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李登輝氏はやがて台湾の中興の祖として評価される人物 / 日本停滞の原因を彼の書(『武士道改題』)から学ぶ

女性

「先月30日に李登輝元総統がお亡くなりになって、東京白金台の「台北駐日経済文化代表処」に訪問記帳に訪れた人が約4100人だったそうです」

「コロナがなければ、もう少し多かったと思いますけどね……」

女性

「台湾外交部は日本の弔問に対して、心から感謝のメッセージを出しています」

「逆に感謝をするのは、日本の方だと思います。李登輝氏の大所高所からのアドバイス、有難うございました」

女性

「『産経』(8.10)にエッセイストの阿川佐和子さんが追悼文を寄せていますが、その中で「李登輝さんが日本の首相だったらよかったのに、と言っています」

「この記事を読むと、べた褒めですね。「人間としてオーラがあり、人を引き付ける力を持っている。政策どうこうといったレベルではない哲学があった」と言っています」

女性

「日本のことをずっと気にかけて頂いて感謝します」

「彼が日本と台湾の架け橋をしてくれたのですから、彼の意志を受け継ぐということが大事だと思います」

女性

「そう考えると、このタイミングで亡くなられたのも、一つのメッセージかもしれませんね」

「「戦前日本は台湾のことを思い様々な施策を行った。一度お互い離れ離れになった。別れてみて、急に恋しくなり、その二人の仲人となったのが李登輝氏ということでしょう」

女性

「大恩人ということですね」

「彼のおかげで戦前に台湾で活躍した日本人の存在も分かり、単なる植民地支配ではないことも分かったのです」

女性

「ただ、問題はここからですよね」

「中国の存在ですよね。そういう中でお互いどのような協力ができるかという問題だと思っています」

女性

「協力もさることながら、台湾の発展の中に、日本が学ぶことがあるのではないでしょうか?」

「あなたのような視点を日本の政治家も持って欲しいですね。今は多少、上から目線みたいなところがありますが、へたをすると台湾に経済力で近い将来抜かれるのではないかと思っています」

女性

「えっ、そうなんですか!」

「GDPは世界21位(IMF統計)ですが、1人当たりの労働生産性はアジアでは3位、ICTの分野では世界9位と、アジアではトップランクです」

女性

「アメリカが今回、高官を派遣して、蔡総統と会談をしましたよね。弔問外交以上のものとして捉える必要性があるということですね」

「アメリカはプラグマティズムの国です。役に立たない国に高官を送りません。中国と対立しているという事情がありつつも、最重要視しているということです。日本もそれに合わせろと、アメリカは言いたいのだと思います」

女性

「ここからが本論です ↓」

 文科省が反日イデオローグの巣窟になっている可能性がある

「国家百年の計は教育にあり」という言葉があります。国家繁栄のもとは教育にありということです。その教育で重要な役割を果たすのが教科書ですが、その検定権を反日勢力に握られてしまっています。情けない話です。

どうしてそれが分かるのか。教科書検定の結果を見れば一目瞭然だと思います。この間の報道などで教科書検定の実態が明らかになってきていますが、イデオロギー的に怪しげな人物が教科書調査官に任用されるということが分かってきました

そういう人物が調査官として採用されてしまうということは、文科省そのものが反日イデオローグの巣窟になっている可能性があります。「ゆとり教育」も反日イデオローグだったと思います。これから先も思いやられます。文科大臣も国会議員も一人ひとり自覚をもって、教科書調査官の採用や検定制度、さらには教育行政に対して、もう少し関心をもって欲しいと思っています

実は、日本の官僚制度の評価が落ちています。かつての時代は、国際社会から絶賛されていましたが、現在は地に堕ちています。この原因について、李登輝氏は「武士道が廃れたためでしょう」と言っています。そういった、精神教育の問題もあるとは思いますが、国家公務員採用試験のあり方の問題もあると思います。とにかく、「官僚組織が退廃すると、国民のほうもそれに合わせるようにして道徳的に堕落していく。」(李登輝『武士道改題』小学館.2003年/245ページ)と言っています。


 

 教育改革に一生懸命取り組む

余り知られていませんが、李登輝氏は総統時代に台湾の教科書改革に懸命に取り組んでいます。実は、彼のその努力が親日の台湾をつくるきっかけとなります。

教育改革についての思いを書いていますーー「『政治改革』や『経済改革』なども大切ですが、国家にとって何よりも大事なのは人間なのだから、個性豊かな子供たちがつくる『多様な社会』をつくり上げていくためにも、何と言っても、『教育改革』がいちばん大切だと思います。そして、そのさらに向こうには『心霊(精神)改革』がなければならないのです」。

そして、教科書改革に取り組んだ、と言っています。教科書に対して、どのような問題意識があったのでしょうか。要するに、最初のうちは大陸中国のことばかりが書かれていたと言っています。国民党政権下の頃です。国民党はやがては中国本土に「戻る」という意識が当然強くあったので、無意識のうちにそのような記述になっていたのでしょう。李登輝氏は、ここは台湾なのだから、台湾の歴史と文化のことを書かなければならない、そうすると当然日本の統治についても書く必要が出てきたということです。

ただ、それを書くと、戦後の国民党の失敗した政治のことも書かなくてはならなくなります。しかし、「戦後、大陸から台湾に来た為政者たちが、自分たちの失敗の歴史を知られることを恐れるあまり、それ以前の後藤新平や新渡戸稲造らの果たした役割までひた隠しにして、日本統治時代をすべて否定するようなことをすれば、かえって子供たちの健全な精神的発育に害を与えるだけではないか。私はそう考えて、日本による統治時代に台湾の社会的基盤が構築されたことを、正しく評価する教科書づくりに取り組んだのです」(李登輝『武士道改題』小学館.2003年/277ページ)。

同じことをしても台湾では評価され、韓国では評価されないどころか、裁判までおこされて企業のもっている株式が差し押さえられてしまう、さらには戦犯企業とも呼ばれる、その差は一体何なのかと思う人がいるかもしれませんが、要するに教育の問題だということが分かります。

 

 精神教育の大切さを説く

彼が新渡戸稲造に心酔をして、その武士道精神こそ、今の日本にとって必要と説きます。『武士道改題』という本の題名の意味は、武士道を現代に合わせて、自分なりに解釈し直したという意味です。

この著の最後に彼はこう言っています。「『私は何ものであるか?』というアイデンティティーが重要なファクターとなってきます。その意味においても、『武士道』という名の日本の根本精神はますます絶対必要不可欠な土台となってくると思うのです。最後に、もう一度繰り返して申し上げておきたい。日本人よ自信を持て、日本人よ『武士道』を忘れるな、と」(李登輝 前掲書.291ページ)

以上のような愛ある力強いメッセージで締めくくられています。彼が、日本人のアイデンティティーと言っていた武士道ですが、新渡戸稲造の言葉を紹介していますーー「武士道は、アリストテレスおよび近世の二、三の社会学者と同じく、国家は個人に先んじて存在し、個人は国家の部分および分子としてその中に生まれきたるものと考えたが故に、個人は国家のため、もしくはその正当なる権威の掌握者のために生きまた死ぬべきものとなした」(李登輝 前掲書.230ページ)。

言い回しが少し難しいかもしれませんが、要するに国家と個人という、対抗関係の中でどちらを優先して考えるのかということについて、国家であろうと言っています。その際の理屈は、個人が存在する前に存在していたし、国家がなければ個人の権利はあり得ないので、当然国家、もしくはその正当なる権威の掌握者のために生きる、または死ぬというのが個人の生き方として正着と言っています

日本にはこのような素晴らしいアイデンティティーがあるのに、敗戦を機に、かなぐり捨ててしまったと嘆きます。日本人は変わり身が早い民族ですが、敗戦を機にそれが一気に起こったと言っています。ただ、それを捨てることにより、失ったものも多かったのです。そういったことは、タイムラグを伴って社会の中に現れます。

 少子化、不登校、ひきこもり、児童虐待など、「武士道」の対極にある個人主義が蔓延したことによってもたらされた、と李登輝氏は考えたのです

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