ようこそ日本の危機へ!このブログでは主に最新のニュース、政治、教育問題を取り上げております。

一方的に侵略された国に軍事物資を送るのは当然のこと――混沌となってきた戦局 / ウクライナ問題を通じて支援の在り方を考える

女性

「昨日(4/4日)のウクライナのニュースはショックでした」

「キーウ周辺がウクライナ軍によって解放されたというニュースは喜ばしいと思ったのですが、惨状を伝える映像を見て唖然としますよね」

女性

「どうやって、あれを立て直すのかと思うとめまいがすると思います」

「それと映像をぼかしていましたが、道路に横たわる死体があったとのことです」

女性

「ロシア兵の仕業ですよね」

「国連のグテーレス事務総長が、「私はブチャで殺害された市民の映像に、深い衝撃を受けた。独立した調査を行い、説明責任を果たさせることが不可欠だ」というコメントを寄せています」

女性

「SNSの投稿を見ると、中にはロシア国民の責任という声も聞かれるようになりました」

「ウクライナへの侵攻を命じたのはプーチンなので、戦争の全般にわたっての総体的な責任は彼にあります。ただ、彼が想定した以上のことについては、プーチン大統領ではなく、現場で指揮した者、行動した兵士の責任となります」

女性

「歯を抜いたとか、後ろ手に縛って頭を撃ち抜いたとか、そんな報道がなされていますが、よくそんな残虐なことが出来るなと思っています」

「もしかしたら、ロシア人にとって日常茶飯なのかもしれません。エピソードを紹介すると、レーニンが死んだ時に棺を担いだ人が4人います。そのうちの一人があの有名なスターリンです」

女性

「スターリンには、その時点でライバルが3人いたということですね」

「棺を担ぐということは、次期の指導者候補ということです。ところが、後の3人はスターリンによってすべて殺されています」

女性

「えつ、そうなんですね。凄いエピソードですね」

「邪魔者は消せというのが、どうもロシアでは今でも一つの常識になっているようです。そういうものが、現場の兵士たちの行状として出てしまうのでしょう」

女性

「ここからが本論です  ↓」

 混沌となってきた戦局

ロシアの苦戦が伝えられるようになりました。分かるような気がします。戦争というのは組織戦ですので、緻密な計画が必要ですが、重要なことが3つあります。1つは、大義名分です。何のために、戦いをするのかということです。それが多くの人の共感を得られれば得られるほど大きな力となります。兵士の後押しをする力となるのです。ロシアが言っていることは、東部地域の親ロシア地域の解放と非ナチス化いうことです。非ナチス化は抽象的過ぎるので、余り力にはなりませんが、そのために首都キーフを目指して進軍したということなのでしょう。

2つ目は、戦略です。どのような方向から相手を攻略していくかということです。戦略は軍事の面と情報の面の2つを考える必要があります。軍事面のロシアの戦略はお粗末の一言です。東部を攻めながら首都を攻めるという2方向同時進行の作戦を敢行したのです。将棋に例えると、中央と端を同時に攻めるというものです。へぼ将棋の典型です。ロシアは完全に相手を舐め切っていたのだと思います。一挙両得を狙ったのですが、そうは問屋が卸さず、結局首都キーフを目指した部隊は撤退することになりました。

戦略の中で近年重要度を増しているのが情報戦ですNHKの「クローズアップ現代」(4/4日放送)で「戦火の下の情報戦」で現場の実態をリアル映像で放映していましたがあれだけの被害を受けながらもウクライナは公共放送を24時間体制で国民に向けて発信しているのです。ロシアのメディアがゼレンスキー大統領が逃亡したとフェイクニュースを流した時も、すぐにゼレンスキー氏本人が首都キーフから自撮りの映像を流すなど、瞬時に対応しています。

そして3つ目が戦局全体を客観的、俯瞰的に掌握し、それらを踏まえて部隊を機動的に動かす人間が中央にいることです。以上の3つの指標にロシアとウクライナの状況を当てはめてみて下さい。あなたは、どのように判断されるでしょうか。

(「NHK.JP」)

 今がウクライナへの軍事支援の絶好機

3つの指標に合わせて、ロシアとウクライナの状況を当てはめると、ロシアの0勝3敗となります。すべての面でウクライナが上回っています。それにも拘らず、どうして劣勢なのかと思う方がいるかもしれませんが、それは物量の面においてロシアが圧倒的に優位であることと、そのロシアが先制攻撃を仕掛けたからです。

【ロシアとウクライナ】

ウクライナ ロシア
GDP 約1555億ドル 約1兆2807億ドル
国防予算 約59億ドル 約617億ドル
兵力 約20万人 約90万人
人口 約4160万人 約1億4680万人

 

ただ、逆に言うと、軍事支援さえあれば、理に適った防衛策を講じているウクライナ側が劣勢を跳ね返すことが出来るということです。NATOやアメリカはロシアとの全面戦争を恐れてウクライナに軍事的な支援をしてこなかったのですが、ロシアが首都キーフを狙う部隊を撤退させていますので、支援のタイミングとして今が一番良い時期だと思います。

ロシアは世界一の広大な領土を有する国、そして、かつてはアメリカと対峙をしていた旧ソ連であったことということで錯覚をしている人が多いのではないかと思いますので、改めてデータを紹介します。

【 世界の軍事費 】

1 アメリカ 778,232   (単位/百万ドル)
2 中国 252,304
3 インド 72,887
4 ロシア 61,713
5 イギリス 59,238
9 日本 49,149
10 韓国 45,735

(世界銀行/2020年)

 

 一方的に侵略された国に軍事物資を送るのは当然のこと

ロシアは軍事大国というイメージを持っている人が多いかもしれませんが、ソ連の核兵器を引き継いで確かに多く保持していますが、軍事費の金額でみれば中国の1/4、アメリカの1/10以下です。だから逆にNATOの拡大に脅威を感じていたのかもしれません。であれば、ウクライナと和平条約を結べば良いだけの話です。やっていることが真逆です。NATOはますます結束を固めようとします。

日本がウクライナの求めに応じて供与した軍事関連物資は、防弾チョッキとヘルメットです。これですら、紛争地域に軍事関連物資を送るのはダメと共産党は反対したのです。彼らは、「平和」を語りながら、結局は見殺しをしようとしているにすぎないことが分かります。そういう意見は論外ですが、今のウクライナの惨状を見た時、防戦出来るような軍事物資を送るべきではないかと思っています。一人でも多くの市民の命を守るために。日本の支援の在り方が試されていたのです。

アメリカやドイツは、ロシアの非人道的な振舞いを見て、軍事支援ということで武器の供与を決めました。日本もそういった当たり前の判断ができるような国になって欲しいと思います台湾有事が近いと言われています。同じ状況が台湾本土で再現された時、今回のように防弾チョッキとヘルメットだけ送って、後は見守るだけですか? 日本の他国への支援の在り方も早急に検討されなければいけないと思います。特に台湾が本国政府によって統一でもされたならば、その後確実に日本は狙われます。台湾を我が事と思って対処する必要があるのです。

(「産経ニュース」)

読んでいただきありがとうございました。

よろしければ「ブログ村」のクリックをお願いします。

にほんブログ村 教育ブログ 教育論・教育問題へ
にほんブログ村

最新情報をチェックしよう!
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。