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「国際的分断時代」(2) ―― 分断の根本原因を人類の歴史に求める / 独裁国家を国際社会から排除しない限り、世界平和は訪れない

女性

「動植物はきちんと棲み分けて共存共栄を図っているのに、どうして人間は仲良く出来ないのでしょうか?」

「最初から、胸元への剛速球という感じの質問ですね。私は、人類の歩みにその答えがあると思っています」

女性

「人類と言っているのは、ホモ・サピエンスですよね。アフリカから始まったというのが定説だと思います。そこから、何故世界に広がっていったのかがよく分かっていない、と大学の講義で聴きました」

「いろんな仮説があるのですが、食料事情だろうと言われています。食料を求めて移動したという説です」

女性

「東に向かって動いていますよね」

「太陽信仰と関係があるのではないかと言う人がいます。動植物の命の営みは太陽の下で行われるはず、ということは太陽が昇る方向に進めば食料にありつけるだろうと考えたとしても不思議ではないと思います」

女性

「成る程、ホモ・サピエンスの誕生が20~30万年前、出アフリカが5~6万年前だそうですが、しばらくは食料事情は全く問題がなかったということですね」

「かなり長い間、アフリカの大地で生活していたのですね」

女性

「これも大学で習ったのですが、ホモ・サピエンスの誕生の20万年を1日に例えると、文明が誕生したのは23時30分だそうです。そして、現代の都市生活型の文明社会の誕生は23時59分だそうです」

「最後の1分で世界の環境と人類の様相が一挙に変わってしまったということですね。ただ、23時30分までに培われたものが根底にあると思っています」

女性

「どういうことですか?」

「定住生活は、もしかしたら人類にとって一番幸せな時だったかもしれません。少なくとも食料に不安がないので、争いもする必要がなかったでしょう。人類がその根底に人との調和の大切さを説くのは、その何十万年という時代の中で培われ、DNAの中に刻み込まれたのではないかと思っています」

女性

「じゃあ、何故争いが生じるようになったのですか?」

「それは「出アフリカ」以降の生活に関係が深いと思っています。それ以降、人類はユーラシア大陸、アメリカ大陸に広がりますが、領地と獲物を巡っての争いが絶え間なく起きたと思われます」

女性

「その時代に培われた闘争の歴史が、同じようにDNAの中に刻み込まれているとおっしゃりたいのですね」

「私は専門家ではありませんので、あくまでも私の感覚的な意見ということで聞いてもらえばと思います。人は争いをしつつも、どこかで平和な社会を求めるところがあります。そんな人間の複雑な心理状態は、もしかしたら人類の歴史とDNAの解析によって解かれるかもしれないと思っています」

女性

「ここからが本論です ↓」

 「出アフリカ」が今の人類にとっての「最初の一歩」

「出アフリカ」が約5~6万年前と言われています本来、動植物は生きる上で極めて保守的です。生態を見れば明らかですが、自分たちが命を保つことができる範囲の土地で暮らそうとします。人類も当初はそうだったはずです。

ところが、滅亡寸前のぎりぎりのところまで追い込まれて、意を決して故郷のアフリカを出たようです。アフリカと言っても、南アフリカの最南端に近い所だそうです。そこを離れるのですが、物凄いストレスがあったと思います。そこを離れたからといって、食料確保の保障があるとは限りません。大きな不安を背負っての旅路だったのです。

「九州大の早川敏之准教授(自然人類学)らは遺伝的要因とストレスによって発症する統合失調症に着目。関連遺伝子の進化を調べ、出アフリカによる移住が人類の大きなストレスになったことを明らかにした」(「産経」2022.4.30日付)とのことです。統合失調症というのは、考えや気持ちがまとまらなくなる状態が続く精神疾患で、その原因は脳の機能にあると考えられています。 約100 人に1 人がかかると言われていて、症状の出方は個人個人によって異なっているという、結構やっかいな病気なのですが、その原因ははるか数万年前の出アフリカにあったというから驚きです。

ただ、その頃に未知の場所に向かうことに対して不安を感じさせなくする遺伝子が授かったと言われています。人類が旅行を楽しんだり、他の星に行ってみようとしたりする気持ちはその遺伝子のお陰だそうです。

(「会社情報/メザイクで目の形もっと可愛く」)

 人類は戦争と平和を繰り返してきた―― 「協調」と「自我」のせめぎ合い

農耕生活が始まったのが約1万年前です。農耕生活による定住生活が始まりますが、すべての土地が農耕に適していた訳ではありません。狩猟生活、牧畜生活などを主とする民族が自然発生的に生まれます

国境など当然ありませんので弱肉強食の争いとなるのですが、人間は食料調達や生活の上での利便性、安全性などを考えて集団を形成し、やがてはそれが国家・社会を形成するようになっていきます集団と集団、国と国が衝突することもありましたが、必ず何らかの合意を得て争いは終結します。果てしなく続くということがないのです。

考えてみれば不思議なのですが、ホモ・サピエンスとして誕生して出アフリカまでの約20万年という膨大な時間を協調して過ごしたという歴史の重みが人々をそのように動かしてきたのではないかと推察しています。人類のDNAの中に刻み込まれた「協調」がなせる業だと思っています。

人間は他の動物と違って善と悪の2つの心をもっているという説明をする人がいますが、その元を辿れば、協調して長い時間過ごす中で育まれたものを善と言い、弱肉強食の争いの中で生き延びるために培われたものを悪と言っているのだと思います善の根底には「協調」、悪の根底に「自我」があるということではないかと思っています。

(「日本の声ーはてなブログ」)

 独裁国家を国際社会から排除しない限り、世界平和は訪れない

言葉の中には、その語源を辿ると新しい発見に突き当たることもあります。

満場一致を表す英単語は「unanimous」です。これは「un」と「animous」に分けることができ、「animous」は「animal」と語源的に同じです。「un」は否定を表す接頭語なので、合わせた上で意味を解釈すると、「動物的な本能を取れば人はすべてのことで仲よく協調して満場一致で決めることができる」という意味となります。

満場一致などあり得ないという人がいますが、国連関係の機関の中で人類は今までこの満場一致を追求してきました。そもそも、国際連盟がそうです。国連の安全保障理事会もそうですし、先日このブログで話題にしたWTOもそうです。世界の人々が動物の本能を横に置いて、人間として理性をもって語り合えば世界平和は実は簡単に実現できるのです

なぜ、それが出来ないのか。独裁国家を国際社会のメンバーとして認めてしまうからです。

独裁国家というのは、頂点に立った指導者の本能のまま動く国家です。動物的な本能を剥き出しにした国家が世界組織のメンバーに入ってしまったならば、組織そのものが歪み始めますし、実際にそうなっています。

戦後になって独立国家対等の原則を定めました。ただ、その中に独裁国家を入れてしまったことが大きな誤りでした。ただ、国の発展段階によっては独裁国家止む無しということもあるでしょう。そういった例外事項を認めつつ、国際社会が受け入れることのできる独裁国家とできない国家、その指標を示す必要があると思います。

少なくとも経済大国の独裁体制を認めないという国際世論を作ることが大事でしょう。国際平和のために。

(「就活ニュースペーパー・学情ナビ」)

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