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歴史は長いスパンで見る必要がある ―― ウクライナの反転攻勢は成功を収めるだろう

「昨日は広尾の都立図書館に行ってきました。有栖川記念公園内にあるのですが、静かで落ち着いた所ですね」

女性

「何をしに行ったのですか?」

「新聞の縮刷版が自由に読めるのと、教科書を見たかったのですが、教科書は置いていないと言われました」

女性

「都立図書館でも教科書を閲覧できないのですか?」

「特別な図書という扱いなんでしょうね。本当はそれではいけないと思いますけどね」

女性

「まあ、そうでしょうね。他の本を読んだついでに今の子供たちがどういう教科書を使っているのか、見てもらった方が良いと思いますけど……。ところで、縮刷版で何か調べたいことがあったのですか?」

「少子化対策の過去の動向とか、ロシア関連で何か面白いものがあればと思って調べてみました。ただ、時間が足りませんでした」

女性

「ウクライナ侵攻もついに1年と2か月以上経ってしまいました。今日はロシアの戦勝記念日だそうですが、今後の展望についてお願いします」

「戦勝記念の軍事パレードは規模を縮小して実施するみたいですが、本音はやりたくないと思っているでしょうね」

女性

「安全対策のためですか?」

「本来、軍事パレードは国威発揚と周辺国に対する威圧が目的です。実際に戦争を行っている当事国なので、今さら「発揚」、「威圧」でもないだろうということです」

女性

「だったら、止めれば良いと思いますけど。お金もかかるでしょ」

「止めたら、政権内の強硬派からプーチン大統領に対する批判が噴出すると思いますし、ウクライナや欧米はそれを見て、追い詰められているので、もう一押しという気持ちになりますよね」

女性

「そこにも駆け引きが入っているということですね。ここからが本論です ↓」

  大きなトレンドと小さなトレンド

歴史は長いスパンで見る必要があります。大きなトレンドがあって、そこに小さなトレンドがどう作用するか、それが歴史の流れを作るからです。小さなトレンドは逆向きベクトルであっても、大きなトレンドを押し返すことは出来ません。せいぜい、止める位の力です。だから、大事なのは、何が大きなトレンドなのかを見極めることです。

ロシアという国を100年単位で概観すると、ロシア革命(1917)からソ連邦成立そして崩壊(1991)、その後ロシア共和国として約30年間経っていますが、強権的な体質の中で、連邦内の仲間の国が離脱していったというのが大きな流れとしてあることが分かります。

そして、離脱しようとする動きや国があれば、その度ごとに武力介入して引き留めてきたというのが、これまでの歴史です。有名なものとしては、ハンガリー動乱(1956)、チェチェン紛争(第一次1994~/第二次1999~)があります。ロシアの感覚は、それらの国に対して行ったことを今回はウクライナに対して行っているだけなのに、何で世界の国がこんなに騒ぐのか訳が分からないというのが本音としてあると思っています。ウクライナは独立国であるという認識が薄いのだと思います。そして、現代はSNSの発達によって、ウクライナで起きたことが瞬時に映像と音声を伴った情報として全世界に届けられます。言葉でウソを言っても、すぐにばれてしまいます。何が真実なのかを誰でも分かるような状況の中で、ロシアはウクライナとの戦闘を継続しているのです。

なお、ハンガリー動乱とチェチェン紛争の2つの動乱は、小さなトレンドになります。

(「外為トレンド」)

 トレンドを形成している根本原因がある

大きなトレンドを見つけた後は、そのトレンドを形成している根本原因を探します。人間の歴史は必ず因果関係があるからです。自然現象の場合もそうだろうと言われそうですが、自然現象のすべてを人類は解明していません。だから、原因を探っても、現代科学のレベルで分からないことが山ほどあります。歴史は、人間行動が織り成す「劇」ですから、因果関係によってすべて説明できるはずです。

強権からの離脱が大きなトレンドですが、それを強める要因は民族独立です。その逆に、引き留める要因は政治的な強権と経済的なメリットです。そのため、軍事力を含む政治的な力と経済力が弱くなれば、民族独立の方向に国は動いてしまいます。

ただ、独立したからと言って、それは敵対を意味していないので、友好国としてお互い発展すれば良いのに、ロシアはそれをせずに侵略戦争を仕掛けたのです。お互い経済的にマイナスとなりますし、ロシアは例えこの戦争に勝ったとしても、今後100年位は茨の道を歩むことになるでしょう。

(「朝日新聞デジタル」)

 ウクライナの反転攻勢は成功を収めるだろう

ロシアの今までの戦いを見てみると、戦略があるのかないのか分からないような戦い方をしています。最初は、東部と中央の両方から同時に攻めるという戦い方をします。ロシアの読みは、ウクライナの首脳部は国から逃げるだろうと予想したみたいです。そうすれば、傀儡政権を樹立して、ロシアの思う通りの国にするというのを戦略的目標として掲げたのです。

その見通しが甘く、途中から東部と南部4州を占領する方針に変更しました。勝手にロシア領に併合したものの、ウクライナは承認していないので国際法的には無効です。その4州も含めてクリミア半島をロシアは守ろうとしています。

侵略して、切り取った領土を今度は守るという戦略に切り替えたのです。将棋に例えると、盤の中央辺りで守りを固めるようなものです。簡単に言えば、へぼ将棋です。相手から攻撃を受けやすい所で守備固めをするようでは、余程多くのの武器、弾薬が揃っていれば別ですが、勝ち目はないと思います。

これはあくまでも戦略論ですが、撤退するか、攻撃するしかないのです中間地点で留まるのは愚策です。攻撃出来ないのならば、撤退するしかありません。そして、攻撃と言っても、ミサイルを何百発飛ばして仮に全部命中したとしても、戦争に勝つことは出来ません。戦争に勝つというのは、最後地上軍が相手の権力機関を抑えることによって決まります。将棋と同じです。飛車や角の飛び道具だけでは詰ませることは難しいので、他の駒を使って地上部隊として少しずつ前進して相手を追い詰めます。駒不足のため、そのように地上軍が進軍できない状況があるのでしょう

総合的に考えると、ウクライナの反転攻勢は成功を収めるだろうと思っています

(将棋矢倉囲い / アフロ)

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