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世にも不思議な政党、日本共産党研究 / ブラックボックスを解消されたし

  • 2020年6月28日
  • 2020年6月28日
  • 政治
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「不思議な政党であり、近寄りがたいイメージがある日本共産党について話題にしたいと思います」

女性

「戦前からの歴史があり、創立は古いですよね」

「調べてみたら、今年で98年になります。コミンテルン日本支部として発足しています」

女性

「世界の共産主義革命を遂行するためにつくられた訳ですね」

「ただ、戦前は治安維持法があり、弾圧され、事実上解党のような状態になります」

女性

「戦後再建され、革新ブームにのって共産党の支持が広がったことがありましたよね」

「現実の政治情勢を客観的に掴んで、どういう政策を立てるのかが政党の役割ですが、共産党の場合は、社会主義、共産主義といった誤った目標に固執するところがありました。それが伸び悩みの原因と思っています」

女性

「今、共産党の支持率は、どの位ですか」

「大体、2~3%くらいではないでしょうか。今後も大きく増えることはないと思います」

女性

「企業や商店の場合は、伝統があるところは老舗ということで人気が出るのに、どうして政党の場合はそうならないのですか?」

「自分が買うモノは、老舗であれば安心という心理が働きますが、政党の場合は、その時々の政治情勢に的確に応えてくれる政党を選ぶ傾向があります」

女性

「だから、新しい政党がよく誕生するのですね」

「政治の世界は、一般の社会とは違う論理で動く世界なのです」

女性

「そういう中で、98年間同じ名前で、というのはある意味凄いことかもしれませんね」

「二つの捉え方があると思います。早く夢から覚めろよ、という見方と、一つの看板を掲げて頑張っているね、という2つの見方です」

女性

「私なんかは、看板を下ろして、別の目標を目指した方が良いと思うし、そうすれば意外に人気が出ると思います」

「目標設定を変えて、組織が柔軟になれば、と思いますが、まあ、無理な注文でしょう」

女性

「ここからが本論です ↓」




 ブラックボックスが多い組織は、必ず衰退する


ブラックボックスが多い組織は、必ず衰退していきます。組織というのは、具体的には政党、企業、各種法人などですが、すべて理屈は同じです。

ブラックボックスが多いと、組織員のエネルギーを上手く結集できなくなります。人間の身体で言うと、ガン細胞のようなものです。ブラックボックスは時には、増殖します。場合によっては、組織全体を包み込んで、壊死(えし)させる力をもつことがあります。

ブラックボックスは、組織のトップの頭の中がそうなっているため、それが組織内に反映するのです。トップが単純明快、公明正大であれば、爽(さわ)やかな組織になるでしょう。組織の中には、衰退していく組織がある一方、伸びる組織があります。その違いは何か。トップの違いです。組織はトップで決まります。トップの問題意識以上に、組織が伸びることはありません。トップが腐っていれば、組織も腐り始めます。ロシアに「魚は頭から腐る」という諺があります。万国共通の原理です

前置きが長くなりましたが、日本共産党のトップは誰ですか。そういう問いかけをしなければいけない位、トップがブラックボックス化しています。

元日本共産党政策委員長の筆坂秀世氏は「志位が実質ナンバーワンかと言えば、私はそうではないと見ている。実質的なナンバーワンは、不破であろう」(『日本共産党のレトリック』産経新聞出版.2019年/85ページ)と言っています。


その根拠として、常任幹部会委員として残っていることをあげています。彼はすでに90歳になっていますが、トップに居続けるための何か強い理由みたいなものがあるのでしょうか。「多くの党員ですら知らない負の歴史が、共産党には山ほどある」(筆坂秀世 前掲書/61ページ)ので、それを死守したいということなのでしょうか

 

 役員の選び方がブラックボックス

公党という言い方があります。国民や選挙民から政党内部のことは見えません。それを良いことにして、自分たちの組織だから、内部の運営はやりたい放題では困るということです。その主張や行動は日本の政治に影響を与えるからです

トップが組織においては重要なので、そのトップをどう選ぶかが問題となります。組織の将来のビジョンをどう描いているか、当然その成員としては一番気になるところです。同じ政党に属しているからといって、その方法論が違って当たり前です。登山をイメージしてもらえれば分かりやすいと思いますが、目指す頂上は同じでも、そこに到達しようとするルートはいろいろあるはずだからです。

ちょうど、この原稿を書いている時に日本医師会の会長選挙についてのニュースが飛び込んできました。日本医師会は27日に会長選挙が、現職の会長と副会長の2人の争いとなりました。投票はかなりの接戦となりましたが、副会長の中川氏が日本医師会の新会長に選ばれました。任期は2年間です。

 自民党は総裁を選挙で決めます。総裁の任期満了や退任の際に行われ、党所属の国会議員の票と、全国の党員・党友の地方票の合計で選出します。立候補には国会議員20人の推薦が必要です。投票で過半数を得る候補がいない場合は上位2人で決選投票をします。

日本医師会の会長選挙と自民党の総裁選挙を紹介しました。こういうのを民主主義というのですが、共産党にはトップを選挙で選ぶという考えがないようです。そもそも「立候補という制度がない」(筆坂秀世 前掲書/78ページ)とのことです。どういうことでしょうか。

党大会に中央委員の名簿が配布されるそうです人数にして約200名。年齢や簡単な略歴が書いてあり、それを見て代議員たちは不信任と判断した場合は「×」をつけるというシステムなのです

そもそも、そこで配布される名簿は常任幹部会の意向を踏まえて作成されたものです。党大会の代議員たちが、その名前欄に「×」をつけることはありません。たまに誰かに付く位でしょう。無事、中央委員が信任され、当然の如く名簿を作って頂いた常任幹部会の委員が信任され、志位委員長が信任選挙の結果選ばれるということが、この20年間続いているのです

このやり方は北朝鮮と同じです。北朝鮮でも一応、小選挙区による選挙があります。但し、すべて信任投票です。立候補者がいないからです、というか立候補したら大変なことになることを住民は知っているのでしょう。住民は投票場で投票用紙を受け取り、信任の場合はそのまま何も書かないで投票をする。「×」の場合のみ、選挙立会人のもとでそれを書きます。

「×」をつけるような命知らずの人は殆どいないでしょう。考え方は、これと同じです志位氏が20年間委員長を続けることができたのは、対立候補がいない信任投票という選出方法を採用していただけだったのです。




 何を目指しているのか分からない政党

「共産党」という名前を使っているということは、共産主義社会という空想社会を目指しているということです。ただ、前にもこのブログで書いたのですが、あらかじめ目標を設定して、そこに向けて運動を組織する時、その目標が誰が考えても正しく納得できるものでなければいけません。みんなで目指そうとしているからです。だから、その山も頂上も確実に存在する必要があるのです。一応、日本共産党は、民主主義革命と社会主義革命の2段階革命を考えているようですが、観念作用が生み出した一つの幻想です。。

最初の民主主義革命を遂行するのが民主連合政府であり、当初は1970年代の遅くない時期につくるということを言っていて、現在では「21世紀の早い時期」になってしまっています。「連合」ということは、他の政党と共同して政権の運営を考えているということですが、共産党の政策に同調する政党はいないでしょう

そもそも、日本の歴史とユーラシア大陸の歴史、その文化も政治風土も全く違います日本は世界最古の王朝です。権威(天皇)と権力を分離するシステムのもと、権力者と国民が手を携えて国づくりをしてきました

ユーラシア大陸は、有史以来絶えず国境や宗教を巡って戦争に明け暮れた地域です。国を強くするために、権力基盤を強くして、そのために国民と対立するようになります。その中で、革命、権利、自由、平等といった概念が歴史の中で生み出されていったのです

 それらの概念が、あたかも進んでいるかのような錯覚をもつ人もいますが、桜の木にバラの木を接ぎ木をしても上手くいきません。特に、革命思想は日本には合わないでしょう。

2つめの山の頂上は、すでに厚い雲に覆われてしまって見えなくなっています。共産党という看板をおろすことをお勧めします。

読んで頂きありがとうございました。

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