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日本の学校教育で足りないもの(11) ―― 主体的な歴史教育 / 自国の「自慢話」を盛り込みプライドをもった青少年を育てるのが歴史教育の目的

女性

「昨日のブログ、ESGと渋沢栄一が結び付いたので、少し驚きました」

「日本は世界にもっと胸を張ってよい伝統国ですから、殆どの叡智がその歴史の中に凝縮しています。日本人は日本のことを知らな過ぎです」

女性

「私も子を持つ親として、少し反省をしています。ただ、ついつい日本語よりも英語、社会よりも算数みたいな受験生の親の感覚になってしまっています」

「もう今は小学校で英語を習わせているのですよね」

女性

「ウチの子は小学5年生なんですが、週に2時間あるのです、英語が。それで、分からない、と言われちゃうと、つい親としては塾かなとか、いろいろ考え始める訳ですよ」

「えっ、2時間もあるのですか?」

女性

「だって、小1でも1時間ありますからね。私は、それには批判的なんですけどね。まだ日本語がおぼつかないのに、アルファベットを教えてどうするのと思っています。ただ、そのことを学級懇談会で言ったら、キーボードが打てるようになるのでいいのではと言われてしまいました」

「今は、そういうことで英語優先の風潮が何となくできてしまっていますが、日本語の勉強がその分不足していると思っています」

女性

「だから、昨日のブログの中で渋沢栄一の文章を紹介していましたよね。あれを読みこなせない人が結構多いと思います」

「いわゆる文語体ですよね。戦後になって、口語体オンリーとなってしまいました。そのため、今からわずか150年位前に書かれた文章が読みづらくなっていますし、江戸時代の筆で書かれた草書体や行書体は、専門家以外は読めないと思います」

女性

「この前、NHKで現代のお弁当箱の歌をやっていたのですが、さすがに私もびっくりしました。オリジナルの歌は、おにぎり、ニンジン、レンコン、シイタケ、刻みショウガといった和風の弁当ですが、現代はサンドイッチ、ハンバーグ、ウィンナーといった洋風の歌になってしまっています」

「伝統と文化の継承は、言葉と食生活、さらには歴史教育を通して継承されるのですが、このままでは危ないですね」

女性

「ここからが本論です  ↓」

 

 英語が出来るから国際人になれる訳ではない

「日本人はあいさつは上手いのだが、その後が続かない」とよく言われます。外国の人は、当然自分の国のことを知っているだろうし、そういう質問をすれば、話が弾むと思って思いやりの気持ちを持って、日本のこと、特に歴史や文化についていろいろ質問をすると、最初から答えに詰まってしまうことが多いと言います

言葉はあくまでもツールなので、問題なのは会話の中身を自分の中にどうやって蓄積するかなのです。今や、携帯の自動翻訳機が安価で手に入る時代になってきました。これからは、ますます自国や地域の歴史、文化を学ぶ方に重点を置くようにした方が良いと思います。

「明治維新は革命だったのか」「天皇とヨーロッパの国王とは、どう違うのか」「敗戦の後、どうして天皇は退位しなかったのか」「短期間に戦後復興が出来たのは何故か」などです。彼らにしてみれば、日本人ならば誰もが普通に答えることが出来ると思っているのです。

逆に、何故日本人の多くが答えられないのか。それは歴史教育が単なるカタログ教育になっているからです。何年に何が起きて、誰がどうなったか、どういう事件だったかという断片的な知識を羅列した教科書を使って、教えられています。それでは、観光ガイドブックを与えて、その地域の観光名所について理解しろと言っているようなものです。

実際の観光はどうなのかと言えば、歴史的な名所、旧跡に行って見学をした瞬間から、主体的な関わりが生じます。自分で何を見るか、どこに行くかを考え始めます。ふと浮かんだ疑問を周りの人に問いかけてみたりします。実は、それが大事なのです

時間的な制約もあり、多くの知識を得たいと考えるならば、観光ガイドブックによる学びの方が優れているでしょう。ただ、それではいくら知識を詰め込んだとしても、プレゼンテーションできません。少なくとも、ガイドブック以上のものは出て来ないでしょう。仮に行ったとしても、味も素っ気もないプレゼンテーションになると思います。つまり、会話の中身にならないということです

片や、時間と労力をかけて実際に現地に行った人のプレゼンテーションは、一人ひとり違った視点からのものだと思います。現地で撮った写真もアングルから撮影場所まですべて異なっていると思います。そこに面白さがありますし、自分の意見や思いが出て来るのです。

それぞれ何を例えているのか分かると思いますが、ガイドブックによって歴史を学んでいるのが日本の歴史教育です。面白くも何ともありません。というのは、そこには主体性がないからです。

(「ぐるたび―ぐるなび」)

 歴史教科書には、その国の「自慢話」を書くもの

戦前は国史という名称で、一応通史なのですが、歴史を主体的に捉えられるように第一人称を定めた書き方がなされていました。そのため、生徒はその歴史上の「主人公」の心情に乗っ掛かって歴史を見ることができたのです。先の観光の例で言えば、現地に直接行って見学した方です。

何はともあれ、戦前の教科書(『初等科國史』)の記述を紹介します――「秀吉は海内平定の軍を進めながら、早くも、次のことを考えていました。それは朝鮮・支那はもちろん、フィリピンやインドまでも従えて、日本を中心とする大東亜を建設しようという、大きな望みでありました。九州から帰る途中、対馬の宗氏に命じて、朝鮮に朝賀の使節をよこすよう交渉させたのも、そのためであります」(127ページ)と、いうように秀吉を中心にして記述されています

一人の人物にスポットを当てて、その人物の問題意識を中心に歴史が記述されていますので扱う歴史的項目は少なくなります。聖徳太子の記述は多いのですが、一部だけ紹介します――「太子はまた、新羅をしずめることをお考えになるとともに、かねがね、大陸に目をお注ぎになっていましたので、始めて(ママ)、支那との国交をお開きになりました。このころ、支那では、隋という国が興って、たいそう勢が強く、まわりの国々を見くだして、いばっていました。しかし太子は、使節小野妹子にお持たせになった国書に、堂々と、次のようにお書きになりました」と、さらにこんな感じで続きます。そのため、小学校の教科書ですが、277ページと厚いものとなっています。



今の教科書は、近隣諸国に配慮するという変なきまりがあって、このような書き方はできません。ただ、当時の日本人が率直に思ったり、考えていたことを伝えるのが歴史の基本だと思います。そして、その中に書き込むことは、その国の「自慢話」で良いのです。例えば、○○家の歴史を伝える時、その家系の中で何らかの功績を上げた人を中心に書くと思います。その家のマイナスイメージになるようなことを、わざわざ取り上げることはしません。社史も同じです。「自慢話」を書きます。何故なら、その家や会社の一員であることに誇りをもってもらい、その発展のために尽くすような人になって欲しいからです。日本の歴史教科書は「自慢話」どころではなく、わざわざ悪い話を見つけて書こうとしています。自国の歴史に誇りを持つことが出来るか、というアンケートをとると、持つことができると答える日本の青少年が少ないと嘆く人がいますが、それは歴史教育に原因があります。結果があるところに必ず原因がありますので、その原因を無くす手立てを考えないといけません。「従軍慰安婦」が典型的な例です。「従軍慰安婦」は完全な造語ですし、そもそも「慰安婦」という言葉を中学生にどうして教えなければいけないのか、そういう言葉を日本の教科書にわざわざ載せようとする勢力が教育行政の中心にいるということです。

 日本文明を世界に認定させることが平和実現に繋がる

余談ですが、現在「子ども庁」創設の話が自民党を中心に進んでいます。この構想は、文科省の影響から子供たちを隔離しようという思惑を含んだものと思っています。ただ、文科省は「子ども庁」を指揮下に置きたいようです。内閣府の指揮系統下が良いと思っていますが、その辺りの綱引きがこれから水面下で行われると思います。そんなところも注目してみて下さい。

話を戻します。つい最近、三内丸山遺跡が世界文化遺産として認定されることが決まりましたが、日本という国は縄文時代も含め、12,000年の長い歴史を持ち、古代から一貫して一文明一国家で歴史を刻んできた世界唯一の国です。ハンチントン教授が『文明の衝突』の中で日本文明を世界8大文明の一つと位置づけています

 日本文明を認めることはできない、と思う勢力も当然いるでしょう。当然、近隣諸国は反発します。ただ、日本文明を世界的に認めさせる運動をすることが日本の平和を守ることに繋がると思います。どういうことか。世界が認めた文明であるならば、世界が守り育てる必要が出てきますし、そこを侵略や破壊などできません。憲法9条を平和遺産にという運動がありましたが、9条を残しても何の効果はありません。中国の現状を見れば明らかです。それより、「日本文明」認定運動の方が平和実現にとって有効だと思います仮に、「日本文明」として認定されてしまったならば、中国に対して大きな一手になることは間違いありません。



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