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アベノミクスは2012年に出された緊急性の高い経済政策 ―― 政策のカギは人材育成のプランにかかっている

女性

「前回は岸田首相の『新しい資本主義』について批判をされていましたが、何か付け加えること、逆に評価するところがあればお願いします」

「あの文章は彼が直接書いたものではなく、彼の意を汲んでいわゆるブレーンと言われる方々が共同で、あるいは誰かが執筆したと思っています」

女性

「私は岸田首相が捻じりハチマキをして書いたと思っていました」

「秒刻みで公務をこなしていますので、論文を執筆する時間はとれないでしょう。それはそうと、前回は資本主義の捉え方の問題や経済問題への関わり方について書きましたが、「ボタンの掛け違い」があったと思っています」

女性

「最初を間違えたということですか?」

「そうですね。経済の問題を経済の中で解決しようとしています。こう書かれています――『市場の失敗がもたらす外部不経済を是正する仕組みを、成長戦略と分配戦略の両面から、資本主義の中に埋め込み、……』。が、埋め込んではいけないのです。そこが違うと思います」

女性

「そこで解決しようとすると上手くいかないだろうとおっしゃって、運動会を例え話で使っていましたよね」

「出来れば前回のブログを読んで頂くとして、今日は、彼が『アベノミクスの成果の上に』この提案を出したと言っていますので、アベノミクスについて話をしたいと思います」

女性

「アベノミクスは言葉としてはよく聞くのですが、私自身中身がよく分かっていないと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。それと、岸田首相の論文ですが、評価する点はないのですか?」

「評価するところは、「大事なのは人への投資」と言っている点と「地方こそ主役」、さらには「デジタル田園都市構想」といった着眼点ですね」

女性

「そうやって言葉だけ見ると、良いことが多いという感じをうけますけどね」

「大事なことは、その中身を国会等で叡智をお互いに出して膨らませて法案化することなのですが、立憲や共産はそういう立ち位置を取らないので、混ぜ返しの議論がどうしても多くなるのではないかと思っています」

女性

「混ぜっ返しの議論というのは、何ですか?」

「アベノミクスを実例に取り上げながら、その辺りについて話をすることにしましょう。ここからが本論です ↓」

 アベノミクスは2012年に出された緊急性の高い経済政策

アベノミクスというのは、簡単に言えば2012年の第二次安倍内閣の時に出された経済政策のことであり、安倍晋三の安倍とエコノミクスを組み合わせた造語です安倍首相の考えを、彼のブレーンたちが考えた経済戦略だと思います。内容は、①大胆な金融緩和政策 ②機動的な財政出動 ③各種規制緩和による成長戦略というものです。これは当時のデフレ経済から脱却するために打ち出された緊急性の高い政策です。だから、この政策は長く続けるようなものではないのです。

安倍内閣は当時の経済状況を踏まえて、一つの方向性を提示したということですが、大事なのはこれを受けて具体的な政策を提案したり、議論したりして「肉付け」をする必要があるのです。例え話をすると、会社で社長が今年は慰安旅行をやろうと社員に提案したとします。それを受けて、会社内に幹事会が組織され行先や予算、宴会の内容などが提案され、それが実行に移されていくというのが通常の流れです。ところが、野党が行ったのは、そもそも社長がそういった提案をするのは正しいのか、旅行そのものが必要なのか、別のプランがあっても良いのではというものでした。社長からすれば、失礼な連中と思うでしょう。

(「アットホーム投資」)

 「失礼な対応」をするのは大体、共産党

一番典型的な「失礼な対応」をするのは大体、共産党です――日本共産党の市田忠義書記局長、小池晃副委員長・政策委員長は当時、国会内で記者会見し、「『アベノミクス』の危険な暴走を許さず、消費税増税を中止し、国民の仕事と所得を増やす、本格的な景気回復を」と題した「景気回復アピール」を発表しました(「赤旗」2013年4月25日付)。

何が「危険な暴走」なのか、よく分かりませんが、走り始める前から暴走と決めつけています。彼らはレッテル貼りが得意です。レッテル貼りやスローガン程度で人が簡単に納得し、動くと思っているのでしょう。国民の知的レベルはその程度だと思っている証拠です。

閑話休題。政権政党でもない政党が、勝手に自分たちで「景気回復アピール」を発表するのは僭越な行為です。彼らは当然と思っているかもしれませんが、感覚的には狂っています。ところが、こういった動きに民主党(当時)が追従します。アベノミクスは「強い副作用を伴う」と批判をした上で、「政策草稿案」を発表します。完全に議論が止まった瞬間です。

先の例に当てはめると、慰安旅行以外の提案、忘年会プランやカラオケゲーム大会が他の社員たちからいろいろ出てきてしまったということです。そうなると、社員の中には戸惑う人も出て来ます。慰安旅行に参加すべきかどうかから始まって、忘年会プラン、あるいはゲームに参加した方が良いのではないかという迷いも出て来ます。社長や幹部たち執行部は、仕方がないので旅行を実行することを社員に知らせつつ、中身については自分たちで決めるしかなくなります。社内の人間関係は完全に分断されます。今の、国会もこういう状態です。これでは日本の国が良くなるはずがありません。

今回、岸田首相から一つの提案が出されています。各党がどういう対応をするか、ぜひ注目して見ていて欲しいと思っています。立憲、共産が混ぜ返すような意見を言うかどうか、注意していて下さい。

(「ニュース【ABEMA TIMES-ABEMA】」)

 人材育成のプランを具体的に定めることが重要

「アベノミクスの経済効果」という命題を立てる場合がありますが、それは無駄な議論となります。正確に確認できないからです。慰安旅行の効果はどうだったのか、社内の活性化に役立ったのかということを議論するようなものです。そして、なぜ正確に確認できないかと言うと、経済政策は因果関係がはっきり絞れないからです。いくつかのデータを見て、〇△×を後世の経済学者か歴史家が判断するという問題です。つまり、何か経済政策が仮に政府から出た場合は、入り口で議論をしていても全く意味がないということです。

そもそも、アベノミクスの第一の矢と第二の矢は緊急性が高いものなので、継続するものではありません。それにも関わらず、現在なおも基本的にそれが継続されようとしています。金融緩和については、たまたま今日、日銀の黒田総裁の記者会見がありましたが、金融緩和政策は当分続けると言っていました。財政出動については、岸田内閣も引き続いて行っています。余り良いことではありません。

三番目の成長戦略について、岸田首相なりの見方を添えて、地方への投資とデジタル田園都市構想と言っています。各党が協力する気持ちがあるならば、その方針に沿って提案や意見を言うべきでしょう。そして、それらの政策を成功させるためには、人材育成のプランがしっかりしていなければなりません。

緊急事態の人材育成ですから、従来よりもその範囲を広める必要があります相も変わらず、大学や社内での人材育成しか思いつかないようですが、海外から優秀な人材が流入するような政策を考える必要がありますし、学校教育、つまり小学生も範疇に入れた人材育成を考える時代です。

(「ITmedia」)

読んでいただきありがとうございました。人生航路を乗り切るためには、マクロの視点が大事です。それを養うためには、ジャンルを特定せず、いろいろな角度から社会事象を見て考えることが大事です。そのような考えからテーマを選んでいます。ご理解下さい。

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