(この記事は、2020/2/4に書いています)
年末から年明けにかけて、立憲民主党と国民民主党が党合流を目指しての協議が約10時間にわたって行われたそうです。結果的には、合流見送りということになったのですが、国家観を抜きにして、党名や綱領を加筆修正するなどといった、いわば枝葉抹消の部分で一致点を探っていたようです。
両党のホームページを見ても、政党の理念が書かれていません。「まっとうな政治」(立憲民主党)、「家計第一」(国民民主党)は、単なるスローガンです。スローガンを掲げて、政権批判をして、仮に政権をとったとしても何も具体的にできないまま終わってしまうでしょう。
政党は本来、天下国家を論じるために存在するものです。どういった国にするのか。そこにおいては、天皇制の問題や憲法問題は避けて通れません。今までの伝統文化をどう継承するのか。地域をどのように活性化させるのか。子供たちをどのように育てるのか。日本の国をどのように守るのか。
いわゆる日本のアイデンティティを踏まえて、それに対して、自分たちのもっている理念を提示して、大所高所から政策を明らかにして、国民の民意を問うというのが政党の本来のあるべき姿です。
だから、もし仮に、日本の国民が政治的な自律を果たした際には、潔く解党するつもりというくらいの気概で活動して欲しいと思います。政党前衛論を説くのは、共産党ですが、政党は後方から支援する、歴史的使命が終わった場合は速やかに解散する、といったスタンスが本来的なあり様です。
そのように政治や政党に対する考えが明確になっていないのに、連合や合流は無理です。企業でもお互い何をする企業なのかという大枠が定まって、初めて合併話ができます。例えば、建設業の会社と食品業の会社が一緒になっても仕方がありません。それを確認しないまま、新会社の名前を決めようとしたり、何を製品とするかを考えたりしても無駄です。
マンガのようなことが、真面目な顔をした議員たちによって演じられています。それを一部マスコミがあおるような記事を書く。そういったことが、支持なし政党層、いわゆる無党派層が4割位出てしまう原因の一つにもなっていると思います。
改めて、今の日本にとって三大重要事項について箇条書き的に示しました。すべての政党は3つの事柄についての態度を鮮明にした上で活動して欲しいと思います。
1.皇統を維持し、天皇制を強固なものにする
国ではなく、王朝という視点からすれば、日本は世界一古い王朝です。なぜ、そんなに長く続いたのか。「魚は頭から腐る」というのはロシアの諺ですが、頭に人間(権力者)をもってくると必ず腐るので、ここに神と繋げた権威者としての天皇を配することにより、日本という国を存続させることを古代の日本人が考えたのです。これが天皇制として現在まで受け継がれています。明治以降も含めて、天皇が権力者として振る舞ったことはなく、それゆえに多くの国民は今でも親しみをもっているのです。
2.自国防衛力をつけることを最終目標としつつ、当面は日米安保条約を堅持する
自分の国を自分で守るのは当たり前のことですが、周辺諸国をみればアメリカの助けは必要でしょう。日米安保破棄という政党がありますが、それをすれば中国がすぐにやってきます。
3.日本の伝統と文化の継承と発展をはかる
民族を亡ぼすためには、言語と文化をなくせば良い。このシナリオに添って教育現場を中心に静かな攻撃がかけられています。日本語よりも英語、和楽器が放逐され洋楽器だけとなり、伝記と神話が教科書から消えました。今、歴史総合という科目を創設して、世界史と日本史の合体をはかり、日本独自の歴史を消し去ろうという動きがあります。
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