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戦争と平和主義について ―― 憲法9条の平和主義は極めて特異な考え方 / 安保関連3文書は時流に適っている

「前回、戦争の話題が出ていましたので、人類はいつ頃から戦いを始めたのかと思って調べてみました」

女性

「どうやって分かるのですか?」

「埋葬された人骨の状態や個数を調べます。大規模な戦いであれば、集団で埋葬されたりしているので分かりますし、骨の一部がないとか、骸骨に穴が空いていたということでも分かります」

女性

「結論はいかがでしたか?」

「アザー・ガット『文明と戦争』(中央公論新社.2012)によると、人類は狩猟採集時代の頃から、戦争をしていたとのことです」

女性

「原始共産制の時代は、平和で人々は仲良く暮らしていたという話を昔、高校の時に聞いたことがあるのですけど……」

「そういう説を唱えている学者もいますが、世界各地から敵の攻撃を受けたと見られる遺骨が多く発見されています。ホモ・サピエンスだけではなく、ネアンデルタール人の遺骨からも、そういった戦いによって受けたと見られるものが発掘されています」

女性

「いつ頃のことですか?」

「ネアンデルタール人は5万年前です。3万年から1万年の間ですと、世界各地から戦いを示す遺骨が発掘されています」

女性

「ネアンデルタール人も戦いをしていたのですね。ホモ・サピエンス、今の人類と交流があったと聞きましたけど……」

「それは最近の研究で分かったそうです。かつては系統が違うとされていたのですが、交配もあったようです」

女性

「戦いが受け継がれたということですか?」

「前にも言いましたように、人口抑制の安全装置として、人間には戦争と子殺しのプログラムが組み込まれています。人口が増えれば、戦争が起きるようになると思っています」

女性

「じゃあ、現代は危ない時代ということですね」

「今が80億人で飽和状態です。戦争で減らすには限度があるということで、神が地上にコロナを送り込んだというのが私の説です」

女性

「半分、冗談でしょ(笑)。今日は戦争と平和主義についてのお話です。ここから本論です ↓」

 人類の歴史が続く限り戦争は無くならない

 

日本国憲法が定める平和主義は、まさに理想的平和主義と言っても良い内容です。ただ、この考え方が有効であるための歴史的条件は、戦争が歴史の中で何らかの要因によって起き始めたという史実があることです。つまり、歴史の中で出てきた考えや行動であれば、歴史の中で終焉を迎えるからです。

調べた限りに於いては、人類の誕生とともに戦いがあったようです。そして、そこから気の遠くなるような時間が流れて歴史が刻まれますが、常に戦争があったということです。その戦争は、まるで人口を減らすために起きるかのように勃発しています。

縄文時代を理想の平和状態と言う人がいますが、その時代でも極めて少ないのですが戦いはありました。もっとも、縄文時代は人口が26万人程度だったろうと言われていますので、数的にはかなり少ないものでした。

そういうことも含めて、戦争と人類の歩みはほぼ一致しています。と言うことは、残念ですが人類の歴史が続く限り戦争は無くならないということです。

(「岐阜県公式ホームページ(文化財保護センター)」)

 憲法9条の平和主義は極めて特異な考え方

日本国憲法9条の平和主義は、極めて特異な考え方です。良く言えば、理想主義、悪く言えば、空想的平和主義です。この考え方を採用している国は、世界広しと雖も、どこにもありません。それもそのはず、この条文も含めて現在の憲法は、アメリカに2度と武力で攻撃しないようにという目的をもって制定されたからです。

理想であれば、それを掲げてそれを目標にして歩むことが求められているのかもしれませんが、実際には単なる空想論なので、現実社会には対応できない代物です。もともと、ある意図をもって人為的に他国が作った憲法です。それを理想と考えること自体がおかしなことです。

そのため、現実は9条が描いた方向ではなく、それとは真逆の法整備が日本政府によってなされることになります

(「日本経済新聞社」)

 安保関連3文書は時流に適っている

日本政府は昨年12月16日、国家安全保障戦略(NSS)など安保関連3文書を閣議決定しました。NSSは安保環境が「戦後最も厳しい」とし、相手の領域内を直接攻撃する「敵基地攻撃能力」を「反撃能力」との名称で保有すると明記しました。念頭に置いているのは、中国とロシア、さらに北朝鮮です。そのための予算として現行計画の1・5倍以上の43兆円とすることを決めました。

敵基地攻撃について政府はこれまで憲法上、「自衛の範囲」としつつも、政策判断として能力を保有することを考えていませんでした。今回、「反撃能力」と言い換えて、実際には攻撃を受けていなくても、相手が攻撃に着手した段階で、その領域内のミサイル発射拠点などを攻撃することも想定するところまでの解釈に踏み切ったのは、隣国3国の独裁国家の実際的な脅威が高まったからです

独裁国家は、予測できないことを急に決めて実行することがあります。今回の中国の日本に対するビザの発行の差し止めが良い例です。彼らに有効なのは、先ずは抑止です。徴候があった段階で攻撃をするかもしれない、というのは相当なプレッシャーになると思います。

そして、専守防衛という考え方自体、21世紀の現代において有効に自国を守れる考え方ではありません。安全保障で大事なことは、何がなんでも日本国土に1発のミサイルも撃ち込ませないという固い決意と具体的な対策です。シェルターという話がありますが、日本には多くの自然遺産、文化遺産、文化財やインフラなど人命以外に守らなければいけないものが多くあります。命さえ守れば良いという発想ではなく、自然や動植物、自然環境など全てひっくるめて守る必要があります。向こうの攻撃を受けてから、改めて反撃をするという考え方では、被害が甚大となる可能性があります。マンションにミサイルが落ちれば、所有者の生活は滅茶苦茶になります。

今の時代は、偵察衛星で相手方の攻撃の兆候が分かります。専守防衛は一世代前の考え方です。その時代とは比べものにならない程の破壊兵器が相手方から繰り出される恐れがあります。ロシアのウクライナ侵攻を見れば分かると思います。考え方や対応を、その時代の状況に即して変えなければいけない時代になったのです。

(「時事通信」)

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