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国内外の共産主義者たちに狙われている日本/日本の統治のシステムを理解し、歴史と文化を守ろう

湯浅博『中国が支配する世界』

「結構衝撃的な本を紹介します」

女性

「何ですか?」

「湯浅博氏の『中国が支配する世界』(飛鳥新社.2018年)という本です。この本の第一章は「2020年という分水嶺」です。2020年が分かれ目の年であることを予言しています。」

女性

「へえー、凄いですね。コロナのことも予言しているのですか?」

「あのぉ、予言書ではありませんからね(笑)」

女性

「1年半位前に書かれた本ですね。まだ、コロナのコの字もない頃ですね」

「そうですね。この本が出されておよそ1年位経ってから武漢ウイルスが発生しましたからね」

女性

「逆に言うと、習近平の中国にとって順風満帆な頃の話ですね」

「だから、著者はかなりの危機感を持ちながら、書いていると思います」

女性

「この後の2019年6月、安倍首相はG20で大阪に来ていた習近平と会談をした際に、国賓として招待することを先方に提案しています」

「習近平は、すぐに「いいアイデア」と応じたんですよね」

女性

「待ってましたという感じだったでしょうね。安倍首相は、それを受けて「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」と言ったのです」

「それを聞いた時は、オイオイと思いましたが、コロナ禍のために春の来日は延期となっただけで、まだ中止ではないのです」

女性

「コロナ禍が落ち着いた秋頃には、実現したいというのが両政府の意向のようです」

「イベントではないし、ましてや今回のことは中国にかなりの原因があるので、そのまま延期、実現という訳にはいかないと思いますけどね」

女性

「それが普通の感覚だと思いますが、どうして、こんなに脇が甘いのでしょうか」

「戦後教育のあり方の問題もあり、共産主義に対する警戒感が殆どありません。根本の原因は、そんなところにあるのではないでしょうか」


 世界史は動的、ダイナミクスに捉える必要あり

日本人は日本国憲法の前文、「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して」を基軸にして、世界史は覚えるものだと思っているのではないでしょうか。今もこの瞬間に確実に動いています。当然、それに合わせて日本も動いています。

歴史がなぜ動くのか。考えてみれば不思議ですが、人間の欲望、国家の欲望といったものが原動力となり歴史を動かしています。であるならば、世界はどうしても欲望を強くもっている共産主義国や野望をもっているロシアや中東の国を中心に動いてしまう傾向があります。そうならないように、人類は国際連盟、その反省のもとに国際連合をつくったのですが、イニシアティブをとることができていません。

国際連合は権力機関ではなく、あくまでも調整機関なので、力をもっている国が支える気持ちがなければ、組織は無力となり瓦解します。安保理事会を舞台にして大国同士が対立して機能しない、国際裁判所の判決に対して中国が「紙切れ」と言ったり、アメリカがWHOの拠出金を払わないと言ったり、そのような事態が今後も続くことが予想されますので、国連の調整力はますます弱くなると思われます。

世界は、例えて言えば「戦国時代の乱世」の時代に突入しています。2020年の平和の祭典であったオリンピックが延期となったことが、後になって象徴的な一つの出来事として語られるかもしれません。1940年の東京オリンピックが日中戦争長期化の中で物資不足が露呈する中、軍部の圧力もあり、中止返上になりました。いわゆる「幻のオリンピック」として時折語られているのですが、歴史は繰り返すかもしれません。

 日本という国を客観的に把握する必要あり

そのようなことを繰り返さないためにも、日本という国が客観的にどういう国で、どういう状況に置かれているかを正確に把握する必要があります。その上で、どのような攻撃を仕掛けられようとしているのかを掴む、そうすれば自ずと防衛策が出てきます。

自分のことが分からないように、自分の国のことが分かりにくいと思います。分かるためには2つの方法があります。1つは、外からの情報をできるだけ多く採り入れます。他人の自分に対する評価は、概ね正しいからです。ただ、個人の場合は容易ですが、国レベルの場合は困難が伴います。

2つ目の方法は、比較的簡単です。何か別のものに例えます。単なる置き換えではないかという人がいますが、違います。単純化することによって、物事の本質が分かることが多いのです。もちろん、良い置き換えと悪い置き換えがあります。その判断は当然する必要があるでしょう。

 日本という国は、一つの王朝が千年単位の長さで続いている世界最古の国です。アメリカの建国は18世紀、中国や朝鮮半島の国の建国は戦後です。

 なぜ、そんなに長い歴史を刻むことができたのか。それは最初の国の土台づくりが上手くいったからです。国づくりは、建物を建てるのと同じ理屈です。土台をしっかり固め、理にかなった国の仕組みを定めれば、何千年でも国家は保持できるということです。先人は、土台を固めるためには、為政者(権力者)と国民が手を結ぶこと、権力者と権威者(天皇)を切り離した上で、権威者と神をつなぐことを考えたのです。神話によって神と権威者をつないでおけば、訳の分からない輩が天皇になることはないだろうと考えたのです。その理論的作業を完成させたのが、7世紀です。法隆寺が建てられた頃の時代です。

 それ以来、為政者は国を大きな家(大宅/公)と考え、国民はすべて家族の一員と考えてきました。それをとりまとめるのが、政権ですが、それを貴族や武士、政府が担ってきました。天皇制というベースは変わっていませんので、一つの連続した国の出来事として捉えることができると思います

日本の国内には、秘かにこの国を土台ごとなくしてしまおうと考えている勢力がいます。彼らからすると、日本は歴史も伝統も文化もないとした方が破壊しやすいのです。歴史があるというのは、一つの「武器」であり、プレッシャーとなり破壊する側も抵抗を感じます。そんなことから、日本の歴史を戦後という時代で区切ったり、明治で区切って近現代で見ることをすすめします。そのために、「8月革命説」とか明治維新は市民革命であったなど、トンチンカンな説を言ったりしてきました。



 共産党とデュープスが日本を弱体化させている

共産主義者の問題点については、すでに指摘しましたが、一番の問題点は、日本の先人たちが、国を一つの大きな「家(宅)」と考え、権力者も庶民も同じ方向を見て「邦(くに)づくり」をする仲間、家族の一員として考えてきたことを全く考慮していない点です

そして、天皇が権力を持たず、権威者として常にその時代の象徴として君臨し続けたことを全く見落としています(明治時代も例外ではありません、念のため)。その原因は、日本の歴史の不勉強とマルクス主義に対する信奉や思い込みから来ていると思われます。

共産主義者は、国を権力者と権力をもっていない者たちとの対抗関係で捉えますが、それは西欧の国家観です。その延長線上に社会契約説という学説や権利という概念が生まれるし、対抗関係で捉えるため革命が起きてしまうのです。

日本はそのような国づくりをしていませんだから、日本の歴史の中で革命が起きなかったのです西欧とは全く違う国づくりをしてきたという証拠は、日本の国民の皇室に対する気持ちの表れを見れば分かると思います。どこかの国のように動員をかけなくても、宮中参賀に何万人もの人が集まります。何故そうなのかという理由を、共産主義者とその信奉者は真剣に考えていないと思います

フランス革命の時、ルイ16世とマリーアントワネットは断頭台の露と消えました。それを実行したのは革命政府かもしれませんが、それを後押ししたのは、フランス国民の王室に対する感情です。日本とフランスの皇室や王室に対する国民感情の違いは、それまでの統治のあり方の違いから生じているものなのです。

二番目の問題点は、現代国家を階級的に見るという、完全な思い違いをしていることです

これは、日本の歴史を唯物史観という「サングラス」を通して理解しようとしているところから起きています

階級社会というのは、本人の努力があっても決して乗り越えることができない、身分や待遇における差別が固定的にある社会のことです。どこに、そういうものがあるのでしょうか。階級社会は、日本の場合は江戸時代で終わっています。労働者階級と資本家階級ですか。言葉があれば、それが存在する訳ではありません。そんなことを言うならば、妖怪、怪獣といえば、実在するのでしょうか。

具体的に考えてみましょう。労働者が会社を設立すると資本家(今は資本金が0円でも会社を設立できます)になるので、その瞬間に労働者の敵になり、会社の経営に失敗した資本家が一介の労働者になった瞬間に敵から味方になるのでしょうか。それはおかしいと言う方が殆どだと思いますが、そのおかしさは、そもそも現代国家を労働者階級と資本家階級という階級国家として捉えようとているところからきています。つまり、命題自体が誤りということです。ついでに共産党が言っていることでおかしなことは、大企業が敵扱いとされ、中小企業がなぜ味方になるのかということです。会社の規模によって左右されるというのも変な話です。要するに、論理的に破綻しているけれど、何とか辻褄合わせをしようとしているだけだと思います。

階級なきところに革命なしです。ただ、そんなことを共産党は、今さら言えません。解党すれば、関係者は失業してしまいます。日本的なものを悉(ことごと)く否定し、土台を腐らせて、新しい会社をおこして、その経営権を握ろうと考えているでしょう。新しい会社と言っても、何を売るかが決まっている訳ではありません。とりあえず、今の会社を潰すことを目的としています。

政権政党を弱体化させるために、活動をします。国会の質問事項は、そういう観点から選ばれます。相手に打撃を与えれば良いのです。国会運営も協力するつもりは全くありません。護憲も武器になります。将来的には、今の憲法を破棄するつもりですが、戦術として護憲と言っているだけです。

そのように考える共産党を客観的に支えるデュープスが政財界、官公庁やマスコミに多くいて、それが日本を弱体化させているのです

読んで頂きありがとうございました




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