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日本の学校教育で足りないもの(8) ―― コミュニケーション教育 / 企業も重視しているコミュニケーション能力

「今日は、コミュニケーション教育のことについての話題です」

女性

「どこに問題意識があるのですか?」

「地域の教育力が低下し、家庭の教育力も落ちています。子供たちのコミュニケーション能力も、それらに連動して落ちていますので、それを教育の場で何とか回復したいということです」

女性

「地域の教育力の低下というのは、どういう意味ですか?」

「これは例えばかつての時代であれば、地域が一つのコミュニティだったのです。町を歩けばあいさつをしてくれる、あいさつを返す、一言二言そこで言葉のやりとりがある。そんな当たり前の光景が、今は少なくなりつつありますよね」

女性

「以前であれば、日常生活の中で自然に身に付いていたものが失われつつあるということですか?」

「郊外のマンションに住んでいるのですが、マンション内ですれ違った際に、きちんと挨拶をしてくれる子が少なくなったという印象をもっています」

女性

「学校でも指導しにくくなったみたいですよ。変に挨拶して事件に巻き込まれたら、ということを考えてしまうと、なかなか前のように指導できにくくなったとおっしゃっていましたね」

「見知らぬ人だからこそ、挨拶をして欲しいと思いますけどね」

女性

「そう言いたいですけど、最近の事件や、小学生の女の子供を持つ親としては、素直に頷けないところがあります」

「そういう現実があるということを心に留めておきましょう。ただ、そうであれば、なおさらのこと、学校でそれを補填することを考える必要があります。昨日のプレゼンテーション教育は家庭でカバーできますが、コミュニケーションの方は家庭ではなかなかカバーが難しいと思います」

女性

「限られた人間関係で、しかも限定された空間ですからね」

「コミュニケーションの舞台も配役も新鮮でないと、気持ちが入らないでしょう」

女性

「それだと、練習になりませんものね。どうすれば、良いでしょうか。ここからが本論です」

 コミュニケーション力を手に入れることができれは、幸せな人生を送ることができる

人間関係を上手くつくることが出来る人と、下手な人がいます。その違いは、どこからきているのでしょうか。一番大事なのは信頼関係なのですが、それを築くために必要な能力の一つがコミュニケーション能力です。

二人の会話にあるように、かつての時代は日常生活の中で自然に身に付いたのですが、現代は意識して身に付けるものとなっています。昨日、このブログで紹介したプレゼンテーションは筋書きのあるシナリオをどのように演じて、周りの人たちの共感をいかに得るかというものでした。今日の話題のコミュニケーション能力は、日常生活を舞台にして、筋書きのないドラマをどう演じるかというようなものです。筋書きがないため、事前の練習が全くできません。その点が、プレゼンテーションとは違います。「場慣れ」という言葉があるように、場数を踏むしかありません

ある調査によると、人は1日平均して6.2時間を人との会話の時間に費やしているそうです。ということは、人生の1/3の時間を費やしていることになります。まさに「人間は社会的動物」と言われる所以です。そして、コミュニケーションの能力の高い低いが人生に大きく影響を与えます。これは、「日本コミュニケーション検定協会」のホームページの中で紹介されていたことですが、ハーバードの卒業生を調査したところ、コミュニケーション能力の差によって年収に約2倍もの差が生まれていたそうです。

(「日本コミュニケーショントレーナー協会」)

 自然体で子供たちが挨拶や言葉を交わせるような空間づくりをするのが学校の役割

 プレゼンテーションが背広だとすると、コミュニケーションは普段着です。そして、普段着があるので、背広を着た時に気持ち変えて仕事に向かうことができるのです。両者は相互に関連していますので、車の両輪に例えることができるかもしれません。

ただ、普段着と言っても、いい加減に着ていると誰も相手にしてくれません。その人に合った着こなしを学校の中で教える時間が必要だと思います。小学校1、2年生は生活科、3~6年には総合学習の時間がありますので、そういうところで指導ができると良いと思います。

(「ロジカル・コミュニケーション検定講座」)

ある学校でのコミュニケーション教育の実例です。項目だけ紹介します。

1、自己紹介ゲーム   2.姿勢と身だしなみ    3.発声と腹式呼吸

4. 笑顔であいさつ   5.元気よく音読     6.元気よく合唱

7. オウム返しと相づちの練習    8.間の取り方と強調、話題の出し方

9. あやまり方とほめ方       10.家の人にインタビューをしよう などです。

いかがでしょうか。何となくイメージが持てたでしょうか。コミュニケーション教育の狙いは、とにかく周りの友達と何でも良いから話をさせるきっかけを与えて上げることです。何も働きかけをしないと、クラスの人間関係がサル山のサル状態になります。つまり、自然にボス猿が現われてクラスを仕切るようになります。変な方向に行くと、クラス崩壊となります。それを防ぐためには、クラスの子供たちを教員サイドで動かしてあげます。

(「ロクディム」)

 自己紹介ゲームは学校や職場、学童などでも使える

自己紹介ゲームだけ、やり方を紹介します。なるべく早い機会に行うと良いと思います

あらかじめ「質問シート」を教員サイドで用意しておきます。5つ位で良いと思います。①家では何と呼ばれているか ②好きな食べ物 ③好きなスポーツ ④自慢できること ⑤好きな科目 などです。この「質問シート」を10枚くらいあらかじめ全員に渡します。そして、誰でも良いので、誰か見つけて簡単に挨拶をして名前を聞いてシートに名前を書いたらゲームの開始なので、じゃんけんをします。

勝った方が質問をします。「質問シート」に書かれたうちの1つ(順番は関係なし)の質問をします。答えをメモしたらまた、じゃんけんをします。以下同じように繰り返して「質問シート」が埋まったらその子とは挨拶をして終わりとなります。

そして、別のクラスメートを見つけて同じように行います。何も言わないと、同性ばかりとなってしまいがちなので、必ず1人は異性とじゃんけんをするようにと言います

こんな他愛もないことですが、コミュニケーション教育の第一歩として行うと良いと思います。学童クラブや学習塾でも使えます

人は自分とは異質と感じたものに対して排除、攻撃をしようとします。これは人間も動物なので、その本能がなせる業なのです。子供にはそういう理屈が分かっていませんので、自分とは違うと感覚的に思ってしうと、いじめに走ることがよくあります。出会いの最初の時点で、こういうゲームを用意してあげると、集団の和が知らないうちに形成されるようになります。男女の変な対立もなくなります。

そうすると、当日じゃんけんに全部負けて「質問シート」に相手のことを何も書くことができなくても、気になる子に対しては、後日個人的に聞くようになります。そこからまたあらたな友人関係に発展することもあります。

読んでいただき、ありがとうございました。

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