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マルクス主義者の3つの傾向 ―― 思想家の研究で大事なのはその人のアイデンティティを読み解くこと

「すいません。今日のブログから火・木・土の週3回とさせていただきます。そして、文章を短めにさせて頂きます」

女性

「どうしたんですか?」

「あまり長時間パソコンの画面を見続けるのは、目に良くないみたいなので、少し大事にしたいと思います」

女性

「目の手術をしてから、そんなに経っていないですものね」

「2か月ですね。手術そのものは上手くいって殆ど違和感もなく快適だったので調子に乗って長時間パソコンの画面に向かい過ぎたみたいで、昨日の夕方2時間くらい目の前に変な光が見えたのです」

女性

「霊ではないですか?」

「そういうものが見えるレンズを入れた覚えはありません。まあ、とにかく昨晩は視野も少し狭くなってしまって一瞬どうしようかなと思いました」

女性

「今は、大丈夫ですか?」

「お陰様で大丈夫です。自制しろという警告だと思って、そうさせて頂きます」

女性

「私も気を付けなければいけないですね」

「今の生活は、電磁波を常に浴びている状態ですからね。目に良いわけがないですね」

女性

「そのうち、マスクとゴーグルを普通に装着する日がくるかもしれませんね」

「ゴーグルじゃあ、誰もかけないでしょ。電磁波よけのファッション・グラスならかけると思いますけど」

女性

「コロナとパソコンで私たちの日常の風景もこれから大いにかわってしまうかもしれませんね。ここからが本論です ↓」

 マルクス主義者の3つの傾向

前回のブログの経済編という捉え方でいきたいと思いますマルクスを信奉する方たちには共通の法則があります1つは、マルクスの考え方を絶対視して、物事の発想をそこから出発させようとすること。2つ目は、そういうこともあって、資本主義に対して偏見的で誤った見方をしていること。3つ目は、マルクスの生きた時代背景を殆ど考えずに、彼の考えを今の時代にそのまま適用しようとすることです。昨日のブログは3番目に関する話題でした今回は、1つ目に関する話をします。次回は、2番目のことで話をします

 晩年のマルクスの新しい分野の研究をどう見るか

マルクスの願いは、とにかくユダヤ国家を再興することでした彼にとっての革命とは、あくまでもその目標に向けての手段と考えていたのです。最近になって、マルクスが著作のかたわら、地質学や農芸化学、植物学などの自然科学の研究を熱心に行っていたことが分かってきました。彼の地質学研究ノートや農学者フルベックの著作からの抜粋メモが発見されたのです。また、古代の「共同体」に興味を持って、その研究をしていたことも明らかになっています。

ただ、問題なのはそれをどう見るかということです。斎藤幸平氏は「自然科学と共同体を同時進行で研究していたマルクスは、やがて自然の『持続可能性』と、人間社会における『平等』の連関に気づいていきます」(『NHKテキスト資本論』2021.12/114ページ)として、マルクスの新しく発見された研究を、何のエビデンスがないのに、すべて自分の都合の良いように勝手に解釈しています。彼は、あくまでもマルクスという人物は、純粋に人類の未来のために理想社会建設、そのための革命を考えて実行しようとしていた人という思い込みに捉われています。

(「データのじかん」)

 思想家の研究で大事なのはアイデンティティ

人の思想を理解する時に一番重要なのは、その人のアイデンティティです。無国籍の人は、少なくとも思想家と言われる人の中にはいません。思想家といえども生身の人間である限り、その人の人間としての欲求があり、それがその人のアイデンティティを形成します。マルクスを理解するためには、彼がユダヤ人であることを深く認識する必要があります。斎藤氏の資本論研究は、そのことが全く触れられていません。誤読する可能性があります。

マルクスがユダヤ人であり、ひたすら祖国再建を願い、そのために革命運動に没頭したのです。彼は能力的に恵まれていましたので、大学の教授に就きたいと考えていたようです。彼の能力であれば、そのことだけに集中すれば希望は叶ったと思います。ただ、彼の行動を調べると、自分の欲求を抑えて、ユダヤ人としての行動を優先していたことが分かります。だからこそ、彼の生き様を題材にした映画を作ることができたのです。

(「Gooブログ」)

 マルクスは祖国の再建後のために地質や農芸を研究していた

そのような彼の思いを汲み取った上で、今回発掘された新資料を読み解く必要があります。要するに、彼は祖国がユダヤの手に戻った時のことを考えて、そのための準備を進めていたに過ぎないということです。いざ戻った、ところが何のプランもないというのでは、復興が遅れると考えたのでしょう。そして、我が祖国を再建するにあたって、今度こそは永遠に繁栄し続ける国であって欲しい、そのためには何を今から考えなければいけないのか、そんなことを考えていたのだと思います。

マルクスは1883年に亡くなります。その64年後の1947年にユダヤ人国家のイスラエル共和国がパレスチナの地に建国されたのです。

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