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日本の学校教育で足りないもの(7) ―― プレゼンテーション教育 / 家族会議を工夫すれば良きプレゼンテーションの練習場となる

「今日は、プレゼンテーション教育についてです。ビジネス用語として、初めは米国で実体のない商材をいかに売り込むかを目的で広まっていった活動だったのです」

女性

「そのプレゼンテーションという言葉、最初は耳慣れなくて、最近ようやく普通に受け止められるようになりました。最初は、何かプレゼントでももらえるのかなと思ったことがあります」

「語源的には、同じです。相手に対して、商品の代わりに言葉や映像でのアプローチになるということですからね。アプローチなので、相手の気持ちも考えなければいけません」

女性

「成る程、アプローチを許可されない場合もありますものね。ところで、ここに来てプレゼンテーションが注目されてきたのは、何か理由があるのですか?」

「この言葉は、元々は米国の広告業界で使われ始めた言葉です。様々な商品を売り込むために、いかに顧客を説得するかという目的で始まった方法です。英語で「表現、提示、紹介」という意味です」

女性

「そのことの練習を小学生のうちから意識して行おうということですね」

「プレゼンテーションという言葉がようやく定着し始めている段階かもしれませんが、子供たちが大人になる頃は、どの業界もさまざまなビジネスシーンにおいて、プレゼンテーションが活発に行われることが予想されるからです」

女性

「一般社団法人ですが、プレゼンテーション協会も作られたようです」

「国際プレゼンテーション協会というのもあります。検定試験もあるみたいですよ」

女性

「そうなんですか! だけど、日本人は苦手な人が多いと思います。ウチの子は上がり症で多分全然できないと思います」

「最初から上手い子はいません。何事も練習と訓練です」

女性

「そうですね、これからは上手く自己主張をすることが大事な時代ですものね。ここからが本論です」

 プレゼンテーションで大事なのは、論理と気持ち

いきなり映像を見ながらなめらかに説明することなど出来ませんので、場面を細切れにして、少しずつ技術の習得と言葉の使い方、感情表現のスマートな出し方を学びます

プレゼンテーションが難しいのは、最終的に聴いている人たちの心を揺り動かせるかどうかに評価がかかっているからです。論理的にすべて完璧に説明できた、学会の論文発表であれば、それでも良いでしょう。プレゼンテーションは、同じように喋ることが同じであったとしても、求めているものが違うので、それでは評価されません。

 

(「いらすとや」)

 小学生のうちから、長期的目標を立てて育てていく

小学校1、2年生は生活科、小学校の3~6年生は総合学習の時間を使えば良いと思います。各教科でその単元ごとにプレゼンテーションを採り入れなさいというのが文科省の方針のようですが、各教科の進度状況は当然バラつきがありますので、そうなると出来るクラスとできないクラスが出てきて余り良くないと思います。

授業時間が少ないとプレゼンテーションの時間を無しにするということも出てきます。そうすると、子供たちにそれ程大切なことではないというメッセージを送りこむことになります。

生活科や総合の時間を使って、出来れば学年全体で取り組むようにすると良いと思います。最初は50字くらいの文章を書かせて、それを発表するところから始めます。美術作品を作った後、その作品の説明をさせたりします。個人だけの発表にすると、どうしても差がついてしまうので、グループを組んでグループ発表を取り入れます。

低学年であれば、グループの対抗戦をクラスで行い、クラス代表を決めます。その後、講堂かどこか大勢が集まれるところを会場にして学年全体で競わせます。競争意識をもたせることも大事なことです。最後は優秀な発表をしたグループの表彰をして終わります。表彰があれば、どうすれば優勝できるか、各自が考え始めます。それが重要なのです。

1度行って上手くいったならば、それを他学年に広げても良いですし、学校全体の行事にしても良いと思います。遠足、運動会だけが行事ではありません。少し知的な発表会となるよう、一工夫してみて下さい。地域の人を招いたりして、その活動の在り方を考えると、様々な発展の方向が見えてくるかもしれません。

(「第2回学校・地元・家庭自慢プレゼンコンテスト」)

 家庭で工夫すればプレゼンテーションの良い練習ができる

学校が期待するような活動をしてくれるとは限りません。各ご家庭で自然に行うのが良いと思います週に1回とか2周に1回とか家族会議を定期的に開催して、その中で子供にこの1週間あるいは2週間の報告をさせるようにします。

5歳くらいから練習させると良いと思います最初は、30秒スピーチ、1分間スピーチというように時間を必ず設定します。短くても、長くてもダメと言って、その時間内にこの間あったことで家族に知っておいて欲しいことを喋らせます。その場でも良いので、必ず立って喋らせます。発言というのは、立って行うものだといえことを教えるためです。その時の姿勢も大事だと言います。

その時の思い付きや頭に浮かんだことを喋らせるのではなく、必ず何を言うかを事前にメモ書きさせ、それを用意するようにさせます。良いスピーチをするためには、事前の準備が必要なことを教えるためです。発言する時は、それを見ても読み上げても構いません。

そして、家族や子供にとって大きなイベント、例えば家族旅行とか運動会などがあった場合は、絵を描かせて、それを使ってスピーチをさせます。その場合は、3分位の時間を設定します。そして、必ず褒めてあげます。褒めないと、やる気がなくなってしまうからです。これを重ねていけば、プレゼンテーションが上手くできるようになるでしょう。中学生くらいになれば、家族会議を月に1回にして、パワーポイントのソフトを使って、プレゼンテーションさせても良いと思います。

それぞれのご家庭で工夫してみて下さい。家庭教育が基本、そして何事も練習です。

(「こどもまなび☆ラボ」)

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