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学校の第一の使命はアイデンティティの確立と集団づくりを教えること ―— 不登校、いじめが増加 / 迷走する公立学校

女性

「朝のNHKニュース(9/17)で通信制の高校に入学する人が増えているとのことでした。 」

「私もそのニュースを見ていましたが、全国で303校あるそうですね」

女性

「その数字を聞いてビックリしました」

「この4,5年で50校くらい増えているみたいです。不登校の生徒が増えているので、それに比例して増えている計算です」

女性

「ただ、もともとは働きながら学びたいという要望があったために作った制度なんですよね」

「1960年代には、集団就職という言葉があったように、中学を卒業して働くことが珍しくなかったのです」

女性

「そんなことから1961年に通信制高校が初めてできたそうです」

「1980年代になって徐々に不登校の生徒の受け皿校的な役割を担うようになります」

女性

「そのことを、どう見るかだと思います。今日のニュースを見て、どう思われましたか?」

「ある通信制の学校に通う生徒を取り上げていましたね。一人はサッカー少年、もう一人は数学少年です」

女性

「サッカー少年は好きなサッカーを存分に出来て嬉しそうでしたし、数学少年は数学オリンピックで金メタルを狙っていると言っていましたよね」

「上手くいっている事例を紹介していたと思うのですが、問題は学校側がアイデンティティの確立という視点を持っているかどうかです。」

女性

「勉強だけさせていれば良いみたいな風潮がありますからね。ここから本論です ↓ 表紙写真は「オンライン事務代行サービス」提供です」

 アイデンティティの確立が一番重要

子供たちにとって大事なことは、アイデンティティの確立です。アイデンティティというのは、元来は心理学用語ですが、最近は原語のまま広く一般的に使われるようになりました。アイデンティティという歌まで登場し、アイデンティティという漫才コンビが活躍する時代です。かつては自我同一性と翻訳していましたが、最近は原語のまま使うことが多くなりました。

アイデンティティの意味は自他共に認める本人の特徴ですが、自分の自分に対する認識と他者の自分に対する認識を一致させる必要があります。大谷選手や藤井八冠のように、目立った才能があれば、すぐに分かりますが、多くの場合はよく分かりません。すぐに答えがでることではないので、常にそれとなく意識している必要があります

なぜ一致させる必要があるのか。一致した方向に本人の生き筋があるからです。人間は一人ひとり、その人の個性と特性に見合った社会の中のポジションがあるはずです。目標を立てることが大事だと言う人がいますが、その目標がその子にとって妥当性・客観性があるものでなければいけません。

(「改革志向のおっさんブログ」)

 アイデンティティの確立―—鍵を握るのが仲間の存在

本人が分からなければ、親が分かるのではないかと思うかもしれません。特に母親はその子のことを面倒見て、育ててきたのだから、と。逆です。親は子供に近いところに居るため、子どもを客観的に見ることができません。本を見る時は、適度な距離をとります。近すぎると読めません。同じ理屈です。

その子がアイデンティティを確立する上で決定的に重要なのが、友人です。特に同性の仲間づくりが大事です。他人が「鏡」の役割をして、自分という人間の正体を親に代わって教えてくれます

アリストテレスは「人間は社会的な動物」と言っていました。その意味は、人間は社会という集団の中で人間として成長できるという意味です。特に、成長期の子供たちにとって仲間の存在は非常に重要です。学校は勉強を教えることよりもむしろ、健全な子供集団が出来上がるように最大限のサポートをする必要があるのです。

(「稲津秀樹オフィシャルサイト」)

 学校自体もアイデンティティを確立する必要あり

スクール・アイデンティティと言います。学校という組織の力によって子供たちを教育するためには、学校もアイデンティティを確立する必要があります。市内の公立小学校はどれも同じでは話になりません。「チームとしての学校」と言うからには、どういう特徴をもったチームなのか、何を目標としているのか、何を大切にしているのかということを、地域や子供たちの状況に合わせて策定する必要があります。

「チームとしての学校」という言葉を最近、文科省はよく使うようになりました。何とかの一つ覚えのように言葉を使ったからといって、学校がチームのように纏まる訳ではありません。制度的な保障がなければ「チーム」を作ることはできません。

「チーム」と言うからには、「チーム」の監督やコーチ、つまり校長など管理職を固定する必要があります。頻繁に転勤をさせているようでは、落ち着いて「チーム」を作る気持ちになれません。選手の移動も極力ないようにします。止むを得ない場合は、監督やコーチの許可を取ることとします。そして、「チーム」にとって必要な選手を呼び寄せることができるようにします。少なくともオファーが出来る権限を与える必要があります。他校に行って、授業を見て、自分の学校に必要な先生だと判断したならば、オファーできるようにするのです。

私立学校には、どこも学校文化を持っていて、その特徴が生徒を惹きつけるのです。私立学校は転勤がありません。移動がないから、その学校のことや子供たちのことを考えて行動できるようになるのです。

(「スクールアイデンティティ/ 学校広告研究所」)

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