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沖縄復帰50年(2) ―― いまだに残る「沖縄特別視」/ 文化が薫る、日本で唯一自然人口増の県

女性

「お相撲は観ますか?」

「大好きですよ」

女性

「私、若隆景のファンなんです」

「ハンサムだし、筋骨隆々で逞しいですからね。憧れるのは分かります。だけど、今まで相撲のスの字も言ってなかったでしょ。急にどうしたのですか?」

女性

「バレましたか? 俄かファンです。素朴な疑問ですが、先場所の優勝力士がどうしてこんなに勝てないのですか?」

「それが相撲なのです。先場所途中まで先頭を走っていた高安が負け越しですからね」

女性

「私には、それが理解できないのです。どうして、そういうことが起きるのかということです。若隆景は強いから優勝したのでしょ。強い人がどうして、今場所は勝てないのですか?」

「強いと言っても「紙一重」なんですよ。稽古やその時の体調、気持ちの持ち方等で、すべてが変わってしまう世界です」

女性

「実力がどんどん変わっていってしまう世界ということですね」

「ただ、スポーツの世界はすべて同じです。というか、スポーツは現実社会の投影と言いますが、常に変化発展します。それを上手く捉えた選手が勝利を得ると思っています」

女性

「スポーツである程度の実績を上げた方が様々な問題でコメンテーターとしてテレビに出ますが、バランス感覚が良いなといつも思っています」

「試合の時の相手の分析、自分の分析と練習の仕方など、バランス感覚が必要です」

女性

「ただ、それはスポーツに限らず、すべての分野において必要だと思いますけど……」

「そうですね、動態的な視点は絶対に必要だと思います。「ステレオタイプ」という言葉がありますが、固定的にモノを見ると柔軟な発想ができなくなります」

女性

「ここからが本論です ↓」

 いまだに残る「沖縄特別視」

沖縄経済という言葉があります。よく考えれば、おかしな言葉です。東京経済とか大阪経済という言葉がないからです。要するに、沖縄について、日本人の多くが無意識的に他の県とは別扱いしているということです。

何か、後ろめたいものを沖縄に対して感じているのでしょう。そのことを岸田首相は復帰50年式典の式辞で次のように言っています――「先の大戦で地上戦の舞台となった沖縄は戦後長きにわたり、米国の施政下に置かれた。沖縄復帰は県民、国民の悲願として実現した」

ただ、この復帰50年を機に、そういった感覚は払拭して、日本の一つの県として「対等」に見る時代になったと思いますし、そのような視点からこれからの沖縄を見つめる必要があると思います

(「寺社Now」)

 沖縄文化が薫る、日本で唯一自然人口増の県

沖縄は50年前に復帰をし、社会基盤の整備もそれ以降急速に進みました。約30年前には、民放のテレビ放送が沖縄本島だけでなく殆どすべての島で視聴できるようになったそうです。そして、現在は各離島の殆どのエリアにおいてインターネットが見られる環境となり、情報格差もなくなりました。

県民所得が低いとか、子供の貧困の問題といったマイナス面を見るのではなく、沖縄としてのアイデンティティをいかに培っていくか、そこに力を注いで欲しいと思っています。

数字はあくまでも参考にするものであって、目標ではありません

(「クラブツーリズム」)

 

 沖縄の方言教育を全国に

沖縄県は学校統廃合を殆ど行っていない県として有名です。なぜか、学校を無くすと地域が衰退することを膚で知っている住民が存続のために努力をしたからです。そのため、小規模な学校が多く残っています。島の学校ですが、全校生徒7人という学校(鳩間小中学校)もあります。

人は文化の薫りがする所に継続して住むことを考えます。単に、娯楽施設や商業施設があるから住み続けようとは余り考えません。地域の文化と伝統、そして教育があるところに愛着をもち住もうとします。多分、そこには人との繋がりもあるからです。

文化と伝統の中心組織は地元の小学校であることが殆どです。小学校には子供集団が出来ていますので、その周りに親が寄り添えば、それだけで結構大きな集団となります。それが地域の核ともなりますので、そこに地域の住民が関わることができます。

人が集まり、何か創造的な活動の中から文化が生まれることがあります。祭りが一般的ですが、スポーツ大会、草取り、稲刈り、清掃活動など多くの人が参加できるようなものを考えます。そして、それが数年続けば地域の伝統として定着していき、それが地域の活性化、さらには人口を増やす力になります。

 

「喜びの言葉」 石垣市立大浜小学校 児童会長  大島 千佳 

クヨンナーラ キュウマ アッタラサール 大浜小学校ヌ 130ヌ

マリビーンガアタリデーズナ サニシャーンシ コルクビドゥルユー

……<略>……

時代とともに変化してきた小学校。変わらない大切なものもあります。地域に愛され値域と共に伝統を引き継いできた小学校。獅子棒や豊年祭りの踊り、「みんなで遊ぼう」今取り組んでいる「7色の虹色活動」どれも大切に引き継いでいきたい伝統です。……

 (『八重山日報』2020.11.21日付より)

前半は方言で書かれています。方言も立派な文化です。沖縄県では方言を残すために、授業の中で指導をし、自治体として方言の作文コンクールをするなどして伝承のための努力をしています。様々な努力が、街の発展、さらには県の発展に繋がっていくと思います。

数字ではなく、下から積み上げるような発展を展望する時代です。

(「Twitter」)

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