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自然との共生をはかる時代 ―― 「ワンヘルス」の考え方 / 自然に対して傲慢な態度を取れば、必ずしっぺ返しが来る

女性

「熱海の土石流の事故、大変なことになっていますね」

「その瞬間の映像が、テレビやインターネットでも配信されていましたが、自然の脅威のすさまじさを感じました」

女性

「安否が気づかわれる方がまだ大勢いて、復旧まで相当な年月が掛かると思います」

「原因については、まだ正式発表はありませんが、現場を見た専門家の話だと、盛り土だろうと言うことですね。2007年に行ったということです」

女性

「谷のような所に、それを埋めるように盛り土をし、段々状にして分譲したようですね」

「住宅を買った人の中には、盛り土だと知らないまま購入した人がいるとのことです」

女性

「盛り土を宅地分譲する場合の規制みたいなものはないのですか?」

「そういうものはないようなんです。開発業者から許可申請が出て、熱海市はただそれを受理しただけということみたいです。今回の豪雨でその盛り土が水を含んで支えきれなくなり、一気に海岸まで土石流が流れてしまったということらしいです」

女性

「天然の山でも、ハゲ山になると怖いと言われているのに、何でそういう基本的なことが分からなかったのでしょうか」

「そこには「もたれ合い」の心理がそれぞれ作用してしまったりしたのでしょう。熱海市は受理しただけ。何をするのかよく分からないけれど、大丈夫だろう。業者は盛り土を抑える防砂堤を設置するので大丈夫だろう。購入した人たちは、きちんとした業者が分譲しているので大丈夫だろう、という感じでしょうか」

女性

「いろいろなものの偶然が重なったということですね」

「すべてこの世は偶然と必然で起こります。必然性が高まれば、ほんの少しの偶然で結果が発生します。過去にない雨量、それは偶然かもしれません。仮にそれがあったとしても耐え得るような街づくりをする必要があるということです」

女性

「その際に忘れてはいけないのは、自然の摂理ということではないでしょうか」

「そうですね、大事な視点かもしれません。日本は自然を自然のままにというのが一つの文化として受け継いできた国です。だから、山のカミ、川のカミということで造作をしない、それが基本的な考え方だったのですが、そういうものが引き継がれなかったということでしょう」

女性

「ここからが本論です   ↓」

 

 環境の一番の破壊者は人類である

「環境に優しい社会を」というスローガンが掲げられることがあります。実は、地球の側からすると、一番環境を破壊している元凶が人類なのです。

地球は何も語りませんが、生きていることは確かです。地球の内部はマグマが溜まっていて、かなりの高温だと予想されています。地殻変動も起きています。この地球は約45億年前に出来たと言われていますが、それ以来太陽の周りを休みなく回り続けて、生命が育まれるのです。これが近くの惑星の火星や金星と違うところです。

地球の自然の運行が様々な生命を長い年月をかけて産み出したのですが、それを後から出てきた人類が土足で踏み荒らし始めたと思っていると思います

 

(アマゾン/「母なる地球と父なる空からのおくりもの」文・絵 かみむらまりこ)

 自然に対して傲慢な態度をとれば、必ず仕返しが待っている

先進国は人口減で悩んでいますが、推計によりますと21世紀の終わりには、世界の人口は100億人に達するであろうと言われています。そうなると、食糧の問題、生態系の問題などがいろいろ起こってきて、実際にどう考えても100億人の人口を維持するためには、せいぜい100年しかもたないだろうと言われています。人類は、世界的に人口問題について取り組んでいませんが、そろそろ地球全体で考える時期が迫っていることは確かです。

そして今、深刻な問題となっているのがプラスチックごみです海に年間総量1100万トンのプラスチックごみが流れ込んでいますこの状況が続けば、2050年には世界の魚の総重量を超えるという予測もあります。

要するに、リサイクルとして殆ど利用されていないのです。リサイクルされている割合は、世界全体でわずか9%とのことです。それ以外のものはまわりまわって海に流れ込みます。当然、海の生き物たちに影響を与えます。800種を超える海洋生物に影響を与え、海鳥などはプラスチックごみをエサと間違えて誤食してしまい、命を落としている海鳥が年間100万羽いると言われています。

(「長野SDGsプロジェクト」)

 鳥の鳴き声を騒音と感じないのは何故か

自宅のマンションの近くに森があり、そこでウグイスがよく鳴きます。朝からよく鳴くこともあります。鳥のさえずりという言葉がありますし、鳥の鳴き声を「やかましい」と言って嫌う人はいません。それは多分、鳥と共生してきた長い年月の中で、人間のDNAが鳥を愛しい仲間として受け入れるように変化したのではないかと思います。セミやカエルの鳴き声も同じです。

「ワンヘルス」という考え方があります。「1つの健康」という意味ですが、「ワン」というのは、生きとし生けるものすべてという意味です。つまり、人類だけの健康を考えてはダメで、鳥や魚、野生の動物たち、そしてそれらを育む山や大地、そして海などすべての健康を考え、その視点から人類の健康を考えるべきだというものです。

 仏教的な考え方です自然を単なる改良の対象、食料の対象と考えるのではなく、同じ仲間として捉えていく、日本人はだから「いただきます」と言って食事をするのですが、世界にも広めたい考え方だと思います。環境問題もそういった視点から捉えることが大事だと思います。

(「エコこと学ぼ」)

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