(こちらの記事は2020/03/24に追記しています)
韓国で話題になった李栄薫(イヨンフン)氏ら6名の共同執筆による『反日種族主義』(文藝春秋)の日本語版が日本で先月から発売され、話題になっている。
反日種族主義の売り上げ部数は?(2020/03/24時点)
1万部売れればベストセラーと言われている韓国では10万部以上売れています。
日本語版は驚異の40万部以上となっています。
こちらの本はテレビでも紹介されました!
日曜THEリアル!『池上彰スペシャル!』
2月2日(日)20時〜21時54分
で「反日種族主義」が紹介されました!
https://www.fujitv.co.jp/fujitv/news/20200072.html
反日種族主義とはどんな意味?
民族ではなく「種族」となっているところに、まず注意を引かれる。
wikipediaでは以下のように説明されている。
タイトルを民族主義ではなく種族主義に決めた理由について、「西洋で発生した民族主義は中性的な普遍主義を超えて地方の言語や文化に基づいている。自由人、自由な個人の新しい共同体意識がまさに民族主義である」と主張し、「韓国の民族主義は、それ自体が一つの人格を持つ集団であり、権力であり身分である。そのため、民族主義とは言えない。種族主義と見るのが正しい」と説明した。
さらに、「隣の日本を永遠の仇と捉える敵対感情」と説明している。しかし、その感情をそのまま放置すると韓国の先進化は不可能どころか後進化して、この国を破滅に追いやってしまうという著者の危機感が出版の動機である(24ページ)。
反日種族主義を読んでみた感想
プロローグは「嘘の国」で始まり、「嘘をつく国民」「嘘をつく政治」「嘘つきの学問」と続き、「2000年代に入ると全ての国民、全ての政治が平然と嘘をつくようになったのです」と内部告発。何だ、よく分かっているじゃあないかと思いつつページをめくる。「嘘をつく社会や国家は滅び行く」ので、慰安婦や徴用工といった日韓の懸案事項について学者の立場からデータに基づく見解を、改めて発表したということである。
そんなこともあり、慰安婦に関するページは110ページに及ぶ。そのように多くのページを使ったのは、「慰安婦問題の展開の中に最も極端な反日種族主義」を見るからだと説明している。そして慰安婦についての従来の韓国側の主張を否定している。公権力による強制連行などなかったし、至る所に建てられている慰安婦像は「狂気の沙汰」(315ページ)と言っている。なお、いわゆる徴用工の問題については27ページを費やしているが、やはり「強制徴用」は虚構だとし、場所によっては朝鮮人労働者の方が日本人よりも賃金が高いこともあったというデータが示されている。・
そして、そういったことに対して「韓国人は、1965年の請求権協定で日本との過去史の始末がつけられたこと、過去史が清算されたことを認めなければなりません。これがグローバル・スタンダード」(116ページ)と締めくくっている。この辺りの見解は日本政府と同じである。相当な反感があることが予想される中での、このアカデミズムの姿勢には、敬意を表したいと思う。ところで先ほどの種族主義であるが、これが民族主義に変わったのが植民地期であると言っている――「朝鮮人は日帝下で初めて民族を知る」(132ページ)。
「日本の植民地は同化主義を追求していました。植民地に日本の制度を移植し、できるだけ2つの地域を同質化させ、究極的には日本の一つの地方として編入しようとしたのです、朝鮮を、完全に永久に日本の一部に造り上げようとしたのです」(56ページ)。
「日帝の朝鮮併合は、いくばくかの土地を収奪することが目的ではありませんでした。総面積が2300万ヘクタールになる韓半島全体を、彼らの付属土地として永久に支配するための併合でした」(40ページ)。
これらは、「日帝」という言葉とともに、そのまま首肯する訳にはいかない内容となっている。
戦前においても朝鮮半島は、防衛の観点から重要であった。財政的負担がありつつも、日露開戦間もない1904年に日韓議定書を取り交わす。その目的は「東洋ノ平和ヲ確立スル為メ」(第1条)であり、「大日本帝国政府ハ大韓帝国ノ独立及領土保全ヲ確実ニ保障スル」(第3条)約束をしている。その後日露戦争勝利を経て、日本はロシアとイギリスから暗黙の了解をとって日韓併合条約(1910年)を結ぶこととなるが、これが彼らのプライドを傷付け、民族としての自覚を促したのであろう。
ただ、その約40年後の状況でさえ、次のようであった――「1948年の建国当時……人口の半分は字が読めず、絶対的多数は伝統小農社会……」(3ページ)。半島の未開の土地を近代的に統治・統合しようと考え、インフラ整備はもちろんのこと、庶民のための教育機関や帝国大学までつくったのである。ちなみに、植民地支配下に国立大学を作った国はない。そして、この瞬間に白頭山が民族の霊山となったと言う。
なるほど、この瞬間に合点した。敵国にあれだけ邪険にされながら、友好の手を差し伸べようとする。GSOMIAの破棄は民族の願いであったのだろう。アメリカの圧力によって継続することになったが、心はいつも北朝鮮の白頭山にあることが分かった。朝鮮戦争を戦った敵国と何がなんでも一緒になりたいという民族的欲求が根底にあるのだろう。それはもう理屈ではなく、感情的なものに近い。それを他国の人間が覆すことはできない。
朝鮮戦争(ちょうせんせんそう)は、1948年に成立したばかりの朝鮮民族の分断国家である大韓民国(南朝鮮、韓国)と朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の間で生じた朝鮮半島の主権を巡る国際紛争。1950年6月25日に金日成率いる北朝鮮が事実上の国境線と化していた38度線を越えて韓国に侵略を仕掛けたことによって勃発した。
分断国家朝鮮の両当事国、朝鮮民主主義人民共和国と大韓民国のみならず、東西冷戦の文脈の中で西側自由主義陣営諸国を中心とした国連軍と東側諸国の支援を受ける中国人民志願軍が交戦勢力として参戦し、3年間に及ぶ戦争は朝鮮半島全土を戦場と化して荒廃させた。1953年7月27日に国連軍と中朝連合軍は朝鮮戦争休戦協定に署名し休戦に至ったが、北緯38度線付近の休戦時の前線が軍事境界線として認識され、朝鮮半島は北部の朝鮮民主主義人民共和国と南部の大韓民国の南北二国に分断された。
終戦ではなく休戦状態であるため、名目上は現在も戦時中であり、南北朝鮮の両国間、及び北朝鮮とアメリカ合衆国との間に平和条約は締結されていない。緊張状態は解消されていないが、2018年4月27日、板門店で第3回南北首脳会談が開かれ、2018年中の終戦を目指す板門店宣言が発表されたが、延期されている。
同じような考えで台湾を統治したのだが、彼らは今でも日本の統治に感謝してくれている。3.11の時はアメリカとほぼ同額、多くの義援金を送ってくれた。それに対して近くて遠い国の韓国は、常に反日姿勢を貫く。不買運動が行われている。政府と国民が一体となっての反日国である。日本は韓国と戦争をしたことはない。むしろ、同じ方向を向いて戦った仲間だと思うのに、たび重なる「いやがらせ」に多くの日本人は辟易しているのではないだろうか。日本に居ながら反日民族教育をしておきながら、なおかつ無償化を叫ぶ同じ民族のグループもある。
福沢諭吉先生が今から150年位前に「脱亜論」を説いた。「近所とは遠く付き合え」という諺もある。先人はやはり偉大であったと、つくづく思うこの頃である。
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