ようこそ日本の危機へ!このブログでは主に最新のニュース、政治、教育問題を取り上げております。

日本のアイデンティティを世界に向けて発信する時代――変えていいものと変えてはいけないもの

女性

「アメリカでアジア系の住民を狙った犯罪が増えているそうですね」

「昨日のテレビで、いきなり背後から襲われたシーンを見ました」

女性

「コロナ禍で人心が荒れているのでしょうか?」

「当然それはあると思いますが、中国発のウイルスによって多くの米国国民が亡くなっています。それにも関わらず、それを認めていない中国、その憤りをアジア系住民にぶっつけているのです」

女性

「アジア系ということで、韓国系の方や日系人も被害を受けています」

「東本願寺ロサンゼルス別院は、放火されるということも起こりました」

女性

「テレビで、防犯映像に映った犯行の一部始終を見ましたが、柵を超えて境内に侵入した後、寺院にあるちょうちんの台に火をつけ、石を投げてガラスを割ったということです」

「過去45年間でこんなことは始めてと言っていましたね」

女性

「私たちが思う以上に、コロナに対して被害意識を持っているということですよね。もちろん、それを直接関係のない現地のアジア系住民にぶつけられても困りますよね」

「私の問題意識はアジア系ということで、どうして日系の方が被害に遭わなければいけないのかということです」

女性

「そもそも、区別がついていないのではないでしょうか?」

「欧米人に区別を期待するのは無理です。我々がイギリス人、フランス人、ドイツ人を区別できないのと同じです。彼ら自身は分かりますが、我々普通の日本人には分かりません。同じことです」

女性

「要するに、アジア人ということで、十羽ひとからげで見ているということですね」

「日本人は違うぞということを示せという天からのサゼスチョンではないかと思っています」

女性

「ここからが本論です ↓」

 

 アイデンティティは、自然に広がるものではなく、定着させる努力が必要

アイデンティティという言葉は、心理学用語ですが「自我同一性」と訳します。心理学者のエリクソンが唱えた概念ですが、簡単に言えば自他ともに認める「特徴」のことです。もともとは、個人のアイデンティティということで考えられた概念ですが、これが団体や組織にも適用されるようになっていきます。コーポレート・アイデンティティとか、スクール・アイデンティティ、ナショナル・アイデンティティという言葉がつくられていきます。

(「note.com」)

個人においても、組織においても、自他ともに認める「特徴」があり、それがある故に存在価値があるということです。そして、それをお互いに認め合う社会が民主主義社会だということです。

ただ、この「特徴」は黙っていても継承されるものではなく、そのことを自覚した人たちの継続的な努力、そしてそれを後進に伝える努力が必要です。2つの努力が相まってアイデンティティが社会の中で定着していくのです。国際社会においても同じことが言えます。約190も国があります。自国の特徴を常に正確に発信する努力が必要です。

 

 変えてはいけないもの――アイデンティティを憲法に明記する

自他ともに認める「特徴」と簡単に言い換えてしまったのですが、例えば「特徴」の中には、変えた方が良い「特徴」、例えば悪いクセと、変えない方が良い「特徴」、つまり利点でありきらりと光る個性があります。言葉で書くと簡単ですが、実際には何を良き個性と考え、何を悪しきクセと考えるのは難しいのです。個人でもその判断が難しいのに、国の特徴はさらに難しさが増します。そのため、時代の進展とともに分からなくなってしまうこともありますし、意見が分かれてしまうことも出てくるのです。

日の丸、君が代が最たるものだと思います。日の丸、君が代はまさに日本のアイデンティティそのものだと思いますが、それに対して反対闘争を組織する人たちもいるのです。皇室制度についてもしかりです。これを無くそうという政党が実際に議席を得て、活動をしている有様です。

最近に於いては、夫婦別姓の問題が起きていますが、日本は家族制度を基盤にした国づくりをしてきました夫婦同姓は、その承認の意味があります。西洋とは国づくりの考え方、そのものが違うのです。単純に比較をして海外の国がそうだからといって導入すれば良いというものではありません。日本の歴史的価値観に対する無理解がこういった状況を醸し出していると言えます

現在の憲法の前文には、日本の歴史や文化について何も書かれていません。というか、占領憲法でありマッカーサー憲法なので無理からぬことなのです。憲法を改正して、前文に日本が目指すべき社会について、今までの歴史と文化を踏まえて明記する必要があります。そうでないと海外から入ってくる多くの考え方や価値観に今後も振り回されることになります。緊急事態条項を入れるべき、自衛隊について明記すべきなど憲法を巡って多くの意見が出ていますが、一番大切なのは前文に後世に引き継ぐべき日本の文化と伝統を書き込むことだと思っています。

(「news.yahoo.co.jp」)

 五箇条の御誓文が出発点になる

徳川幕府から政権が返還され、明治政府がすべての国民に対して、今後の日本がとるべき方向性と政治方針を「五箇条の御誓文」として示します。欧米列強の植民地競争の真っ只中にあって、その軍事的圧力をひしひしと感じつつ、国内を掌握し切ってない中での新政府の船出だったのです。

我国未曾有(みぞう)の変革を為さんとし、朕躬(ちんみ)を以(も)て」と、大変な時代だからこそ、国民と手を携えて新しい国作りに邁進しようという気持ちが込められています。まさに、立憲君主国家として歩む決意が滲み出た宣言文書です。令和の時代、混沌とした状況の中に於いて戻るべき原点がそこにあると思います。

一、広く会議を興し、万機公論に決すべし

国や会社も含めて、すべての組織は公明正大に運営し、お互い胸襟を開いて話合いをして物事は決めること。

一、上下(しょうか)心を一にして、盛に経綸(けいりん)を行ふべし

経綸というのは、国の秩序をととのえ治めること。みんなが住みよいと感じる国にするためには、上に立つ立たないは関係なく、みんなで心と力を合わせる必要がある。

一、官(かん)武(ぶ)一途(いっと)庶民に至る迄、各(おのおの)其志を遂げ、人心をして倦(うま)ざらしめんことを要

倦ますは儒学者がよく使う言葉で、うんざりするの意。国民各自それぞれ志を立てて行動することが大事。周りの人たちの希望を失わせないようにしなくてはならない。

一、旧来の陋習(ろうしゅう)を破り、天地の公道に基づくべし

個人でも団体でも引き継いできたものの中には、悪いものもある。基礎、基本、原点に立ち返って何が善か悪かを判断し、悪しきものがあれば捨て去ることが大事である。

一、智識を世界に求め、大いに皇基を振起すべし

智識は仏教用語で、単なる断片的な知識ではなく、社会や個人の生き方にとって重要な教え。世界に目を向けてその摂取に励み、その成果を国の発展と繁栄のために役立てて欲しい。

いかがでしょうか。現代においても充分通用する内容だと思います。戦前を天皇独裁国家であったかのように思い込んでいる人がいるかもしれません。御誓文を読めば、明治天皇はそのようなことを考えていなかったことはすぐに理解できると思います。

そもそも、独裁政権が短命に終わることを、すでに古代8世紀の時代に見抜いていたのです。だからこそ、『古事記』神話にそれを託して後世に伝えようとしたのです。御誓文の一番最初の「広く会議を……」の教えは、国家のみならず、あらゆる組織に通用するまさに至言とも言うべき教えになっています。

明治憲法の制定に関わった金子堅太郎は「明治元年の3月に明治天皇は天神地祗皇祖皇宗に御誓いになって五箇条の御誓文を御示しになった。それが即ち日本の国是であり又それが日本の憲法の淵源である」(「帝国憲法制定の精神」) としています。

およそ150年前に日本が世界の「大海」に漕ぎ出ようした時に定めたものこそが「原点」であり、日本のアイデンティティがそこにあるのです

読んでいただき、ありがとうございました。

よろしければ、「ブログ村」のクリックをお願い致します ↓

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

 

+1
最新情報をチェックしよう!