民」 使い分けをしっかりとすべし

(この文章は2020/2/13に書いたものです)

女性
中国の湖北省が13日に、感染者が1万14840人増えたと発表したのですが、どういう意味なんでしょうか?
判定基準が改定されたためと言っています。つまり、CTスキャンを受けた人を新たに対象者に入れたため、ということらしいです。
だから、急に数字が増えたのですね。何があったのかと思いました。
新しい数字に基づくと、本土の死者は1355人、感染者は6万人に迫ることになります。
そして今日の夕方のニュースで都内のタクシー運転手の感染が確認されたと報道されました
中国からの観光客から感染したとのこと。他にも、感染している人がいるでしょうね。日本も他国に見習って、中国からの乗り入れを全面禁止するべきだと思います。オリンピックができなくなるし、もしこのまま増えると、今度は日本からの渡航を一切受け付けない国も現れてきます。最悪を考えて、最善の努力をするのが賢者なんですがね
今は、湖北省と浙江省に滞在していた外国人の入国だけを制限しているのですが、6万人という数字を聞くと、本当にそう思います。
だけど、他国に比べて日本が甘いので、少しは有難いと思っているのでしょうか。武漢を応援する日本の様子をメディアが連日伝えています。ちょっとこのイラストを見て下さい。

どれどれ、病室のベッドに横たわっているのは「中国」で、そのすぐ横で「日本」が見守っています。駆け付けた他の国々はすべて部屋の外から窓ガラス越しに覗いていますね
このイラストが中国のネット上で話題になっていますが、まるで日本以外の国は冷たい国であるかのように描かれています。
ただ、寄り添うことによって、感染しちゃうじゃあないですか。
そうなんですよ。必ずしも他国の対応が誤りとは言えないと思います
中国と日本は運命共同体ではありませんので、病室から出た方が良いと思いますけどね
こんなに親切に付き添っているのに、尖閣辺りで、毎日のように挑発を繰り返しています
何を考えているか、よく分からない隣人ですね
その隣人に脇の下が甘いのが安倍内閣ですね。二階幹事長の影響だと思いますが、スポーツと同じで弱点からボロが出ることになるでしょう
とにかく、日本でも感染が広がりそうな予感がしますので、予防を一生懸命しましょう。
手洗いのことをテレビで言っていたのですが、20秒くらいしないとダメといっていましたよ。
20秒か…。結構長いわね。
あと、手で顔を触ったり、目をこするなと言っていました。指先についたウイルスが顔や目から入って来るからだそうです。
女性
指先につかないように、エレベーターのボタンを指の第一関節を使っているというお医者さんもいるんですね。最近、それを見習っているんです。
空気感染はないとのこと。飛沫感染と接触感染によって感染するので、予防をとにかくしっかりしましょう。

民主的な選挙が行われ政府が組織されている国は、政府と国民が一体で動いていると見做すことができ、表記上注意する必要はありません。ただ、中国のように選挙が行われておらず共産党政府が国民に信任されているかどうか分からない国については、報道する場合は、中国、中国共産党、中国政府と使い分けをする必要があります

例えば、今日(2/13)の「産経」の社説記事です――「新型コロナウイルスによる肺炎拡大が続く中国が、東シナ海で日本や台湾を挑発している」と、「中国」とまとめてしまっていますが、この文章は「新型コロナウイルスによる肺炎拡大が続く中国本土であるが、共産党政府は相も変わらず東シナ海で日本や台湾を挑発している。」と正確に表記すべきです

続けて社説は、「世界と協力して新型肺炎を封じ込めなくてはならないときに、中国は何をしているのか」とありますが、これも「中国政府」もしくは「中国共産党政府」と表記すべきでしょう

特に、新型コロナウイルスによる一連の騒動の中で、人道上、手を差し伸べるべきことと、批判すべきことをはっきり峻別し、そのことを中国政府や中国の人々にそれぞれ正確に伝える必要が出てきたからです。それは、日本の中にある戸惑いを解消する助けにもなると思います。つまり、冒頭の社説を読んだ人の中には、「挑発を繰り返す中国を助けてはいけないのではないか」と思う人が出ることが予想されるということです。

特に、中国共産党政府の体面だけを重んじ、人命を軽視するような行動がしばしば散見されるような状態の中で、何でもかんでも単に「中国」の表記では、正確に情報が読者に伝わらず、場合によっては誤った判断を誘発する可能性もあるからです。どういうことかと言いますと、中国は共産党独裁政権ゆえに絶えずトップの意向を聞かざるを得ず、そのため必ずしも正確な情報だけが発信されているとは限らないからです。

実際に中国内の新型コロナウイルスの新規の確診患者の数と一日単位の死者数の両方が、その前日よりも多少少なくなった。これによって新型コロナウイルスの拡散の勢いが頂点に達し下降するのではないかという希望的観測や4月には終息するだろうといったコメントを発表している始末です。

さすがに、これに対してWHOは終息時期について、現時点では見通せないとの見解を示しましたし、テドロス事務局長も「中国国内での新たな感染者の数はここのところ安定してきているが、慎重に見なくてはいけないだろう」といったコメントを発表しています。

今回の一連の事態に至ったのは、コロナウイルスが発生した時点での初期対応に失敗があったのは明らかです。昨年12月末に武漢のある一人の眼科医のメッセージアプリを通して発信された注意を促す情報がデマと捉えられ、結局年明けの1月1日に、武漢市公安局は「デマを流布した8人の者は、法に基づき取り調べを受け、処分された」と発表しました。端からデマと思い込み、抑え込みに走っています。

共産党独裁国家は国民からの意見の吸い上げはしません。なぜなら、正しいとは思っていないからです。唯一正しい真実の党が社会と人民を導くと考えているので、今回のように一医師が警告を発しても、本能的に取り締まりに入るだけです。そのような社会体制に対する批判的な目をもちつつ、中国の人たちと交流することが大事だと思います。

京都の舞鶴市からの支援物資に書かれたメッセージに中国の国民の目が注がれています。漢詩を引用したもので同じ雲や雨の下で同じ月を眺めている(離れていても心はひとつ)というものです。

メッセージや意見は、誰に向けたものなのか、共産党に言っているのか、そこに住んでいる人たちに向けたものなのか、名宛人がない手紙は相手に届くことはありません。

しっかり明記しましょう。

読んで頂きありがとうございました

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