
「「政界は一瞬先は闇」とは、よく言ったものです。まさか、立憲と公明が合同して新党をつくるとは考えてもみなかったですね」

「報道によると、自民党総裁選の最中から水面下で協議を進めてきた、とあります」

「それもあって、高市総裁に対して、政治資金の問題で強気で話を持っていったのですね」

「連立解消の話は、公明党から切り出しましたからね」

「そうでしたね。普通は逆ですからね」

「中国との関係があるからなのかなと一瞬思いましたけど……」

「中国は高市内閣は認められないというスタンスだと思います。公明党がそこに加わると、複雑な対応を強いられます」

「その延長線で考えると、今回の公明党の行動は、自民潰しですか?」

「公明党は今まで連立を組んでいる自民党に投票をしていたのですが、今度はそれが立憲に流れることになります」

「自民と立憲で争っている選挙区に影響が出ますね」

「自民現職の2割が危ないと言われています」

「政治的スタンスや今までの政治信条とは関係なく、自民党を増やしたくないという気持ちが立憲との合流を実現させたような気がします」

「その直感は当たっていると思います。ここからが本論です ↓ 表紙は「レアジョブ英会話」の提供です」
「中道」という都合の良い言葉
「事実は小説よりも奇なり」とはよく言ったものです。俄かに信じがたい話が、目の前で起きた感じです。立憲と公明が合流をして「中道改革連合」をつくるとのこと。「党」の名称を使わないのは、新党をつくる訳ではないということです。「連合」という名称は2つ以上のものがその組織を崩さずに何か特定の目的のために一時的に協力的な組織をつくるという意味です。
マスコミは正確に報道して欲しいと思っています。立憲と公明は、それぞれ党を解党しないで、今回の衆議院選挙に対して「連合」として議席を取りに行くということです。だから実際に、参議院議員と地方議員は、従来の立憲民主党、公明党という党名のまま活動するとのことです。
小選挙区には公明党の候補者は立てないので、小選挙区の立憲の候補者の「応援部隊」をすることになります。ただ、立憲は、共産党が自分たちと考え方が最も近いと思っている左派政党です。自民党との連立政権を26年間続けてきた政党が組むような政党ではありません。今までの政治的ポジションは一体何だったのかと思わざるを得ません。
ただ、有権者は投票マシーンではありません。違和感を持つ人は、相当数にのぼると思います。「中道」ということで説明するつもりだと思いますが、2つの政党を足して2で割っても「中道」にはなりません。落語ではありませんので、きちんとした説明責任が必要だと思います。

(「読売新聞オンライン」)
「中道」はもともとは仏教用語
「中道」は「悟りへの道」という意味の仏教用語です。政治的に「右」でもないし「左」でもないという意味で使われてしまっていますが、本来の意味は、日々正しい心掛けで過ごすことが出来れば、それは悟りへと繋がっているという意味です。是々非々と「中道」は違うということです。
左右のどちらでもないという政治的ポジジョンが、果たして成り立つのでしょうか? 実際の政治行動の場面では、3者択一ではなく、2者択一で立場を決めなければいけません。どういうスタンスから国政を考えるのかを決めて、そこから様々な政策判断をする必要があります。スタンスがほぼ同じであれば、政策や考え方の違いがあったとしても大丈夫ですが、そうでない場合は、連合にならない恐れが出てきます。
両者は、国防と外交政策をめぐって、かなり意見の相違があると思われます。安保法案一つ取ってみても、賛成と反対、どうするのでしょうか?数学の世界は中間がありますが、政治の世界は「中」がないのです。

(「note」)
選挙を何回行っても何も変わらない
高市総理も含めて、国会議員の多くは勘違いしているのではないかと思っていますが、日本の現在の社会構造下で選挙を何回行っても、その結果に関係なく、この国は何も変わりません。国会議員が常に持っていなければいけない問題意識は、「ヘッドレス国家・日本を何とかしなければいけない」ということです。公然と「天下り」という腐敗がまかり通っている国です。大村大次郎氏は言います――「官僚の最高幹部たちが、信じられない程腐敗している。日本史上の官僚の中でも最も腐敗しているし、おそらく世界的に見てもこれほど腐敗ている官僚たちはいないだろう」(『財務省の国家反逆罪』)。今、話題のベネズエラですが、政権の腐敗に嫌気がさした約800万人の国民が米国などに脱出したそうです。実は、この日本からも脱出する動きが出ています。支持率が上がっているこの機を好機と捉えて安定過半数を取りたいということで、解散に打って出たのが真意だと思いますが、やらなければいけないことがあるはずです。意味のない選挙だと思っています。
連立の信を問うために行うのだと維新の吉村代表は言っていましたが、世論調査を見れば良いだけのことです。自民と維新の連立による政治が行われている実感が国民に浸透していない状況下です。総理自体が外交デビューしたばかりです。仮に万が一議席を獲得できなかった場合は、責任問題となり、政権を担えなくなります。
冬の寒い時期に選挙をすることになりそうです。豪雪地帯も日本にはあります。しかも、各地で地震が起きているような状況です。国政選挙にはお金もかかります。様々なことを考えれば、バクチ的に総選挙をして、そこに時間とカネを使うのではなく、政権基盤を固め、長期的に戦略を練る時機だと思います。

(「NHKニュース-NHK ONE」)
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