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人間の2つのスイッチ――その使い方を教えることが教育の第一歩

  • 2020年2月5日
  • 2020年2月5日
  • 教育論
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(この記事は2/5日に書いています)

女性
今はちょうど、私立中学の受験シーズンですよね
採点や試験監督で大変でしたが、もう終わりました。監督をしながら、子供たちの鉛筆の持ち方、書く時の姿勢、問題の解き方を見ていましたが、年々崩れていく感じがします。
そんなところを見ていたのですか。合否に関係あるのですか
全くありません。だから、気にしない人が増えているのだと思います
女性
気になる鉛筆の持ち方としては、どういうのがありますか?
そうですね、例えば、人差し指に力が入りすぎたり、人差し指と中指で挟むようにして握ったり、手首を向こう側に折り曲げて書いたりしている書き方ですね。
女性
持ち方や姿勢は家庭の躾の問題ですかね
親と小学校が協力して指導することだと思います
女性
私は親から、鉛筆の持ち方や箸の持ち方についてはうるさく言われました。女の子だから、変な持ち方されると目立つからと言われたのを覚えています。姿勢については、前かがみになっていると、「目が近いよ」と言われました。
私は今でも覚えているのですが、小学校1年生の時の担任の先生が、いつも姿勢のことを言っていました。今のような椅子ではなく、背中の所に横棒が1本入っている椅子で、その横棒を座る時に握りなさいと言われていました。そうやって座ると、背筋が伸びるんですね。そうすると、女の先生だったのですが、本当に嬉しそうな顔をするんです。その顔を見たいために、男子なんかは競って背筋を伸ばしていましたね。センセー、見て、見てって。
女性
なんか、情景が目に浮かびますね。ただ、最近はそういうふうに、こだわる先生が減っているんじゃあないでしょうか?
受験生や入学してくる生徒を見ると、そうだと思います。というか、そういうことが重要と思っていないのかもしれません。しかし、そこが盲点なんです。すべて連動しているからです。
女性
連動ですか?
鉛筆を持つ時は、人差し指を主に使い、箸は人差し指と中指を主に使います。何かモノを作成したりする場合や、道具を使うスポーツの場合、主に使うのは人差し指と中指です。日本人は指先が器用だと言われますが、それは鉛筆(筆)と箸を日々正しく使うことによって培われた指先の器用さであり、筆と箸の文化のお陰だと思っています
女性
今の話の途中の、道具を使うスポーツというのは何ですか?
テニスや卓球のラケット操作において、人差し指と中指は重要な役割をします。あと、ボールを投げる時に人差し指と中指を使いますので、微妙なコントロールをつける時には重要な役割をするのではないかと思います。
女性
私はゴルフをやるのですが、ゴルフはどうでしょうか?
逆に、私はゴルフをしないので分からないのですが、野球のバットと同じ理屈だと思います。ドライバーは人差し指、中指を使わないと思います。変に使うと、真っすぐ飛ばないような気がします。パットは使うかもしれませんね。コーチに聞いてみて下さい。
女性
要するに微妙にさじ加減が必要なものは、人差し指、中指を使うということですね
書道家、美術家、彫刻家、ネイリスト、手術医になろうとする人は、鉛筆、箸を正確に持てないといけないと思います。というか、そういうことも想定して、正しい持ち方を指導する必要があります。
女性
手術医というのは、どうしてですか?
手術医はメスを正確に使う必要があるからです。

人間には、2つのスイッチがあります。丹田(お腹にあるツボ)と目です丹田のスイッチを入れるためには、お辞儀(礼)をすれば入りますし、スイッチが入れば背筋が伸びて体軸が真っすぐになります。字を書くにしても、スポーツをするにしても、そこからがスタートです。その形をまず子供たちに教えて、鉛筆や道具の正しい持ち方を教えます。

スポーツをする場合も理屈は同じです。「礼に入り、礼に終わる」という武道の教えは、すべてのスポーツに通じる教えだと思います。礼をすれば、丹田にスイッチが入るからです。

実は昨年こんなことがありました。体育大会の競技の中に、「クラス対抗綱引き」という種目がありました。担当している中学3年生の選抜クラスの生徒たちに、勝ちたいかと聞いたところ、もちろんという返事。ただ、普通クラスは殆どの生徒が運動部所属ですが、選抜クラスは半分程度なので、体力的には不利です。言う通りにすれば勝てるからと言って、彼らはこちらが教えた通りに当日実行したところ、参加7クラスのトーナメント戦を戦い抜いて、なんと優勝してしまったのです。

彼らに教えたことは、綱を持つ前に、相手チームに向かって目を見開いて「よろしくお願いします」と大きな声であいさつをし、その時にできるだけ丁寧にお辞儀をしなさいということを伝えたのです。半信半疑の者がいたので、少し教室内で練習をしてから本番に臨みました。

ただ、それだけですが、その一連の行為の中で、全員の身体に目と丹田のスイッチが入ったのです。相手チームには、スイッチが入っていません。体力の差がありながらも、1回戦敗退の予想を覆して、優勝してしまったのです。

勉強もスポーツも理屈は同じです。目と丹田のスイッチを入れることを最初に行います。特に丹田のスイッチが重要です。お辞儀をするか、軽くその場で2.3回ジャンプすれば丹田に力が入ります。そうすれば体軸が真っすぐになります。その上で走ったりボールを打ったりしてフォームを作ります。勉強のフォームも同じです。

フォームを作らないで、いきなり勉強をさせたり、スポーツをさせたりすると、効率が悪くなるだけです。勉強の場合、姿勢が崩れて長時間の勉強に耐えられなくなり、後々伸びません。スポーツの場合は、一にもニにもフォームが大事なのは言うまでもないことです。我流では、いくら練習しても伸びません。

「読み書きそろばん」ということを言います。立って声を出して読めば、自然に丹田に力が入り、失敗すると恥をかくので目を見開きます。見る行為から視る行為に移ります。ここで自然に2つのスイッチが入るので、次に、正しい姿勢で集中して書くことができるようになるし、計算もできるようになるという教えだと思います。今は、そろばんの時代ではない、という人がいますが、最後は電卓でもコンピューターでも数学の試験でも何でも良いのです。音読が基本というのは、こういうことだと思います。

そしてその次は、生活のフォームを子供たちに身に付けさせる必要があります。学校は時間と日程で動きます。家庭もそれに合わせて生活のリズムを作ってあげて、その子の生活のフォームを身に付けさせる必要があります。そのフォームを作るのは、結構大変ですが、年齢が上がれば上がる程困難さが増します。早期教育と言って、フォームを作る前に本格的に勉強をさせようとするご家庭がありますが、スポーツと同じで、まずきちんとしたフォームを子供たちと話し合う中で作っていく必要があります

かつての時代は、比較的力のある教員を低学年に配して、そのような指導を行っていたと思います。今は、その辺りの指導ができていないと思います

テニスで例えると、フォームを作らずにボールを打たせても、フォームができていないので余り上達せず、対外試合に出ても勝つことも出来ず、そのうち自信喪失となりテニスを諦めるというパターンです。どんなに素質があったとしても、最初にフォームを作ってあげないと上手くはなりません。

フォームの乱れは、鉛筆の持ち方、字の書き方やその形、書く時の姿勢に出ます。テニスが上手いか、そうでないかは、その打つフォームを見ただけで、ある程度分かります。同じ理屈です。

力量ある教員を養成して、低学年に配することが重要です。大学入試改革よりも、優先すべきことです

読んで頂きありがとうございました。

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