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 イスラーム共同体という考え方 ――イスラム教の信者は増えているが、宣教師はいない / 日本人は無闇に同調しようとする

「イスラエルのことを話題にしていましたよね。首都エルサレムはイスラム教の聖地でもあると言うことを思い出しました」

女性

「エルサレムは3つの宗教の聖地ですからね。ただ、イスラム教には近寄りがたいイメージがあります」

「女性には厳しい宗教かもしれませんね」

女性

「実は、私が高校の時、イスラム教の女子生徒が一人入学してきたのです」

「どうして、イスラム教だと分かるのですか?」

女性

「毎日、ベールを巻いて登校してきたから、それで分かりました」

「ただ、日本の夏は暑いから大変ですよね」

女性

「どんな時でもベールを巻いていましたね。ただ、最初のうちは違和感があったのですが、段々見慣れてくるものだなと思いました」

「抵抗が無くなっていったのですね。ところで、中東という言葉は知っていますね。この言葉が出てきたのは20世紀と比較的新しいのですが、何を基準にしているか分かりますか?」

女性

「えっ、なんでしょうか。中近東とか中東と言ったりしますよね」

「基準はイギリスです。0度線ですね。そこから見ての方角を指しています。中はほどほどという意味です」

女性

「イギリスから見て、ほどほど東にある地域ということですね」

「ヨーロッパ中心主義が生み出した言葉です。その中東には20カ国以上あるのですが、民族としてはアラブ民族が一番多いのです」

女性

「ここから本論です ↓  表紙は「Wikipedia」の提供です」

 イスラーム共同体という考え方

人は社会的動物とアリストテレスは言いました。社会を作って、その中で人間らしさを身に付けることが出来る動物だからです。社会というのは、単なる寄せ集めではなく、繋がっている必要があります。どう繋がるかが問題となります。

日本人だと、家族、血族、部族といった繋がりを最初に連想すると思います。中国や朝鮮の人たちもそうだと思います。

しかし、イスラームの人たちは、そういう考え方には批判的です。宗教的なもの、精神的な繋がりを大事にしなければいけないと考えます。だから、彼らは同じ信者同士を「わが兄弟」と呼ぶのです。

(「日経ビジネス」)

 イスラム教の信者が増えている

現在、一番信者の数が増えていると言われているのが、イスラム教です。その理由は、結びつきの強さと寛容性だと言われています

文明社会が進展すれば、どうしても人間関係が稀薄になりがちです。かつては一族郎党同じ地域に住んで助け合っていたのですが、現代は離れて生活していてもお互い不便さは感じない。物理的な不便さはないけれど、心の隙間を埋めるものを求めようとします。特に、若い頃はそういう傾向が強いものです。

寛容性と聞いて意外だと思う人がいるかもしれません。ニュースで目にするのは、イスラム教原理主義の人たちに関するものが多いせいだと思います。つまり厳格に教えを守ろうという考えのグループの映像を見る機会が多いからです。

イスラム教が求めるのは、共存社会なので、共存のためなら寛容性を発揮しようと考えるのです。例えば、結婚式の時、昔ながらの結婚式とイスラム方式の結婚式の両方をします。そういう意味の共存を目指すのです。今の時代の要請にイスラム教がマッチしているのでしょう。実は、日本でも信者が増えているのです

(「聖書の歴史の学習館」)

 イスラム教には、宣教師はいない――「何人も宗教によって食べるなかれ」

宣教師も、布教者もいないのに、どうして信者が増えるのか。歴史学者が言うには、1つは商人だと言います。イスラムは生活そのものが宗教なので、商人たちが世界の至る処で自分たちの生活態度を浸透させていったからと言います。

2つ目は神秘主義です。もともと、開祖のマホメットは普通の商人でした。ところが、ある日、天使ガブリエルに導かれ神ヤーウェイの言葉に出逢うのです。マホメットがそれから神ヤーウェイの言葉を記録しますが、それがコーランですので、イスラム教そのものが神秘主義からスタートしたと言えます。

 (「goo ブログ」/天使ガブリエルとの出会い)

 日本人は無闇に同調しようとする

世界三大宗教の一つであり、今後も信者(ムスリム)が増えることが予想されます。日本人の信者は増えていると言っても0.1%ですので、大したことはありません。海外に出た際に現地でムスリムと様々なかたちで出会うかもしれません。

その場合の日本人の悪い癖は同調です。彼らは、意外とそういうのを嫌うのです。日本には「郷に入れば郷に従え」という教えがあり、それをイスラム圏で実践する日本人もいるそうです。ところが、余り評判は良くありません。

特に中東の人たちは、違うままで接して欲しいという気持ちが強いのです。メッカ巡礼というのがあります。信者であれば一生に一度は行かなくてはいけないとされています。聖地に集まった人たちを見ると、様々な衣装と言葉、やり方が飛び交っています。みんな違って当たり前。丸ごとそのまま受け入れますというのがイスラムの教えなのです。だけど、厳格に守るべきものは絶対に守らせる。そのメリハリが大事だと考えます。

最近の日本を見ていると、逆の対応をしています。伝統と文化をどんどん忘れ去って、海の向こうの考え方に変に同調して無批判に受け入れようとしています。イスラムの厳格と寛容のあり方に学ぶべきだと思います。

(「Twitter」)

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