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国債買い支え、株式市場への介入 / 「黒子」の日銀が金融市場に積極介入 ―― 異次元金融緩和

「昨日に引き続いて、財政のことを話題にしたいと思います」

女性

「やはりそれは、心配ということですか?」

「そうですね、データを見る限り、危険な水域に入ったと思われるからです」

女性

「データを示していただけますか?」

「国債と借入金、政府短期証券の残高を合計したいわゆる「国の借金」が2020年12月末時点で1212兆4680億円となり、初めて1200兆円を突破したことを財務省が発表しました」

女性

「ただ、こういうふうに、さらっと1200兆円と言われると、余り重大さを感じませんよね」

「そういうことを狙っているのかなと、逆に勘ぐってしまいますよね」

女性

「その1200兆円を日本の人口(1億2333万人)で割ると、約983万円になるそうです。ただ、その中には、赤ん坊、子供、お年寄りも入っているのでしょ」

「そうですね。だから実際には、倍の金額と考えた方が良いと思います」

女性

「実質、一人あたり約2000万円ですか」

「少し前に、老後資金として必要な金額として出されていた額ですね」

女性

「その金額を出して敏感に反応されると困るので、全体で割ったのかもしれませんね。とにかく、その位に巨大な金額だということですね」

「そうですね。さらに問題なのは、経済のファンダメンタルズ、要するに基礎体力が落ちています。額が巨大でも、それを返済できる経済力があれば問題ありませんが、近年のテ゜ータは決して良くはありません」

女性

「その辺りについて、考えていきましょう。ここからが本論です ↓」

 政治は法による規制をしても良いが、経済は市場に委ねるのが基本

政治に関することは法によって規制して良いのですが、経済は人為的に流れを作ろうとすると破綻します何故なのか。一言で言えば、経済は「生き物」なので、その自由を束縛するようなことをすると、経済が死んでしまうからです。

「生き物」であるという証拠はどこにあるのか。それは、波動にあります。景気循環、株価変動、外国為替相場の変動など、すべて「波形」で表わすことができます。波があるということは生きている証拠となります。人の脳波、心電図、血圧などは、波の形で表われます。

自然界を見ると、海や湖には波が立ちます。電波、電磁波も同じです。このように、自然界のものは必ず「波形」で表われます。

どうして「波形」として表れるのか。それは違う力がある一点に同時に働いているからです。市場の場合は、売り方と買い方という違う両者の思惑が「市場」で出会うからです。このように、相対(あいたい)する「市場」があれば、その市場の機能によって上手く調整がなされるのです。その自動調整作用をもった「市場」の機能が働かなくなってしまうと、経済は破綻に向かって進みます

(getty images.co.jp)

 社会主義は自由市場を無くそうとしたので破綻した

資本主義、社会主義という「表の看板」に関係なく、自由市場を無くす試みはすべて弊害として現れます。これについては、1991年のソ連邦の崩壊によって実証済みです。何故、社会主義経済は破綻したのか。一言で言えば、無謀な計画経済を導入したからです。

なぜ無謀なのか。人の気持ちや感情というのは、非常に複雑なものです。数字で正確に表すことの出来ないその複雑な気持ちが市場で交錯します。そして、そこで数字として処理され上手く調整されていきます。そこに、市場メカニズムの微妙なタッチが潜んでいるのです。

社会主義というのは、これを人為的に操作しようと考えたのです神技の領域に人間が素手で入ろうとしたところに間違いが起きるのです。人間の財やサービスに対する欲望的でありつつも繊細な感情を、予め数値で予測することは困難なのです。

 「アベノミクス」は「人間の見える手」による介入

ただ、それと同じような発想で金融政策を「アベノミクス」ということでこの間行っています異次元金融緩和ということで、大量の国債購入が行われ、「日銀のバランスシート」によると、国債を526.6兆円保有していることが分かっていますが、これは約20年前の10倍の金額です。さらに、526兆円という額は、国債発行残高の4割強にあたります

そして、それだけではないという指摘が専門家によってなされています――「日銀の存在が巨大かしてしまったのは、国債市場だけではない。株式市場もそうだ。日本の株式市場は、日銀のETF(上場投資信託)購入によって支えられる形になっている。したがって、株価が企業の実体を表しているとは言えない状態だ」(野口悠紀雄『異次元緩和の終焉』日本経済新聞社、2017)


つまり、「神の見えざる手」ではなく、「人間の見える手」が市場に入ってきて人為的な操作を行っているのです

現在は、安倍総理が退きましたが、後任の菅総理はそれを引き継ぐと公言していますので、基本的路線は変わっていません

(gendai.ismedia.jp)

現在とにかく、日本の政府債務は、世界最悪と言ってよいレベルに達しています。2020年度に国債発行額が前年までと比べて約2倍の発行額です。そして、日本の政府債務をGDPの金額と比較をすると、約2.4倍であり、先進国の中で図抜けた多さです。下の表は、『日経』(2020.5.29日付)の「日本の政府債務は高水準」の折れ線グラフをもとに作ったものです

 

【各国の政府債務  対GDP比%】

 日本 約2.4倍
イタリア 約1.3倍
アメリカ 約1.05倍
ドイツ 約0.5倍

 

さらに、国と地方を合わせた債務残高はGDP比で268%になります。この数字は、2020年7月22日の『日経』のデータですので、現在はさらに悪化していると思います。

第二次世界大戦の時に、日本は戦費を賄うために戦時国債を大量に発行して、終戦後に戦後インフレが起こり、そのため新券発行と預金封鎖を行ないました。その時の数字よりも悪い数字なのです

抜本的な対策が全く考えられないまま、時間だけが空しく経過しています。現在の紙幣がただの紙切れになるかもしれないということを少し頭に置きながら、国民は防衛策を考える時期に来ています

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