「ワクチンを打ちましたか?」
「お陰様で、先週に2回目のワクチン接種が終わりました。あなたは、まだですか?」
「まだなんですよ。先日職場接種があったのですが、体調を理由に断ってしまったのです」
「えっ、そうなんですか! 何かあったのですか?」
「ここに来て、いろんなことを言う人が私の周りに増えて、副作用が怖いなあと、思ってしまったのです。そういった副作用は出ませんでしたか?」
「全くと言っていいほど何もなかったですね。1回目は2,3日打ったところの痛みが続いたのですが、2回目はそういったこともなく、副作用もありませんでした」
「個人差があるのですね。ただ、2回のワクチン接種が終わったので、マスクを外しても良いのではないですか?」
「外したいのですが、どういうタイミングで外せば良いのか、正直言って推し量りかねているところです」
「先日、大リーグのオールスターをテレビで観ていたのですが、マスクを付けている人は私が見た限りは誰もいませんでしたよ。アメリカは、まだ感染者はいますよね」
「日本よりはるかに多いです。最新のデータによると、7月15日の1日の感染者数は約35000人、日本は3420人です」
「アメリカの方が10倍の感染者なのに、マスクなし、オールスター戦を観客制限をせずに興行していますよね」
「日本は変な対応をしていると思います。オリンピックも無観客と言っているでしょ。今は静観していますけど、しばらくしてから、どうして無観客にしたのかということで、マスコミは叩きにくると思います」
「バッハ会長は有観客での興行を求めたようですね」
「当然だと思います。予定した興行収入が入ってこなければ、最後は税金で補填するしかありません。日本の国のことを考えての発言だと思います」
「ただ、報道を見ていると、無観客当然という流れですよね」
「日本という国の弱点が、ここに来て出ていますよね。一つの方向に流れてしまうという危険性です。反対の意見を言う者に対しては、激しく攻撃して封殺してしまう」
「思い返せば、森会長の辞任劇から続いているように思います。ここからが本論です ↓」
日本は、疫病を利用して文化を発展させてきた国
疫病というのは、今に始まったことではなく、それこそ人類の起源とともにあったと思います。『日本書記』には、崇神天皇5年に人々が神々に終息を祈ったとあります。そのように、疫病との闘いは古代から続いているのです。
先人たちは、そういった疫病に対してどのように考え、どう対応したのかということですが、医学の知識が殆どありません。疫病は神の仕業であり、神の祟りだと考えたようです。そのため、人々は神の怒りを抑えるために、祈りを捧げ、地域では神を崇める祭りが誕生します。彼らは病が収まってからではなく、その病を終息させるために祭りを敢行します。そういった祭りが、疫病終息後も残ることとなり、そこでは病で亡くなった人たちの鎮魂の儀式も行われたのです。
今回のコロナ禍は全国の神社が取り行っている祭礼における神賑(かみにぎわい)行事に大きな影響を与えています。規模縮小、中止、中には2年連続での中止を決めたところもあるようです。
ただ、感染者数の数字を冷静に見つめるということと、中止にすることは従来の考え方からすると違うのではないかと思います。先人たちも人が動けば病が広がる危険性くらい承知していたはずです。それにも関わらず、祭りを敢行したのは、神への祈りもありますが、地域の人々の繋がりを重視したのではないでしょうか。中止にしてしまえば、伝統文化がそこで廃れる危険性が出てきます。誤解を恐れずに言うならば、それはある意味でコロナに感染するよりも怖いことです。
コロナが終息し、感染者がゼロになった、それと同時に地域に受け継がれてきた祭りや文化行事が無くなるようでは、元も子もありません。
(「地球散歩の旅」/祇園祭 宵宮神賑奉納)
ワクチン・バッジを誰か作りませんか
海外に渡航する人のために、ワクチンを接種した証明としてワクチン・パスポートを発行しているそうです。ただ、厚労省はそれを国内で利用することは想定していないとのことです。
公共の乗り物の中では、見事に全員マスクをしています。何故か。外した状態で公共の乗り物に乗った瞬間、周りから冷たい目線を浴びるからです。誰も何も言いませんが、周りの人が何を言いたいのか、日本人ならすぐ分かります。その視線を浴びず、しかもマスクを外すにはどうしたら良いか。ワクチン・パスポートのようなものをぶら下げて、ワクチン接種をしたことを知ってもらえば、冷たい目線を浴びることが無くなるのではないかと思います。ただ、厚労省はそういった使い方はさせないみたいです。だから、自己申告で構わないので、「ワクチンパスポート・バッチ」(仮称)を購入してもらって、それをはめている人は2回のワクチン接種を完了したということでマスク着用を免除してもらうことにしたらどうでしょうか。首からぶら下げるタックでも良いと思います。そういった目印になるようなものを、どなたか作りませんか。
(「You Tube」)
オリンピックを無観客にする必要はない
オリンピックについては、この間反日グループの標的にされてきたところがあります。当初は中止の画策をしていました。開催が決まると、今度は無観客の策動をし始めたのです。ただ、プロ野球や大相撲が観客を入れて開催しているのに、オリンピックを無観客にするのもおかしな話です。
無観客にして赤字を出させることにより、日本の国力の弱体化を狙うという確信犯的な動きです。コロナ禍はあくまでも口実に過ぎません。安心、安全も良いのですが、感染者ゼロを待っている訳にはいきません。そんなことをしたら、日本経済がダメになってしまうからです。
(「テニスディリー」)
イギリスでは新規感染者が増えているのですが、逆に新型コロナとの共生を考えて、7月11日にはロンドンのウェンブリー・スタジアムで行われたサッカー欧州選手権の決勝イングランド対イタリア戦には6万7千人の観客を収容して行われました。観客はマスクをつけず大声で選手に声援を送ったとのことです。やはり11日に行われたテニスのウィンブルドン選手権の決勝は、収容人数上限の1万5千人を会場に入れました。イギリスのジャビド保険相は「新型コロナのことだけを考えては生きていけない。他の健康問題や経済、教育の問題も考える必要がある」とのコメントを出しています(参考「英、スポーツ観戦で実験」『日経』2021.7.13日付)。
緊急事態宣言も4回目。こういうものは乱発すればするほど、効果は無くなります。そのうち反発が出てきます。形式的に判断して出せば良いというものではありません。政治家のセンスと統治能力が問われています。
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